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大学では教えられない歴史講義

2012年2月27日(月曜日)

二つの総裁の椅子

カテゴリー: - kurayama @ 18時54分04秒

 今週の注目ニュース。

 小沢一郎の機関紙『日刊ゲンダイ』が「財務省が野田を見捨てた」「民自公が増税大連立」と観測記事。ではなくて。。。

 土曜日、よみうりテレビの朝の番組で辛抱氏が50分間も安倍元首相をほめまくり番組。
 この件が日曜の読売と月曜の産経に報道されてましたね。

安倍元首相、「話し合い解散」に前向き意向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120225-00000594-yom-pol

話し合い解散」で5月選挙あり得る 安倍氏が言及
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120226-00000067-san-pol

 はかったように同じ内容。要するに「もう一度、自民t濃総裁になって!」です。

 それよりも辛抱氏のインタビューで
「維新の会が掲げる首相公選制には」との問いに、
「参議院選挙に合わせて衆議院を解散する慣例にすればよい。
 憲法の規定がどうであろうと慣例の積み重ねで乗り越えられる」と。
 まさに正論。
 こちらの方に注目しました。

 もう一つ。
 ネットにはあがっていないけど、読売のシンポジウムで武藤敏郎元財務次官と与謝野馨元財務相が税と社会保障について語る。
 当然、増税に言及。
「日本銀行」という単語は出てこない。
 さすが「バランスの武藤」と呼ばれるだけはある。

 産経だと、こういうこと↓を言うのに。(笑)
http://www.kurayama.jp/modules/wordpress/index.php?p=759

 日銀は総裁を武藤氏に明け渡して財務省を味方としてつなぎとめ、白川法王の任期を来年の3月まで全うさせようという腹なのだろう。

 ここで武藤氏や財務省が日銀に唯々諾々と従って来年まで日本経済の崩壊を指をくわえて待つか、それとも国民とともに早期に総裁の椅子を奪取して景気回復を実行するか。
 局面はかなりギリギリまで迫っていますな。

 ところで、話の大前提である(父子二代の執念です)、
 武藤氏が日銀総裁に執念を燃やす理由は?

 3月16日発売!

 

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をどうぞ。


2012年2月26日(日曜日)

2.26の話

カテゴリー: - kurayama @ 21時58分22秒

本日は2月26日、記念すべき日ですね。

もちろん、
高師直が殺された日です。

え?違う?
じゃあ、
足利直義が亡くなった日ですね。

…昭和史というと、2.26事件というイメージが強くて、
昔から「2.26産業」と言われるほど汗牛充棟に文献があって、
やたらと思い入れがある人が多いので、困ってしまうのですが。。。

あまり気が進まないのですが、2.26事件を考。

通説
昭和初期、続発する暗殺の前に文官たちは恐怖し、
軍国主義の嵐が吹き荒れる中で最も権力を振るう軍部の内部でも
皇道派と統制派が激しい派閥抗争を繰り広げていた。
そうした中で皇道派はクーデターで政権を奪取しようとし、
昭和11年(1936年)2月26日クーデターを起こした。
岡田啓介首相こそ義弟の秘書官が身代わりになり、鈴木貫太郎侍従長も瀕死の重傷から生還したが、
斎藤実内大臣(前首相)、高橋是清前蔵相、渡邊錠太郎教育総監は暗殺された。
東京は政府機能が麻痺し、戒厳令下で一触即発の危機に陥る。
結局、昭和天皇の英断で事態は沈静化する。
ただ、統制派の権力は確立され、日本は「暗い時代」へと突入する。

たぶん、日本人の歴史イメージってこんなものだと思いますが、
重大な間違いが六つあります。

一、暗殺に文官は恐怖
 してません。
 エスタブリッシュメントがどういうものか、わかっていないのでは?
 日本がテロなどの暴力で動いた、同時期のナチスドイツやソ連のような国だと勘違いしてないか。
 こういうことを言うので、「あの時代は無力だったんだ」などという嘘の言い訳ができるので、
 エリート層の無責任や官僚機構の無能が免責されてします。

