菅義偉官房長官は6日午後の記者会見で、政府が6月中旬に取りまとめる成長戦略を巡り、法人税率の引き下げの実施が明確ではないとの批判が出ていることについて「当然、検討対象になっていく」と述べ、前向きな姿勢を示した。「経済の成長に向け、国際競争に勝つことのできる環境を整備することが大事だ」と強調した。
6日の東京株式市場で日経平均株価の終値は心理的節目の1万3000円を割り込んだ。荒い値動きが続く株式相場について「動きについてはコメントを控えるが、わが国の経済は着実に持ち直してきている。冷静に対応することが必要で、今後も金融資本市場の動向とその影響を注視していく」との見解を改めて示した。
経済協力開発機構(OECD)は13年の日本経済見通しを上方修正したが、官房長官はこの点に触れ「(金融政策、財政政策、成長戦略の)『3本の矢』に一体的に取り組んで、しっかりと政策を実行に移していくのが基本的な姿勢だ」と重ねて強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
菅義偉
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