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最終更新:2013年6月7日(金) 20時5分

被害者妻から交際断られ「交際には夫邪魔」

 先月、茨城県境町の住宅の寝室で38歳の男性が寝ている妻の隣で刃物で殺害された事件で、6日に逮捕された妻のアルバイト先の同僚の男が、事件数日前に妻から交際を断われていたことがわかりました。妻は「男からストーカー行為を受けていた」と話していますが、容疑者はなぜ、妻の夫を狙ったのでしょうか。

 先月27日に殺害された茨城県境町の自動車修理工・小野里正志さん(38)。小野里さんは自宅2階寝室で、寝ていた妻の隣で果物ナイフで殺害されましたが、事件発生から10日目、警察は同じ境町に住む野村賢志容疑者(24)を殺人の疑いで逮捕しました。

 警察によりますと、小野里さんの妻(37)は13歳年下のレンタルビデオ店の同僚・野村容疑者から「ストーカーまがいの行為を受けていた」と話しているといいます。去年から今年にかけて、買い物先で待ち伏せをしたり、メールを送るなど、一方的な好意を小野里さんの妻に寄せていたとみられる野村容疑者。しかし・・・

 「夫がいるので、おつきあいはできません」(小野里さんの妻)

 警察によりますと、小野里さんの妻は事件の数日前、交際を迫る野村容疑者に対し交際の申し出を断ったといいます。

 「仕事姿もまじめで、接客態度も温厚。まさかこのようなことになると思えない方」(野村容疑者の知人)

 知人によりますと、野村容疑者は温厚な性格で、成人式の自己紹介の欄には「ミュージシャンになりたい」と夢を綴っていました。しかし、事件の後の今月3日には普段とは違う姿が知人に目撃されていました。

 「(今月3日に)見た感じ、クマができて目が真っ赤、寝てない感じ。いつもより全然雰囲気違う感じ。にらんでるというか、挑発してるみたい」(野村容疑者の知人)

 さらに、この翌日に、野村容疑者は自宅からおよそ3キロ離れた中古車販売店で犯行に使った車を売却、新しい車に買い換えていました。

 「(車を持って来たとき) いつもより疲れているような顔をしていた。『(亡くなった小野里さんの)奥さんが同じ職場で働いているんだね、大変だね』と(聞くと、野村容疑者が)『そうですよね、怖いですよね』と小声で・・・」(中古車販売店の男性)

 警察によりますと、野村容疑者は事件直前までビデオ店で勤務し、その後、車で小野里さんの自宅に行き、鍵の開いていた玄関から寝室に侵入。小野里さんを刺した後、血のついた靴下のまま路上を150メートルほど走り、そのまま車を運転して帰宅した可能性が高いといいます。野村容疑者が売った車のアクセルやブレーキペダルからは、小野里さんのものとみられる血痕が見つかりました。

 「小野里さんの妻と交際するためには、小野里さんが邪魔だった」

 取り調べに対し、こう供述している野村容疑者。野村容疑者は小野里さんと面識がないということですが、警察は、小野里さんの妻から交際を断られ、一方的に夫を恨んで犯行に及んだとみて調べを進めています。(07日17:25)

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