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2013年6月5日(水) 19:05 |
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元郵便局長横領、日本郵便を提訴
岡山市北区にある郵便局の元局長による横領の被害が広がっています。 被害を受けた会社社長の62歳の女性が証言しました。 幼馴染だった元郵便局長に預けた金は、5億3千万円に上るといいます。
この会社社長は、元局長を疑っていなかったと話しています。 岡山市で製造会社を経営する62歳の女性は、預けていた約5億3000万円を失ったと話します。 この問題は、岡山市北区の芳賀佐山郵便局の元局長が、貯金口座の無断解約などで、客の金を横領したとして、少なくとも6人が日本郵便などに損害賠償を求めています。 被害者のほとんどが元局長の知人で、この女性も元局長に頼まれて現金を渡していました。 女性が元局長から受け取った、預り証です。 通帳を渡すよう言っても、忙しいと断られ、代わりに渡されたのが額面約5億3000万円の預り証でした。 その後、女性が金を引き出そうとしても元局長は応じず、連絡がとれなくなりました。 郵便局に問い合わせると、作ったはずの口座も金も、存在しなかったと言います。 日本郵便は、「元局長による不適切な対応があったのは事実」として一部の人には補填したと言いますすが、女性には支払われず、女性は今年、被害額の一部の賠償を求めて、日本郵便を提訴しました。 元郵便局長が横領した金は、この女性の分も含めると8億円近くにのぼる恐れもあります。 元局長は懲戒解雇され、今年3月、破産手続きが開始されています。 6日、岡山地裁では債権者集会が開かれる予定です。
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