二、軍国主義
 この言葉の定義、「悪い奴」くらいの意味しかないのですね。
 よって、本来は宿敵であるはずの「軍国主義」と「ファシズム」の区別すらつかなくなってしまうのです。
 軍国主義の定義は、「国策の最優先事項が軍事であること」です。
 「生活の中心が軍事であること」とか訳のわからないことを言う人もいますが、意味が分かりません。
 さて、当時の日本のどこに「国策」があったのですか。
 軍国主義になれないから問題だったので、昭和の日本を「軍国主義」と批判するのは的外れです。

三、軍部
 確かに当時からこの言葉はあるのですが、「陸海軍の総称」以外にまったく意味がないです。
 今の「官僚機構」くらいの意味しかありません。
 実態がまったくないので、「誰のこと?」で終了です。
 そもそも陸軍と海軍は親の仇か敵国のようにいがみ合っててまとまりがなかったから問題だったのでは。 

四、皇道派と統制派
 この人たち、元々は仲間です。
 大正期以来、政党政治家に媚び諂う陸軍高官に不満を持った小畑敏四郎や永田鉄山ら中堅が、
 荒木貞夫・真崎甚三郎・林銑十郎の三将軍を押し立てて改革をしようと結成したサークルが「一夕会」です。
 昭和6年に先行して権力を握ったのが荒木・真崎・小畑ら皇道派で、後から追い落としたのが林・永田ら統制派です。
 要するに、こいつらの喧嘩、死人が出るまでやった一夕会の内ゲバです。

五、クーデター
 もう一度、上の通説要約を見て欲しいのですが、実態は単なる暴動か暗殺事件ですね。
 政権奪取の意思も能力もありませんし。

六、最も権力を振るった
 さて、ここで大蔵省史観で語りなおしてみましょう。

一、暗殺に恐怖
 してません。大日本帝国は最後まで法の支配が貫徹しています。
 陸軍の連中が軍刀をじゃらじゃら鳴らして脅しても、
「あ、そう。じゃあ予算あげません」で終了なので。

二、軍国主義
 陸軍で出世する方法はなんでしょうか?
 大蔵省から予算をとってくることです。
 だから必死になって大蔵省主計局を官官接待してました。
 そうやって出世した代表格が東條英機とか武藤章です。

三、軍部
 陸軍も海軍も、相手に予算を取られたら仕事ができません。
 だから主計局を敵に回したら終わりです。

四、皇道派と統制派
 荒木貞夫陸軍大臣がなぜ失脚したか。
 高橋是清蔵相に閣議で論破されて予算をとれなかったからです。

五、クーデター
 大蔵省史観では、2.26事件までは大蔵省最強。
 ところが大陸情勢の悪化と陸軍の発言力強化の中で徐々に暗転し、
 高橋蔵相の暗殺で沈黙するしかなかった、ということになっています。
 ただし、「正史」の話です。ところが、、、

 結論だけを言うと、2.26事件そのものが転機ではないのです。
 大臣一人が殺されて、いきなり力を失ったとなれば、大蔵省も随分と情けない組織になります。
 実は3月1日から真の悪夢がはじまるのです。
 2.26事件と近衛内閣誕生の間に、日本を滅ぼした大悪魔、増税大魔王がいたのです。

 誰だそれは?
 その答えは、

3月16日発売

 

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2012年2月23日(木曜日)

桜でました&ダギャーさん

カテゴリー: - kurayama @ 22時48分54秒

 最近、毎日動画がアップされている倉山です。

 久しぶりに桜も出てきました。

 財務省の近現代史〜米中代理戦争の主戦場

http://www.nicovideo.jp/watch/1329976660

 3月16日 光文社新書より発売(税込み861円)

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 お楽しみに!

