八回、栗山の中前に抜けそうなゴロを捕球後、ジャンプ一番一塁に送球してアウトにした西岡(撮影・岡田亮二)【拡大】
(セ・パ交流戦、阪神2x-1西武、最終戦、阪神3勝1敗、6日、甲子園)前夜の感触がそのままバットに乗り移った。西岡が試合開始直後に「H」ランプを灯すと、あっという間に先制のホームを踏んだ。西武先発は難敵のサブマリン牧田だったが、苦手意識はなかった。
「対策というのは特になかった。角度は違いますけど、ホームベースの上に球は来るわけですから」
先頭打者で迎えた一回、カウント2-2から、内角に来た直球を振り抜き、中前へ運んだ。大和の投手前へのバントは投飛になったが、捕球した牧田が一塁に悪送球し、二塁へ進塁。鳥谷の適時打で生還し、4試合ぶりの先制点をもたらした。
安打はこの1本だったが、執拗に牧田を苦しめた。内角を攻められてもファウルで粘る。西岡が立った4打席で29球も投げさせた。1番打者の粘りが下手投げ右腕にボディーブローのように効いた。