いよいよ、３２枚目のシングルの選抜メンバーを決める「第５回ＡＫＢ４８選抜総選挙」（横浜・日産スタジアム）の開票が８日に行われる。５月２２日に発表された速報順位では、福岡・博多を拠点とする「ＨＫＴ４８」から８人がランクインしたが、なんといってもその筆頭は１位の指原莉乃（２０）だろう。福岡に来て１年、奇跡の大躍進の背景に迫った。

　２００７年、ＡＫＢ４８に５期生として加入した指原は、アイドルらしからぬ自虐的な発言や振る舞いで人気を集めた。１１年の総選挙で前年から順位を１０上げて９位に入ると、勢いは止まらず翌１２年は一気に４位まで上り詰めた。

　だがその後、過去の交際報道が週刊誌で報じられたことでＡＫＢ本体を離れ、昨年７月に福岡・博多のＨＫＴ４８へ移籍した。

　あれから１年、全国ネットの「笑っていいとも！」（フジテレビ系）や福岡のローカル番組などレギュラーは増え、活躍の場はむしろ拡大。結果的に今回の速報順位は誰しも予想しえなかった１位になった。

　とはいえ、この順位はあくまで初動に過ぎない。指原本人も５月２９日に行われたイベントでは「どこまで下げ止まれるか」とコメント。本紙の取材にも「速報結果を聞いてビックリしていますが、なるべく上位に残れるように頑張ります」と話しており、興奮しつつも冷静に現状を受け止めているようだ。

　指原は現在、ＨＫＴ４８劇場の支配人を兼任する立場。本紙には「メンバー同士という立場では言いにくい部分を、役職をつけることで言いやすくさせてくれたのでは」と支配人就任について語っており、ＨＫＴ全体の底上げを担う役割であることを自覚している。