ペルソナ3 ~漆黒の仮面を使役するもの~ (オラクリオン)
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新しい小説です
暖かい目で見てください
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プロローグ
NOSIDE
真っ暗な街中、人々が感じることのできぬ時間を
一人の少年が歩く、腰に小剣を携えて目の前の逃げ惑う化け物へと向けてただひたすらに...
「ちょろちょろ逃げんじゃねぇよ...」
少年は腰の剣を抜く
「弱虫な化け物は逃げるしか能がないってか...?」
少年の馬鹿にした態度、そして挑発により化け物が怒ったように唸る
「グルオオオォッ!」
「ハッ...この程度の挑発でキレるとは...やっぱ雑魚だな」
少年はあくまでばかにした態度を崩さない
「ゴアアアアアッ!」
襲い掛かる化け物
剣を構える少年
そして呟く...
「ぺ...」
眼前に迫る化け物
それでも少年はつぶやき続ける
「ル...」
少年は目をつぶる
ついに目の前に迫る距離はもうほぼない
「ソ...」
その爪を振り上げる化け物
回避ももう間に合わない
そしてその爪が少年を切り裂くと思った瞬間...
「ナ!」
少年が目を開く
それと同時に少年を包む青い光
光に気おされ後ずさる化け物
少年の背後に現れる影
ぼろぼろの黒いマントを羽織った細身の黒い騎士
その兜は髑髏を模した形になっており右目の部分からは赤黒い光がのぞく
右手に持つ剣は少年が持つものと似て細く鋭い
だがその左手は蛇の骸骨だった
印象は‘黒‘その一言に尽きるほど‘それ‘は黒かった
「行くぜ...アスクレピオス!」
少年の声に呼応しアスクレピオスと呼ばれた
黒い騎士が化け物に迫る
「デッドエンド...!」
敵に向け振り下ろされる剣
鋭い斬撃が化け物を切り裂く
「グオオオオォ...」
消滅していく化け物
剣を鞘に戻し顔をあげ空に輝く月をにらむ少年
「ったく...人の苦労も知らないでのうのうと輝きやがって...」
憎々しげにつぶやく少年
「ほんっと憎たらしいお月様だな...」
そうつぶやいて少年...黒神響(くろがみひびき)は町の闇へとまた消える
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???SIDE
またここに来てしまった
両親と死に別れたこの土地にもう二度と来ることはないと思っていた
小中高一貫校「私立月光館学園」急に送られてきた入学案内書と入寮案内書
学力の問題はないしお金の問題もあったからちょうどよかった
明日から...アタシの新しい学園生活が始まる
駅を出てアタシは不気味な棺のようなオブジェクトの立ち並ぶ道を歩いていく
目指すのは月光館学園学生寮
アタシは...有里雪姫(ありさとゆき)は歩いてく
いかがでしたでしょうか?
感想お待ちしております
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