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石巻魚市場再建に200億円超 来秋一部利用開始目指す
 | 再建される石巻魚市場の完成イメージ |
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東日本大震災で被災した宮城県石巻市の石巻魚市場の再建について、市は6日、事業費が200億円超となることを明らかにした。設計、施工などの業務を一体的に委託するコンストラクション・マネジメント(CM)方式を、市として初めて採用する。早ければ今秋に着工し、来秋の一部利用開始を目指す。 10日開会の市議会6月定例会に、工事費31億円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提出する。来年度は120億円を計上する予定で、総額は207億円と見込む。国の補助金と震災復興特別交付税で全額賄う。 入札手続きなどを減らせるCM方式で、市は「1年程度の工期短縮が可能」と見込んだ。事業を統括する企業は、有識者らによるプロポーザル選定委員会を設置して決める。 市の計画によると、現地再建される魚市場は鉄骨一部3階。延べ床面積は3万2000平方メートルで、高度衛生管理のシステムを導入するため、震災前の施設に比べ約2割広い。荷さばき所は大型巻き網船、定置網船、トロール船など水揚げ形態に応じ、東、中央、西の3ゾーンを設定した。 魚市場は現在、仮設の施設で運営している。建設工事は仮設施設がない東ゾーンから着手し、全体では2015年度に完成させる。
2013年06月07日金曜日
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