八回を無失点に抑えたベテラン加藤。10試合連続無失点だ(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
(セ・パ交流戦、阪神2x-1西武、最終戦、阪神3勝1敗、6日、甲子園)緊迫した展開であればあるほど、この男は燃える。みるみるうちに、顔が紅潮する。1本の安打も許さない-。あふれ出る闘志を力に変えた。不死鳥・加藤が3人斬り。気迫のこもった投球で、2試合連続となるサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
「きのう(5日)秋山くんに打たれていたんで、打たれないようにしていた。きょうも同じような打球で危なかったですけど、アウトにできてよかった」
1-1の八回から2番手マウンドに上がると、2日連続で秋山と対峙した。前日5日には中前打を浴びたが、この日は131キロの変化球で左飛。リベンジを果たすと、後続も打ち取り、1回ゼロ封。10試合連続で無失点だ。
守護神の久保は不調により2軍降格中。大きなピースを欠いたリリーフ陣を、今季24試合で6H、防御率0・83のベテランが支えている。34歳の躍動に山口投手コーチも「むちゃくちゃ練習をする。その姿勢が試合につながっている」と称賛した。