本県「出生率」1.41にダウン 死亡数は「なお震災影響」
県は5日、2012(平成24)年の県人口動態統計の概況を発表した。合計特殊出生率(1人の女性が生涯に出産する子ども数の推計値)は全国と同じ1.41だったが、前年より0.07ポイント下回り、全国順位は33位(前年19位)だった。
出生数は1万3770人で、前年より1302人減少。出生率は7.0で前年を0.6ポイント下回り、全国順位は44位(同36位)。出生数は住民票を基に算定しているが、県外に住民票を移さない避難者もいるため「県内と県外のどちらで生まれたのかは判断できない」(県保健福祉総務課)のが現状としている。死亡数は2万3420人で、前年より2686人の大幅減となった。県は震災直後を含む前年に死亡数が激増した反動と分析する一方、「数値には直接表れていないが、震災関連死に起因する死亡例もあるとみられる」と震災の影響が死亡数に反映されている可能性を指摘している。
(2013年6月6日 福島民友トピックス)
|