北朝鮮 韓国に当局間協議提案

6月6日 13時43分

先月に入って対話姿勢に転じた北朝鮮は、６日、韓国に対し操業が全面停止しているケソン工業団地の正常化などを話し合うための当局者どうしの協議の開催を提案し、長らく滞っていた南北対話が近く再開される見通しとなりました。

これは、北朝鮮で韓国との対話の窓口機関になっている祖国平和統一委員会が、６日、国営メディアを通じて発表した特別談話で明らかにしたものです。
この中で北朝鮮は、２か月間にわたって操業が全面停止しているケソン工業団地の正常化や、２００８年から中断している北朝鮮の景勝地・クムガン山の観光事業の再開などを話し合うために当局者どうしの協議を開催するよう提案しました。
また、協議では、朝鮮戦争などで南北に離ればなれになった離散家族の再会をはじめとする人道問題についても話し合うことができるとしたうえで、協議の時期や場所は韓国側の都合に合わせるとしています。
挑発的な言動を続けていた北朝鮮は先月中旬以降、飯島内閣官房参与の訪朝を受け入れたのに続いて、キム・ジョンウン第１書記の特使を中国に派遣するなど対話姿勢に転じており、韓国が求めていた当局者どうしの協議に北朝鮮が応じる考えを示したことで、長らく滞っていた南北対話も近く再開される見通しとなりました。