韓国新駐日大使:新形式での歴史共同研究に意欲
毎日新聞 2013年05月31日 19時41分(最終更新 05月31日 20時14分)
【ソウル大貫智子】6月4日に着任する韓国の李丙※(イ・ビョンギ)新駐日大使(65)が31日、日本メディアの取材に応じ、歴史問題について「歴史家だけに任せても結論は出ない。市民団体や弁護士などに(参加対象)範囲を広げ、実質的な結果が出るように努力したい」と述べ、新たな形式での歴史共同研究のスタートに意欲を示した。
李氏は、韓国側が求める「正しい歴史認識」について、「客観性を持った歴史観を持つことだ」と説明。「認識が共有できる部分は必ず出てくるはずだ」と語った。
朴槿恵大統領が強調する「信頼」について、両国間の青少年交流などを通じて構築していきたいとの考えを示した。
日本専門家ではないとしながら、「子供のころ、両親が日本語で内緒の話をしていて、知りたくなった」と流ちょうな日本語を交えて語った。1999〜2001年、慶応大で客員教授を務め、同大の小此木政夫氏や国分良成氏らと交流を深めた。李氏はソウル出身でソウル大卒業後、外務省入省。朴大統領の側近とされ、昨年の大統領選では外交政策立案に携わった。。※は王へんに其