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サッカー協会大甘セクハラ疑惑も注意のみ

セクハラ疑惑について語る日本サッカー協会の田中道博専務理事
セクハラ疑惑について語る日本サッカー協会の田中道博専務理事

 日本サッカー協会は6日、東京・文京区のJFAハウスで会見し、田中道博専務理事(55)のセクシュアルハラスメント(セクハラ)疑惑が明確になった。田嶋幸三副会長(55)は疑惑を理由に田中氏に厳重注意してきたことを認めた。その上で、同協会が日本体育協会に推薦する理事を、田中氏から松崎康弘常務理事に変更すると発表。複数回セクハラ疑惑をかけられながら厳重注意のみで対策を講じなかった同協会の体質が浮き彫りになった。

 日本サッカー協会理事会のブリーフィングでは、田中氏が淡々と報道陣の前で決定事項などを読み上げていた。自身の疑惑には「客観的に伝えた方がいいので、会見には出席しません」とし、その後は退席した。10分後、田中氏のセクハラ疑惑に関する会見には、田中氏に代わり田嶋副会長、西沢広報部長が出席し「ファンのみなさんに申し訳ない」と頭を下げた。

 田嶋副会長は「事情聴取した結果、セクハラ疑惑があったことは事実。ただし、セクハラはありませんでした。田中とセクハラされたと言われている女性にも話を聞きました。両方、否定しています」と説明した。

 体協に推薦する理事に関して「今年の1月に日本体育協会から理事推薦依頼の手紙が届きました。田中は過去にセクハラ疑惑があったので、大仁会長とも相談し『あえてまた推薦しなくていいだろう』と推薦理事を交代することにしました」と続けた。田中氏は、日本サッカー協会からの推薦枠で体協の理事を兼務してきた。11年2月、体協の懇親会で若い女性職員に対しセクハラ騒動を起こした。その経緯について田嶋副会長は「田中はその他に、08年8月にもサッカー協会の飲み会でセクハラ疑惑があった。当時も調べたが、両方が否定したので、疑惑で終わった。その後、田中には何度も『気をつけろ』と口頭で注意している」と話した。

 田中氏はこれまで、複数回セクハラ騒動を起こしているが、いずれも疑惑止まり。日本サッカー協会は、何度も本人に警告しているが、12年6月の改選で、事務局長から専務理事に昇格させた。今回も、口頭による厳重注意にとどまっていた。田嶋副会長は「今後、あらたな事実が出てきたら、その時点で考えるけど、現状のままなら、今の会見が最終決定となります」と話した。

 田嶋副会長はさらに「日本サッカー協会として隠すとか、隠蔽(いんぺい)するとか、そういうことは一切ありません。体協から、理事交代を依頼された事実もありません」と明言した。

 女性に対するセクハラ防止、根絶はスポーツ分野に限らず、世界共通で厳しく律すべき重要課題だ。

 日本代表選手の活躍が少年少女や、青少年に与える影響は計り知れない。その代表チームを管轄する公益財団法人の幹部が、疑惑とはいえ何度もセクハラと受け止められる行為に及び、それを口頭による注意で済ませてきた協会の管理能力は看過できない。自浄作用が機能するか、組織としてのモラル徹底が求められる。

 [2013年6月7日7時27分 紙面から]

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