三井住友銀行は６日、保有する英大手銀バークレイズ株の半分を売却すると発表した。売却額は約400億円で、発行済み株式に対する出資比率は0.66％に低下する。配当による収益が想定を下回っているためで、日本での富裕層向け事業などの提携関係は変わらないという。
三井住友は2008年にバークレイズの第三者割当を引き受ける形で約1060億円を出資していた。その後のバークレイズの株式数増加で保有株式数の順位は10位以下に下がっていたものの、日本での富裕層事業やアフリカでの展開などで幅広く提携していた。
株式を半分売却するのは、新たな自己資本規制（バーゼル３）で金融機関向けの出資が厳しく見積もられるようになることもある。金融機関向けの出資が「狭義の中核的自己資本」の一定割合を超えると、その分中核的自己資本比率が下がることを勘案し、保有株を削減した。
三井住友銀行、バークレイズ
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