 

 それはそうと、笑える記事。

「南京事件なかった」と河村名古屋市長 中国共産党の市常務委員に「互いに言うべきこと言おう」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120220/lcl12022011410001-n1.htm

 あんまりおもしろいので、全文転載。

名古屋市の河村たかし市長は20日、同市役所を表敬訪問した中国共産党南京市委員会の劉志偉常務委員らとの会談で、旧日本軍による「南京大虐殺」について「通常の戦闘行為はあったが、南京事件はなかったと思っている」と発言した。

 河村氏は、終戦時に父親が南京市にいたことを挙げて「事件から8年しかたってないのに、南京の人は父に優しくしていただいた」と指摘。「南京で歴史に関する討論会をしてもいい。互いに言うべきことを言って仲良くしていきたい」とも述べた。

 さすが「ダギャーさん」。『正論』で「西村眞吾の相方」と褒めちぎっていて良かった。
 ついでにアチラの反応。

「でたらめな話」と批判 南京大虐殺記念館の館長 河村名古屋市長、南京事件なかった発言で
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120220/chn12022014220001-n1.htm

 あちらの立場的には「言うべきこと」と、宗主国の寛大な心で対処してあげましょう。


2012年2月22日(水曜日)

3月16日、新刊発売!

カテゴリー: - kurayama @ 23時32分24秒

 苦しみに苦しみぬいて書き上げた新刊情報、いよいよ解禁です。

 3月16日(金)発売!

 

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2012年2月20日(月曜日)

極悪人を政府が“ちゃんと”死刑にする国へ

カテゴリー: - kurayama @ 18時49分48秒

 何が何でもどうしても書きたい話題。

最高裁が上告棄却 元少年の死刑確定へ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120220/trl12022015050005-n1.htm

 有名な、光市母子殺害事件のこと。
 以下必要最小限のことだけ概略。

平成11年4月 18歳1ヶ月の少年・Fが、水道工事員と偽って家に上がりこむ。
        23歳の主婦を殺害の上、屍姦。1歳の赤ん坊も床に叩きつけるなど殺害。
        他にも色々惨いことがあるけど、書きたくないので略。
        当時のネットでは、「自分で殺すから刑務所から出せ!」と涙ながらに訴えた
        夫で父の本村洋さんが、「殺人予告」などと批判される。この当時のテレビで
        の人権派弁護士の発言は引用したくない。

平成12年3月 山口地裁、検察の死刑の求刑を退け、無期懲役に。
        山口地裁が本村さんにどれだけくだらない痛がらせをしたかも、略。
        被告は事実関係を全面的に認めるも反省の色なし。
平成14年3月 広島高裁、検察の控訴を棄却。やはり無期懲役。
        地裁とほぼ同様のよくわからない意見。
        「18歳を1ヶ月しかすぎていない」「更生の余地がある」などが理由。

平成18年6月 最高裁、高裁判決を差し戻し。
        (判断が間違っている。お前が死刑判決を下せ、の意味。)
        この間、弁護側があらゆる新論点を提出。被告のFも急に反省の色を示す。
        判決は良くわからんことも多いけど、とりあえず弁護側の主張は全面却下。

平成20年4月 広島高裁差し戻し審、死刑判決。マスコミは「勝った勝った」と大騒ぎ。
        弁護側、即日上告。
平成24年2月 最高裁、死刑判決。確定。(ただし法務大臣が執行するかどうかは不明)

 詳しくは、門田隆将氏の本をご一読されたし。日本で生きているのが嫌になれる。
 この事件だけで、どれだけの人でなしが登場したか。
 救いは、山口地検の検察官の言葉。
「これは勝たなければならない戦いです。100回負けても101回目で勝ちましょう!」
 当時、この言葉を聞いた時は「検察には日本の良心が残っている」と思ったものだし、今でも現場にはこういう検察官が少なくないと信じたい。
 門田氏も「裁判官は若くて勉強ができる人がなるが、検察官は年齢とか成績に関係なく勇気と正義感がある人がなる」と書いていた。確かに昔はそうだったのだけど、今はどうなのだろう。

 それはさておき、この事件を調べれば調べるほど「人でなし裁判官」のオンパレードに頭がクラクラする。
 その中でも、法律の専門家を前にこれを言ったらかなり批判されるだろうな、と自覚していることを書く。
 上の略年表を御覧あれ。

