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【グラニュース】


ピクシー体制6年目の曲がり角<10> 田中輝1本のクロスで目覚めた自信

2013年6月8日 紙面から

 緊急連載「ピクシー体制6年目の曲がり角」。第10回は躍進中の3年目MF田中輝希(20)が本格ブレークへの意欲を語る。自信をつかんだワンプレーに3月20日のナビスコ杯・C大阪戦(瑞穂陸)で好クロスを上げたシーンを挙げ、中断明けも前線で得点にからむプレーを続けると話した。

 「オレはやれる」。田中輝がこう感じた1つのプレーがあった。C大阪戦の前半16分。玉田のスルーパスに自然と体が反応し、左サイドを駆け上がった。相手の実力派サイドバック・新井場を振り切りセンタリング。GKキムの好守に阻まれたが、得点の可能性を感じさせる好プレーだった。

 入団以来2年間、練習試合ではゴールを量産できるのに、公式戦では実力を出し切れずにいた。悩めるストライカーが、1本のクロスで目覚めた。「自分の中でこうすればいいんだという“形”が見えた」

 つかんだ手応えは、すぐに目に見える結果となって表れる。4月6日の柏戦でCKからJ初得点。続く新潟戦でも2試合連続ゴールを挙げた。今や、先輩DF闘莉王からも「いいものをもっている」と認められる存在だ。

 次のターゲットは定位置獲得だ。FWケネディが長期欠場から復帰して以降、出場機会は減っているが、田中輝は絶対的エースにも気後れせず挑戦状をたたきつけた。

 「のんびりやっていたら、自分が出番を奪ってやるという気持ち。ボクがワントップで出ていた試合では、ズミさん(小川)や貴章さん(矢野)といい連係ができていたと思う」

 ケネディはコンディションに不安があり、先発した試合でチームは1分け6敗。田中輝がつけいるスキは十分にある。「得点につながるプレーをしていきたい。シーズン前に掲げた『5得点』は必ずクリアする」。成長スピードを緩めなければ、残り3点の目標達成はたやすい。 (木村尚公)

 

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