ある一面においてネット選挙運動のお手本かもしれない、「AKB48選抜総選挙」の季節がやってきた。今回は立候補制を導入し、候補者はブログやGoogle+、Twitterといったソーシャルメディアを通じてファンにアピール。政見放送に該当する約1分間のアピールコメントは、YouTubeの「AKB48 Official Channel!」でいつでも見られる状態になっている。“有権者”側からのメールを使った投票呼びかけにも規制はない。2013年はAKB48グループ240人と、過去に4年以上在籍していたOG(卒業メンバー)6人の計246人が立候補した。あさって6月8日、日産スタジアムで上位64位までを発表する。
投票開始2日目の5月22日夜に公開された「速報」では、2012年4位となった直後に週刊誌スキャンダルで博多を拠点とするHKT48に移籍した指原莉乃が、2位にダブルスコアの差をつける得票で暫定トップに立ち、盤石とみられた大島優子が3位発進。次世代を担う若手メンバーやグループメンバーが躍進する一方で、第1.2回総選挙の不動の上位7人、いわゆる「神7」の一角である小嶋陽菜が20位、高橋みなみ18位、篠田麻里子15位と大きく出遅れる番狂わせで、ファンにもメンバー間にも衝撃が走った。
なお投票をめぐっては、5月26日に「NMB48 MOBILE」サイト会員から重複投票ができる不具合が明らかになり、2票目以降を無効にした。27日未明に速報の再集計を公表しているが、40位台で一部順位の変動があっただけで大勢に影響はなかった。
果たして最終結果はどうなるのか。2012年の選抜総選挙では、ブログに書き込まれたメンバー名の件数を基にした得票数予測が、選抜メンバー上位16人中15人を的中させていたことを「日経デジタルマーケティング」では紹介し、大きな反響があった。
■過去を体系化し未来を見通す
だが上には上があるもの。実は上位16人全員の顔ぶれを的中させる予測が存在していた。考案者は同志社大学文化情報学部の矢野環教授。古典作品がどのようなルーツで成立し発展していったかを数理的に解析する「系統文献学」を専門にしている。過去の複雑な事象の体系化を通じて未来の見通しを立てるプロフェッショナルだ。
矢野教授の予測法は、速報値に着目し、そこからの見込み伸び率を掛け合わせる極めてシンプルなものだ。例えば2012年、速報が8000票、最終5万6000票だったメンバーが、2013年の速報が1万票だった場合。5万6000÷8000で7倍伸びるポテンシャルがあるとして、2013年は1万×7倍=7万票と推定する。
「それだけでいいのか」と拍子抜けするほど単純だが、なかなかどうしてこれがかなり正確なのだ。2012年の選抜総選挙で、この矢野式予測と最終結果とを見比べてみよう。
2012年の選抜総選挙。最終結果と矢野式予測の比較
2012年は、速報で1万5093票を獲得した大島優子がそのまま逃げ切る展開だった。大島の2011年の実績倍率は、最終得票12万2843票÷速報1万7156票=7.16倍。これを1万5093に掛けた10万8071票が予測値。結果は10万8837票で、極めて精度が高い。
また速報では約1300票差で2位柏木由紀、3位渡辺麻友の順だったが、前年(2011年)実績が柏木6.16倍、渡辺6.89倍だったため、僅差で順位が入れ替わると予測。その通りになった。さらに予想が最も難しかった16位の選抜ボーダーライン争いにおいても、前年の倍率が6.08倍と低かった高城亜樹が17位になると予測し、的中している。
AKB48、NMB48、HKT48、Twitter、Google+、YouTube
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