 私が一番指弾したいのが、平成18年の最高裁判決。
 結論から言うと、この時に最高裁は、

破棄自判、死刑判決

を下すべきだったと思う。
 つまり、そこでご遺族を開放してあげるべきだったと思う。
 案の定、その後6年も裁判が長引いたし。

 法律家の常識としては、
「一審、二審と無期懲役だったものを、最高裁が一回限りの判断で死刑を宣告するのは非常識」
「最高裁が高裁判断の誤りを指摘して差し戻した以上、被告の死刑は時間の問題。手続き上はむしろ最高裁の判断は妥当」
となるのは知っている。
 この事件に関してはかなり調べたので、細かい法律論は知っているけど、あえてしない。

 法律家が言いそうな法律論を全部踏まえた上で、反論。
前者に関しては
「そもそも最高裁に常識を求める時点で非常識」
「単に自分の責任で死刑を宣告するのが怖かっただけでしょう」
「かけらでも、“ここで死刑を宣告しないことが正義の実現に反する”などと考えましたか」
と言いたい。最初の二点は、文字通りの意味。
 問題は最後の「正義の実現」。英法の考え方ですな(英米法ではない。アメリカと一緒にするな)。
 こういうこと書くと、また「イギリスかぶれ」
「イギリスの刑事裁判なんて法律的にかなりいい加減」とか言われそうだけど、あえて言う。
 日本の裁判官は何のために、誰のために裁判をしているのだ?

 この点が後者の議論につながる。
 もう一度、略年表を確認されたい。
 事実関係などは最初から明らかで、本当に死刑になりそうで怖くなった被告が弁護士に知恵を借りて引き延ばしているだけでしょ。
 仮に弁護士の主張どおり「殺人ではなく傷害致死」だったとしても、何の罪もない母子二人を無残に殺しているには変わりないのだから、
「死んでお詫びしなさい」と言って、どこが悪いのかさっぱりわからん。
 そもそも、そういう事件という前提を忘れているのでは?

 最高裁が職権をもって
「地裁と高裁は馬鹿で根性なしだ。代わりに死刑を宣告する」
で何が問題だったのだろうか。

 まだ小ざかしい法律論を振りかざして反論してきそうな輩にさらに聞く。
 最高裁が差し戻し判決を下すまでに何年経っている?
 最高裁が差し戻してから何年経っている?
 合計何年経っている?

 7年、6年、計13年ですな。
 本来、長くても2年で終わる話だぞ。
 最初の7年でもおかしくないか?これは地裁と高裁がアホで根性なしで人でなしだからこうなったが。さらに最高裁が差し戻したのでさらに6年かかった。
 最愛の妻と娘を奪われた一人の男性の22歳から35歳までの人生をどう考えているのだ?
 台無しじゃないか。まったく罪の無い人間をここまでのむごい仕打ちをする日本の法手続きや裁判制度はどうなっているのだ?

 日本の法曹関係者は、犯罪被害者の遺族の気持ちに決着をつけさせてあげるという役割をどう思っているのだろう。
 検察の組織的腐敗が目を覆うばかりなのは重々承知している。
 それでも、この問題意識は、裁判官や弁護士よりも検察官のほうが持っているのは間違いない。
 もちろん、裁判官や弁護士の中にもマトモな人はいるに決まっているが。

 話を戻す。
 裁判官が「正義を実現する」などと本気考えるとおかしなことになるのはわかる。
 ただし、明らかな「不正義の実現」を回避することはできるのではないか。そのための法手続きは用意されているのだから、なぜその職権を行使しないのか、さっぱりわからん。
 今回の事件ほど事実関係と法解釈で争いが無い事件も珍しいのだから。
 争点はただ一点、「いつ、だれが、どのように、死刑を宣告するか」だけだったのだから。
 最初の地裁と高裁も罪が重い。
 しかし、だからこそ最高裁は己に与えられている職権を自覚すべきではなかったのだろうか。
 しつこく書くが、何で最愛の妻と娘を殺された一人の男性が、さらに苦しまねばならないのだ?

