ウクライナ チェルノブイリ視察訪問

こんにちはいわき乳食販売の五十嵐です。

昨年の10月下旬に訪問したウクライナのレポートを

遅ればせながらさせてもらえたらと思っております。

チェルノブイリ原発事故から26年経った現場から

また地元の方達から福島の私たちが学ぶべきことは沢山あるだろうということで

現地に行ってきました。

30キロ圏内ゲート
こちらがチェルノブイリの原発事故の4号機から30キロ圏内の入口のゲートです

入口の看板の前で
中央が私です。

30キロ圏内に入る前に一枚

チェルノブイリでは0.5マイクロシーベルト/hが空中線量のボーダーラインとなっています。

30キロ圏内から10キロ圏内までを少し見てみます。

30キロ圏内の残された家々
原発事故後、コンパスでひかれたかのような丸い30キロ圏内の付近の住居の方たちも

避難させられたわけですが

数年前まではここに住んでいたおばあちゃんもいました

今では

本当に建物だけが時間とともに古くなって残っています。

30キロ圏内の家
木々の中に残る家々が

葉っぱとこけでとても素晴らしい雰囲気になっているのですが

住んでいた方達にとっては本当に大変な思いをされたはずです

そしてこの下にある落ち葉をガイガーカウンターで
ガイガーカウンター
計ってみました。

みえますでしょうか?

0.17マイクロシーベルト毎時です

日本でも問題ない値です。

いわきと同じくらいです。

10キロ圏内手前には教会もあるのです。

原発事故の作業に関係する方達が3〜4000人住んでいる

10キロ圏〜30キロ圏の間のコミュニティ

その近くに一つ教会も残っています。

チェルノブイリの教会
この付近に

原発事故のメモリアル公園があって

そこに

もうすでに「FuKuSima」の記念碑も建てられていました。

チェルノブイリ 記念公園 福島モニュメント
そして、公園の端っこには

聖書のヨハネの黙示録の中で天使がラッパを吹くシーンがあるのですが

それを意味するモニュメントもあります。

黙示録にある「にがよもぎ」ということば

チェルノブイリは「にがよもぎ」と今では意味するようになっています。

チェルノブイリ4号機 
10キロ圏内に入り

原発事故のあの4号機の手前まで行けるようになっています

この付近で現在3〜5マイクロシーベルトくらいでした。

10キロ圏内に入っても

4号機のそばにいっても

特に防護服を着なければならないということはいまではありません。

もちろん、滞在時間によるのでしょうが

自然界にはもともと放射線があるので

原発を通して改めて放射線のことを知らされたわけです。

4号機の前で
原発の建屋で唯一パブリックに写真を撮っていい場所から撮影です。

食堂のホールボディカウンター
こちらは、原発作業の方達のための食堂入口付近にあるホールボディカウンターです。

さて、食事後

4号機から最も近くにあった

「ピュリピャチ」の町に向かいました。

当時ロシアの最高の知恵と科学技術と人生の成功者のモデルの町として作られた

原発シティが事故で一瞬で廃墟になりました。

そして、建てられた遊園地は一度も使われることなくそのままになりました。

誰も乗らなかった有名な観覧車がこちらです。

エネルギー館

ピュリピャチの町
そして

原発事故後の処理作業に関わった専門家の方が

あるところに連れて行ってくれました。

それがこれです。

原発作業の機械
これが当時原発の中で処理作業に使われた機械です

手前にガイガーカウンターがありますが

計っても0.5マイクロシーベルト以下の線量でした

近づいてもその数値は変わりませんが

アームの中の一番機械の先の部分に線量計をおいて

計ってみると

こんな数字がでました。

100マイクロシーベルト
放射線もこれだけの数字が出ますが

数十センチ離れただけで

もう1マイクロシーベルト以下になったのですが

専門家は

放射線の特性や状況をしっかりと

チェルノブイリの事故現場から知ってほしかったようです。

ようは

ただただ、放射線を恐れるのではなく

その状況をみてどう対処して行くか参考にしてほしかったのです。

2011年3月11日の東日本大震災後の福島の原発事故から

もう2年になろうとしています。

26年経ったチェルのブイリの専門家の方が

いまの福島の人たちは私たちが通った同じ失敗を繰り返していると言ってくれました。

それは

放射線の体にもたらす被害よりも

放射線の不安からもたらされる

社会的な弊害のほうが大きかったと言っていました。

福島の原発事故後の収束はまだまだかかりますが

1日も早く

避難生活をされている方たちの

安心した生活の場が戻るようにと祈っています。

そして

福島の農業、漁業、酪農などをはじめ

原発の被害を受けいまだにもともとのお仕事に戻れない方たちの

生活再建が1日も早くなされるようにと切に祈っています。









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