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震災直後の相馬の“命の現場”描く 舞台「HIKOBAE」

震災直後の相馬の“命の現場”描く 舞台「HIKOBAE」

震災をテーマに、再生の物語を描いた「HIKOBAE」の舞台

 東日本大震災直後の相馬市を舞台に、住民の命を守ろうと“命の現場”で闘い続けた消防団員や医師、看護師らのドラマを描いた舞台「HIKOBAE」は2日、福島市公会堂で上演され、客席を感動の渦で包んだ。
 昨年、ニューヨークの国連本部や東京、相馬市で上演され、今年も米国や全国各地で再上演されている。福島公演は、東北六魂祭(ろっこんさい)に合わせて行われた。
 「HIKOBAE=ひこばえ」は、倒木などから出た若芽のことで、再生と新しい息吹を意味し、俳優で映画監督の塩屋俊さんが企画・演出を担当した。塩屋さんは震災当時、相馬野馬追を題材にした映画を製作するため相馬市に滞在、市内の病院や災害対策本部などを回った経験や、現地でのインタビューを基に舞台化した。福島公演は、まだ復興途上にある本県の現状を風化させないためにと企画された。
 公演は震災直後の相馬市の医療現場を舞台に、海沿いの住民を津波の被害から守ろうとして消息を絶った消防団員と残された恋人の悲しみや、原発事故や度重なる余震の中で身を危険にさらしながらも患者を守るために奮闘する医師や看護師たちの姿が、スクリーンへの映写や客席までも舞台にするアイデアにあふれた演出で描かれた。郡山市出身の俳優・高橋和久さんが、入院中の母親を転院させようと苦悩する息子の姿を熱演した。
 残してきた家族への思いと、愛する人を失った悲しみの中で、自分の使命に迷い苦しみながらも懸命に生と向き合い、闘い続けた人たちの再生の物語が、観客に震災が投げかけた人生の意味を問いかけた。
(2013年6月6日 福島民友トピックス)



 

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