 以上、この話だけであまりにも長くなるので『だれころ』に書かなかったネタでございました。
『だれころ』の主題の一つが、「いつあなたが最高裁の被害者になるかわかりません」だったので、本当に戦慄する。被害者も浮かばれないし、遺族の立場になったかと思うと、
 こんな国には住みたくない、としか言いようがない。

 今日は最後まで絶望的な言葉で締める。
 どうせ半年以内には死刑執行されないのだろうけど。

 「けど」の後は、読者の皆さんが考えてください。


2012年2月19日(日曜日)

龍馬プロジェクトにて

カテゴリー: - kurayama @ 22時53分13秒

 PCの調子が悪く、頭の回転と心の動きはもっと悪く、砦の更新が滞っております。(一部冗談)まじめな話、ネタの精度が高まるにつれかけない話が増えていっているのですが。。。
 歴史の話と国際政治の話をメインにしようかなと本気で悩み中。
 ちなみに、国際政治で最も関心があるのが、自由シリア軍にアルカイダがかなり紛れ込んでいるという話。アメリカの議会で指摘されたみたいですが。

 それはさておき、ご報告。
 先の自民党での講演の話を詳しくご報告する間もなく、次の大規模な講演をしてきました。
 地方議員の集まりである「龍馬プロジェクト」で「龍馬と憲法」と題して講演してきました。
 若い党人は熱気があって良いですね。

 以下、見出しを一部抜粋。

・誰でもなれる坂本龍馬。
・大村益次郎と適塾の精神。
・シュークリームの経済学
・憲法・議会・選挙は志士たちの贈り物。
・地政学抜きの憲法論などありえない。
・帝国憲法は、なぜ不磨の大典だったのか。
・議会と国会の違い。
・参議院を廃止!枢密院の復活を!

 一部にマスコミの方々も来ておられたようですが、ほとんどが、知事・市長・都道府県議・区議や市議と政治家ばかり。おかげさまで講談社の担当と持ち込んだ「だれころ」も完売。
その場で色々と講演依頼も受けました。

 仕事は“志”で受けております。


2012年2月15日(水曜日)

日銀にだまされるな!

カテゴリー: - kurayama @ 01時02分12秒

 もう昨日ですが、下村博文先生の講演会で、なぜか最後に挨拶を。
 なぜか、主催者と目があったので当てられました。
 ついでに、なぜか『正論』も用意されていました。
 段取りが良いのは良いことですね。

 さて、「エエ加減にしろよ」としか言いようが無いニュース。

日銀:インフレ目標1% デフレ脱却へ強い決意
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120215k0000m020068000c.html

 こういう見出しをつけて報道陣として恥ずかしくないのか?
 どこの社もそうだけど。

 1%って、それデフレ状態ですが。
 私の理解だと経済学では2%というのは相当に大きな数字だったような。
 例えば、―ゼロ金利の今では懐かしいけど―金利が2%を切ったら文明国ではないと習ったけど。

 もはや支離滅裂で日銀が何を言っているかわからないのですが、2%以上のインフレには絶対にしないそうな。
 それ、今までのデフレターゲットを少しだけ緩めただけでは?

 ただ、国民の怨嗟の声が日銀に向いているということで、法王と貴族たちが恐怖感を感じつつも抵抗しているというのが実情でしょう。

 地殻変動は、間違いなく起きています。


2012年2月13日(月曜日)

未来の大河ドラマ

カテゴリー: - kurayama @ 20時58分34秒

 『花神』総集編のタイトル。

第一回 革命幻想・・・本放送では「討幕幻想」。

第二回 攘夷の嵐

第三回 崩れゆく長州

第四回 徳川を討て!

第五回 維新回天

 150年後の大河ドラマはこうなるのかなあ。

第一回 増刷幻想

第二回 増税の嵐

第三回 崩れゆく自民

第四回 白川を討て!

第五回 維新回天

 

 そうそう。レスをつけていてあまりにも大事なことだと思ったので本編にも。

 増刷すれば副作用が怖い。増税論者にも三分の理があると思っている人の思考。

 軍隊を持てば侵略するに違いない。社会党みたいな護憲論者にも一理があるかもしれない。

 あまりにも似ている。正しい知識が無いのは怖いものだ。

 


2012年2月11日(土曜日)

憲法無効論など生ぬるい!

