2013.6.6 05:02(2/2ページ)

2勝目ゲット!阪神・安藤、7戦連続0封や

投球する阪神・安藤=倉敷マスカットスタジアム(撮影・森田達也)

投球する阪神・安藤=倉敷マスカットスタジアム(撮影・森田達也)【拡大】

 苦悩の日々を乗り越えたからこそ、今がある。戦力外通告期間直前の昨年9月末。「マジで、今年で終わりかもしれない…」。そうつぶやき、グラスに注がれたビールを飲み干した。先発を担った昨季は2年ぶりの復活星を挙げながら、後半に失速。3勝7敗のふがいない成績に「クビ」の2文字が頭をよぎった。

 「子供のこともある」と、最悪の事態を想定し、今後の生活を考えた“家族会議”まで開いたほど。「もう、やるしかないから」。首の皮一枚つながった今季。リリーフに転向し、かつてのエースが不死鳥のごとく生まれ変わった。

 「久保がいない分まで、みんなでカバーしていくしかない」

 不振で2軍落ちした守護神の穴を埋める働きは十分だ。7試合連続無失点で防御率は1・09。結束力の強い勝利の方程式の中心に頼もしい背番号「16」がいる。 (小松 真也)

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