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原子力機構 新理事長に松浦氏就任へ
5月31日 9時44分

原子力機構 新理事長に松浦氏就任へ
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高速増殖炉「もんじゅ」での機器の点検漏れなど、問題が相次いでいる日本原子力研究開発機構の新たな理事長に、元原子力安全委員会の委員長である77歳の松浦祥次郎氏が就任することになりました。

日本原子力研究開発機構を巡っては、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れが相次いだことなどを受けて、今月17日、鈴木篤之前理事長が辞任し、後任の人選が進められていました。
その結果、文部科学省は元原子力安全委員会の委員長である松浦氏を新たな理事長に起用することを決め、31日の閣議で了解されました。
松浦氏は77歳。
昭和36年に原子力機構の前身である日本原子力研究所に入り、平成10年からは理事長を務めました。
また、平成12年から6年間は、原子力安全委員会の委員長に就き、おととしの原発事故のあとには、原子力の安全規制の在り方を検討する有識者会議の座長も務めました。
原子力機構は今月、茨城県東海村にある実験施設で放射性物質を外部に漏らす事故も起こしており、今後、信頼回復に向けた組織改革にどう取り組むか、手腕が注目されます。
松浦氏の人事は、来月3日に発令の予定です。

下村文科相「ベストの選択だ」

下村文部科学大臣は閣議後の記者会見で、「松浦氏は、原子力安全委員長を務めていたときに、全国の原子力施設を訪問して安全文化についての意見交換会を開催するなど、安全の観点から見識を持った行動、活動をしてきた人であり、安全文化が劣化していると指摘されている原子力機構の改革に最もふさわしいと判断した。原子力分野に精通して適切な判断ができる専門家は相当限られており、ベストの選択だと思う」と述べました。

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