カテゴリー: - kurayama @ 16時59分21秒

 紀元節、おめでたいですね。
 今年で終わりにしないよう、8月15日とかを日本人民共和国の建国記念の日とかにされないようにしましょう。

 さて、今週のAJER。
 タイトルどおりです。

憲法無効論など生ぬるい!?



 ついでに、財務省とみんなの党の両方を斬って捨てる。

憲法無効論など生ぬるい!?


 そう言えば、アベさんと財務省とみんなの党の共通の敵が日銀ですね。
 ちなみに「アベさん」が阿部知子でもこの話は成立する。

 来週から番組名、変わります。


2012年2月10日(金曜日)

日本の階級構造

カテゴリー: - kurayama @ 08時16分00秒

 年かなあ。
 気がついたら一日がすぎている。時が流れるのが早い。

 書けることだけ書いておくと、

 火曜日
 自民党都連青年部で講演。
 皇室典範改正と女性宮家創設について

 この話はこんど詳しく書きます。

 水曜日、チャンネルAJER 新装開店
河添恵子 世界を語る のキャスターに就任。
http://www.youtube.com/watch?v=ZCH3QHN7Cdc

 見所は、二人ともアクセルになってブレーキがないことだ!

 夜は『正論』の例の記事を読んでくれたとある政治家の方にパーティーに招かれてました。
 単にパー券があまっただけかと思ってたらご本人招待でびっくりした。大汗

 ところで最近、大発見をした。
 日本には階級が存在するということ。

日銀

財務省

経済産業省その他官庁

総理大臣

財務大臣以下その他大臣

その他国会議員

企業

平民

それはそうと、藤原正彦さんまでが
「財務省・日銀批判はおかしい。悪いのは政府でも財務省でも財界でもなく、日銀だ」
とか言い出しましたね。


2012年2月6日(月曜日)

軍事と福祉は金食い虫

カテゴリー: - kurayama @ 22時41分50秒

 以下、3月16日に出す本の急所です。

「軍事費を削って福祉に回そう!」
 これを耳障りが良いと感じた人は、財政学の知識が無いか、日本を滅ぼしたい人のどちらかだです。
 なぜか。

 軍事と福祉は無限大の金食い虫だからです。
 というのは、「これで十分」がこの二つにはありえないのですね。
 世界征服や不老不死なんて不可能ですし。
 ではどこまでやれば十分?というのが無いです。
 だから、どこかで歯止めをかけなければいけないのです。

 戦前
 準戦時体制
 これでもかと大陸での緊張を煽る。ついでにアメリカとの緊張も煽る。
 なぜかソ連の脅威は見て見ぬフリ。

⇒プロセス1 軍事予算膨張。
⇒プロセス2 国債発行、日銀直接引き受け、増刷。
⇒プロセス3 増税不可避に追い詰める。
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。 ⇒プロセス1が可能に。

 そこへ支那事変勃発。戦時体制。

⇒プロセス1、2、3、4を永遠に繰り返す。

 戦後
 福祉元年!(さていつでしょう?)
 インフレ時にインフレ政策!

⇒プロセス1 社会保障予算膨張。
⇒プロセス2 国債発行、日銀直接引き受け、増刷。
⇒プロセス3 増税不可避に追い詰める。
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。

 さらにデフレ時に。
⇒プロセス1 社会保障予算膨張。
⇒プロセス2 増刷をしないで赤字国債だけ拡大。
⇒プロセス3 増税不可避の気分に追い詰める。(一回だけ成功)
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。というか、切れない。

 泣きたくなるくらい、日本人は歴史に学ばない民族です。
 だから、財政学の知識があって、「軍事費を削って福祉に回そう!」という人は、
「日本を滅ぼしたい人」になる訳です。
 実際、大日本帝国は滅ぼされている訳ですし。

 最近、「消費税を30%にないと社会保障を維持できない」という説が流れてますが、
 そらあ、今の社会保障に歯止めをかけないとそうなるでしょう。
 このまま行くと、「増税して社会保障をきる」という意味不明なことになりますが。

 認識することはただ一つ。
 デフレ下の増税は日本を滅ぼす。

 解決策はただ一つ。
 お札を刷って流す!


