本拠地で勝てないＤｅＮＡが“洗脳工作”に打って出る。５日のソフトバンク戦（横浜）に０―２で敗れ、借金は９にまで膨らんだ。ここまでチームに目立つのはホーム試合での弱さ。今季通算で９勝１７敗、交流戦に限ると１勝８敗と目も当てられない惨状が続いている。

　首脳陣の１人が「ウチはホームに来るとなぜかおとなしくなっちゃう」と嘆くのも無理はない。両リーグを見渡してもホームでの勝率を５割以上としているのは実に１０球団。本拠地での勝率が５割以下の広島でさえも借金２であることからＤｅＮＡの弱さは群を抜いている。

　そこで考え出されたのが、次のプランだ。

「選手サロンにサッカー日本代表のオーストラリア戦（４日）での本田（圭佑＝ＣＳＫＡモスクワ）のＰＫの映像を流せばいい。あの状況で（ゴールの）ど真ん中に蹴ることができる度胸がウチの若手選手たちには足りない。若い投手はコーナーを狙いすぎて四球を出すくらいならど真ん中に投げればいい。打者は初球ストライクを思い切り振ればいいんだ」（首脳陣）

　この日はソフトバンク帆足ら鷹投手陣の前に４安打零封リレーを許した。何とかリーグ３位に踏ん張っているが最下位の広島とはわずか０・５差。“本田の突破力”で本拠地での白星を積み重ね、なんとか浮上のきっかけを作りたいところだ。