ドイツ：４月製造業受注は前月比2.3％減－回復もたつきを示す

　　６月６日（ブルームバーグ）：ドイツの４月の製造業受注は予想以上に減少した。同国経済が勢いを得られない状況を示した。

独経済技術省が６日発表した４月の製造業受注指数 は前月比2.3％低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト39人の予想中央値は１％低下だった。前年同月比（営業日数調整後）では0.4％低下した。

３月の指数は前月比2.3％上昇、前年同月比では0.3％低下にそれぞれ改定された。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）はこの日の定例政策委員会で経済見通しを下方修正すると、エコノミストらは予想している。過去最長のリセッション（景気後退）からユーロ圏を脱却させるため、ＥＣＢは先月利下げした。一方ドイツでは、Ｉｆｏ経済研究所がまとめた５月の企業景況感指数が３カ月ぶりに上昇したほか、賃上げで購買力が高まり、６月の消費者信頼感は2007年以来の高水準に達するとみられている。

コメルツ銀行のエコノミスト、ウルリケ・ロンドルフ氏（フランクフルト在勤）は統計発表前、「大量注文のため２月と３月の受注が極めて強かったことから、減少はどちらかと言えば統計上の調整だ」と説明。「Ｉｆｏ景況感指数は企業が一段と楽観的になりつつあることを示しており、ＥＣＢの緩和的な金融政策は投資意欲の拡大に反映されるだろう」と語っていた。

ドイツ連邦銀行（中央銀行）は最新の経済見通しを７日に公表する。昨年12月時点では、ドイツ成長率を今年0.4％、14年は1.9％と見込んでいた。

この日の発表によれば、国内受注は前月比3.2％減少。外需は1.5％減った。ユーロ圏諸国からの受注は3.6％減となった。

原題：German Factory Orders Fall as Economy Struggles to Recover(1)（抜粋）

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更新日時: 2013/06/06 19:55 JST