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【大リーグ】岩隈、球宴”当確”投の8イニング無失点 今季7勝目お預けも、アピール十分2013年6月7日 紙面から ◇ホワイトソックス7−5マリナーズ【シアトル穐村賢】岩隈“球宴当確”!? マリナーズの岩隈久志投手(32)は5日(日本時間6日)、地元でのホワイトソックス戦に先発し、自己最長タイの8イニングを3安打無失点、無四球に抑えたが、打線の援護に恵まれず、今季7勝目はお預けとなった。ただ、3回2死から降板まで打者16人を連続で打ち取るなど圧巻の投球内容で、その評価は高まるばかり。防御率も再び1点台(ア・リーグ2位の1・94)に突入したことで、来月16日の球宴(会場・メッツ本拠地シティフィールド)出場も、がぜん現実味を帯びてきた。 打線が拙攻を繰り返す中、岩隈は黙々と右腕を振り続け、スコアボードに「0」を並べた。 先月26日のレンジャーズ戦途中から続く連続無失点記録も21イニング2/3に伸ばし、「先頭打者に神経を使って、しっかりアウトに取るという自分なりのピッチングができた」。チームは延長16回、6時間近い激闘の末に敗れたが、先発としての責務を果たした岩隈の顔には充実感が漂った。 “精密機械”とも評される制球はこの日も健在だった。「丁寧に外角低めを中心に攻めた」という言葉通りのボールが捕手の構えたミットに吸い込まれていく。“宝刀”フォークの切れ味も抜群で、4〜8回の5イニングは全て三者凡退という非の打ちどころがない内容。併殺などで打線がことごとく好機をつぶし、孤立無援の状態が続いたが、それでも気持ちを切らさず、責任回を危なげなく投げきった。「一発を浴びちゃいけないゲーム展開。しっかりそういった配球で攻めることができた」。過去2度被弾している4番ダンには初球から勝負球のフォークを投げるなど細心の注意、配球で臨み、翻弄(ほんろう)し続けた。 メジャー最多11度目のクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)で防御率も1・94と再び1点台に返り咲き。「投げ慣れている」という本拠地セーフコフィールドに限れば、防御率は1・08に跳ね上がり、岩隈の援護は2点で十分という印象を周囲に植え付けた。 もう球宴出場“当確”と言っていいだろう。今季は昨季のア・リーグ覇者・タイガースのリーランド監督が選出するが、岩隈は今季唯一のタ軍戦登板(4月18日)で6イニングを3安打無失点。アピール十分だ。 球宴出場は1球団から1投手が慣例化。マ軍には“キング”の愛称で親しまれている元サイ・ヤング賞右腕、ヘルナンデスがいるが、今季防御率では岩隈が大幅に上回っている。メジャー2年目にして初の栄誉を手にするのは時間の問題だ。 PR情報
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