>
>
>
「交通取締り全体の見直しをする」...古屋国家公安委員長

「交通取締り全体の見直しをする」...古屋国家公安委員長

2013年6月7日(金) 20時30分
納得できる取締りに変えていこうとする古屋圭司国家公安委員長(7日・内閣府)の画像
納得できる取締りに変えていこうとする古屋圭司国家公安委員長(7日・内閣府)の画像


古屋圭司国家公安委員長は6月7日の閣議後会見で、警察の交通取締り全体に対する見直しについて言及した。

「これから取り締まりのあり方を抜本的に見直していく中で、真に事故抑止に資すると取り締まり、取り締まられた側が納得できる取締り、そういうために場所、時間帯、取締りの方法を見直していく」

古屋氏の発言は、国家公安委員会の会議がもとになっている。2月14日の定例会議でのことだった。労働界から選ばれた高木剛委員が、こう発言した。

「実際に走行してみると、最重点で行う必要がない場所や高速道路の出口付近など事故に結びつく例がほとんどないような場所で速度違反の取締りを行っているのを見かける」

その後を経済界から選ばれた前田晃伸委員が、こう受け返した。

「けして摘発しないでほしいと言っているわけではないが、摘発が目的化していて不満の声が多く、速度という面については危機的な状況ではなくなったと思う。実態をよくみて、きちんと取締りの重点を変えるようなことを、もう少し考えなければならないのではないか」

委員長を除いて委員は5人しかいないが、さらに発言は続いた。最後は学識経験者から選ばれた長谷川眞理子委員だ。

「統計を見ても、法令違反別の死亡事故の実態は大きく変わっており、多くは漫然運転やわき見運転などによるもので状況がかなり変化してきている。そのあたりの対策は最高速度の取締りなどではないところで、もっとやらなければならなくなってきたのではないかと思う」

古屋氏は委員長としてその場で実態調査を命じて、この問題については、こうまとめている。

「交通違反取締り、最高速度の取締りのあり方を根本的に変えていく機会としたい」

警察庁交通局は、このときから取締りの実態調査に着手。現在も海外視察にも出かけているという。今後、注目すべきは警察庁から委員会に提出される報告書の内容である。

《中島みなみ》


納得できる取締りに変えていこうとする古屋圭司国家公安委員長(7日・内閣府)の画像

注目ニュース

警察庁交通規制課と交通企画課は、06年から3年間にわたって続けてきた「規制速度決定の在り方に関する調査研究」(委員長=太田勝敏東洋大学教授)の結果報告を2日、公表した。今後、全国で制限速度60km/hを超え...

警察庁交通規制課と交通企画課は、06年度から3年計画で実施する「規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会」(委員長・太田勝敏東洋大学教授)の07年度調査研究結果を公表した。

【中国国際用品展13】会場に模倣品通達機能も完全取り締まりは困難

中国国際用品展13では、模倣品対策として、模倣品の出展企業を発見した場合の通達所を設けている。

中東ドリフト族、取り締まりの警察に逆襲[動画]

市街地の公道で、危険なドリフト走行を行う中東サウジアラビアの「ドリフト族」。これを取り締まろうと出動した警察が、彼らの思わぬ逆襲に遭った。

交通違反の取り締まり中に事故、バイク転倒で男性重傷

17日午前11時20分ごろ、大分県大分市内の市道で、交通違反の取り締まりを行っていた警官が停止指示を出したところ、自車に対してのものと判断した原付バイクが急ブレーキの弾みで転倒。路上に投げ出された運転者...

RSS

編集部ピックアップ