若虎軍団がV戦線での躍動に向けてキバをといでいる。セ・リーグの優勝争いはマッチレースの様相だ。しかし、阪神は2005年以来7年間、優勝から遠ざかっており、経験不足がマイナス要素になりかねない。そんな中、「優勝を知らない世代」が気勢を上げているのだ。
和田豊監督(50)は「チーム状態は悪くない。一進一退が続いているけど、その中で粘り強くやっていかないといけない。うまくリーグ戦に入っていけるようにしたいね」と言葉に力を込めた。
交流戦が終わり、リーグ戦が再開すればペナントレースも中盤戦。徐々に優勝争いがヒートアップしていく中、早くも鼻息を荒くしているのが若虎軍団だ。若手選手の1人は「今はまだ順位は気にならない。気になるとしたら最後の1か月でしょう。その時、自分がどうなるか。それを経験したいんです」とピリピリした緊張感が漂うV争いを心待ちにしている。
05年のリーグ優勝を最後に美酒を味わっていない。優勝争いも3年前の10年が最後だ。その間に球団は一気に世代交代を推進し、今や阪神で優勝を経験した主力は鳥谷、桧山、能見、安藤、福原など少数派だ。03、05年の優勝メンバーが「あの時は何が何でも優勝しなきゃいけないという雰囲気がすごかった。あれは体験してみないとわからない」と振り返るようにVの重圧は想像を超えるものがある。このため球団内でも「競ってきた終盤に経験不足によるもろさが出てしまうのでは」と不安視されている。
しかし、若虎はこんな声に猛反発。「まず地に足をつけて巨人についていく。その先を見てみたい」と巨人とのマッチレースを待ち望んでいるのだ。未経験の不利はあるかもしればいが、一方で“知らない”ことの強みもある。恐れを知らない若虎軍団が逆転Vの原動力となって新しい時代を切り開くかもしれない。
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