2012年2月5日(日曜日)

マファイアの脅迫?

カテゴリー: - kurayama @ 19時21分54秒

 昔のブルガリアジョーク。

イタリアマフィアがトドール・ジフコフを誘拐し、ブルガリア国民を脅迫した。
「今すぐ100万ドル払え。さもないと、ジフコフを五体満足で生きたままブルガリアに帰すぞ」

 固有名詞だけ入れ替えて使えそうなネタだなあ。
 こんなニュースを聞くと。
増税大談合解散を画策

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120205-00000053-jij-pol

北朝鮮の特殊工作員が××××を拉致し、日本国民を脅迫した。
「今すぐ100兆円刷って寄越せ。さもないと××××を五体満足で生きたまま日本に帰すぞ」

 ××××にあてはまる奴が多すぎる。。。
 ん?
 北朝鮮が本当にこれを今やったら、誰も困らないのでは?
 そうか、白川法王は日朝人民共通の敵なのか。

 最初はこのニュースで書こうと思ったネタだったのに。

総理「将来、追加の消費増税も」 慶応大の講演で
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220204046.html

 腹が立つニュースが多すぎる。


2012年2月4日(土曜日)

金曜日のご報告

カテゴリー: - kurayama @ 18時52分00秒

 2月3日は深夜2時にラジオ日本「青木文鷹の日本を救え」に出演してきました。
 時間が短いので、ひたすら「財務省よ、日銀を討伐せよ!」と吼えてきました。笑

 金曜日は恒例のチャンネルAJERの日です。
財務省が増税潰しをはじめた?

 冒頭で、『正論』も紹介しています。
【特集】若手論客が読むあしたのニッポン
政界再編へ…憲法改正の機は熟した
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/1202/mokji.html

 さて、最近思うこと。両極端な議論が多いなあ。
「明日原発を止めるか、永遠に原発を使い続けるか」の二者択一とか。
 なぜその二択しかないのだろう。
 極端な二者択一を迫ったり、単純に賛否を聞くだけの議論の危険性を再認識。
 そういう議論の特徴。
 技術論が無い。特に数字の入った議論が無い。

 ついでに増税にしてもそう。
「永遠に減税します」「永遠に増税しません」「永遠に増税します」
とか、上に形容詞をつけただけでおかしくなる。

 ちなみに、
小鳩の二人が増税に反対を明言、小沢氏に至っては造反まで口にしたとか。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/2012020401001962.htm

 それだけで真面目を疑われる。頼むから敵に回ってくれ。。。


2012年2月1日(水曜日)

本日『正論』発売!改憲の機は熟した!

カテゴリー: - kurayama @ 21時40分39秒

本日、『正論』発売です。
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/1202/mokji.html

 【特集】若手論客が読むあしたのニッポン

 2012年注目の政治家50人を値踏みする
 哲学者 適菜収/国士舘大学講師 倉山満/経済評論家 上念司/國会新聞編集次長 宇田川敬介

 《社会》暴走する大衆…そして悪夢は繰り返される

 哲学者 適菜収

 《内政》政界再編へ…憲法改正の機は熟した

 国士舘大学講師 倉山満

 《経済》欧州危機プロパガンダが日本を滅ぼす

 経済評論家 上念司

 《外交》中・朝・韓も見放す害交

 國会新聞編集次長 宇田川敬介

 

 ここでの「憲法改正」とは、もちろん

 

帝国憲法の改正

 

です!

 ついでに

 

日本国憲法無効論など生ぬるい!

 

 存在そのものを

 

 民族の記憶から抹消せよ!

 

 今回の論稿、評論家気取りで何もする気が無い奴からしたらツッコミどころ満載でしょうね。
 まあその手の突っ込みは「だからどうした?」で終了ですが。

 中身は超真面目ですので、噛み応えをためしてください。
 自分が何をすれば良いのかわかるはずです。


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