ラスキンFRB理事:「バーゼル3」の早期導入を呼び掛け
6月6日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のラスキン理事は6日、監督当局は金融機関向けの国際的な新資本規制を完成させる必要があるとの認識を示した。遅れれば、金融機関は今後の計画をどう立てて良いか分からなくなり、悪影響が及ぶ可能性があると説明した。
理事はオハイオ州コロンバスで講演。事前に配布された原稿によると、「現在、融資の判断や資金調達計画は今後の事業環境をどう捉えるかで決まる。事業環境には最終的な資本規制の枠組みの詳細も含まれる」と指摘。「資本規制の枠組みをめぐる不透明感が、そうした規制の影響を受ける金融機関のバランスシートの重しとなりつつあることは明らかなように思われる」と続けた。
ラスキン理事は関係監督当局に新たな銀行資本規制「バーゼル3」の導入を急ぐよう呼び掛けた格好だ。理事はこの日、米経済や金融政策の見通しについては発言しなかった。
理事は「経済がようやく勢いを増しつつあると感じられる状況になり、資本規制をまとめることで必要資本をめぐる不透明感を最小限に抑えられると同時に、銀行の安全性および健全性を高められると確信している」と述べた。
原題:Fed’s Raskin Seeks to Clarify Bank Rules by HasteningBasel III(抜粋)
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更新日時: 2013/06/07 00:41 JST