【武田修宏の直言】本田圭佑(26=CSKAモスクワ)はメンタルが強い。W杯出場がかかった場面のPKなんて、南米では外したら殺されてしまうこともあるほど、重圧のかかるところ。しかも自分から蹴ると希望し、ド真ん中に蹴ってみせた。まるで昔のカズさん(三浦知良)みたいだ。W杯で優勝しようと目標を高く持っているのもいい。
試合は(5月30日の親善試合)ブルガリア戦に比べると、本田が入ったことでタメが作れるようになった。遠藤、長谷部が生き、岡崎も相手のDFの裏に抜ける動きができた。香川はよく動いたが、前半は中央でのプレーが多く、相手守備陣も厚いため、なかなか崩しきれなかった。後半に失点したが、どうにかしようと試みて同点に追いついた。今日は、負けなかった…ということが大きいだろう。
ただし、攻撃の形がなかなかできなかったのは残念だ。相手がしっかり守るなか、連動したり、コンビプレーがあまりなかった。ほしいときに点が取れる形を作らないといけない。中央ばかりではなく、サイドにしっかり起点を作ることも必要だ。何よりシュートの質をもっと上げなければならない。
今以上に攻撃の幅を広げるために、体を張ってドリブルで突破できる清武、乾のような選手が入ると面白い。特に清武には注目している。ドイツで大きな選手とプレーしている。体格差慣れしており、攻撃面で役割を果たしてくれると思う。
コンフェデレーションズ杯は強いチームばかりと対戦する。今日のような負けられない試合より、思い切りプレーできるのではないか。(予選最終戦の)イラク戦で攻撃面を再確認し、コンフェデ杯に自信を持って行ってほしい。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡) から86 年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉な どでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含 めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。 http://takeda.at.webry.info/
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