カモの親子、ようやく引っ越し 左京 1羽出られず“救助”
京都市左京区の要法寺の池にいたカモの親子11羽が7日、近くの鴨川へ引っ越した。今年は1羽だけ池から出られず引っ越しが例年より遅れていた。見かねた寺の関係者が池から救い出すと、親カモは安心したのか、鴨川に向かって出発した。
要法寺では2005年から毎年カモが繁殖しており、引っ越しは警察官が交通整理に出動して近隣の風物詩になっている。
今年は卵14個を産み、4月16日に10羽がふ化した。しかし、6月に入っても1羽の子ガモだけが池から出られずにいた。寺の関係者が、池の中で動き回る子ガモに悪戦苦闘しながらも網ですくい上げた。
親子は寺を出た後、近所の人に見守られながら川端通二条交差点へ。川端署員が通行中の車を一時止めて安全を確保する中で横断歩道を渡った。約40分かけて、寺から600メートルほど離れた二条大橋下流に到着した。
同寺関係者の住友宏子さん(68)は「無事に鴨川に着いてほっとしています」と話していた。
【 2013年06月07日 22時18分 】