鹿児島県:職員1000人を中国・上海に 定期便維持目的

毎日新聞 2013年05月29日 21時05分(最終更新 05月29日 21時41分)

 鹿児島県は29日、延べ1000人規模の県職員を中国・上海に派遣する短期特別研修事業を実施すると発表した。利用者減が続いている定期航空路線の鹿児島−上海便の利用率アップを図るのが狙いで、1億1800万円(1人当たり約12万円)を6月補正予算案に計上する。可決されれば7月上旬からの派遣となる。県によると、国際定期便維持のための職員研修は全国初。ただ「公金を使った一時しのぎのてこ入れ」との批判も出ている。

 同便は2002年8月から就航。一時は週4便(往復)だったが、鳥インフルエンザや尖閣諸島を巡る日中間の問題で利用者が減り、今年4月以降は週2便となった。4〜8月は13便がキャンセルされるなど低迷が続いている。

 研修(3泊4日)はインフラ整備の見学などで12月までを予定しており、1回につき50人が参加する。食事代やパスポート代なども県の負担で、県行政管理室は「経済的にも上海のつながりを切るわけにはいかない。職員の見聞を広めることが、県民の利益になる」と理解を求めている。

 これに対し、全国市民オンブズマン連絡会議の児嶋研二代表幹事は「利用率の低迷は需要がないから。1億円があれば、県民にどれだけより良いサービスを提供できるのか。利用率が上がったとしても一時的で、極めて時代錯誤と言わざるを得ない」と指摘した。【津島史人】

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