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【グラニュース】


ピクシー体制6年目の曲がり角<9> 牟田66分間の屈辱胸に先発狙う

2013年6月7日 紙面から

開幕戦以来となる先発の座を目指し、走り込む牟田

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 緊急連載「ピクシー体制6年目の曲がり角」。第9回は新人DF牟田雄祐(22)が後半戦への決意を語る。開幕の3月2日・磐田戦でスタメン出場したものの、後半途中でストイコビッチ監督から交代を命じられ、その後3カ月近く出場機会を与えられなかった。66分間の苦い記憶を胸に、定位置獲りへ再チャレンジする。

 磐田戦の記憶は、今も牟田の脳裏に焼きついている。背番号3を背負う黄金ルーキーとしてスタメンでデビューを果たしたが、前半から激しいプレッシャーにさらされた。牟田は「あからさまに狙ってきているのがわかりました」。新人DFを狙い撃ちにする磐田の作戦だった。最終ラインの右に入っていた牟田が、数多くボール争奪戦を展開した相手は磐田の左にいるMF山田だ。進境著しい磐田の司令塔とのマッチアップで牟田は苦しめられ、プロのレベルを知らされた格好だ。

 牟田は福岡大時代、明大で2学年上の山田と接点があった。「試合もそうですし、大学選抜では一緒にプレーしていました」と語る。勝手知ったる相手だったはずだが、山田は大学時代とは別人だった。「スピードも、当たりの強さも、数段レベルアップしていた。自信が表れていた」

 この開幕戦でゴールを決めた山田とは対照的に、牟田は出番を失う。サッカー人生で補欠だった時期がほとんどない牟田にとって、大きな挫折だった。「一時は精神的に落ち込んだ」と言う。

 2度目の出場機会を得たのは中断前の5月25日・C大阪戦。「負けている展開での途中出場で、積極的にボールを奪うプレーができた」とようやく手応えを得られた。

 夏以降、牟田は一度は失敗したレギュラーどりへ再挑戦する。「自分ももっともっと成長できる。若い力でチームを活気づけたい」。底無しのポテンシャルが花開くときが、近づいている。 (木村尚公)

 

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