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サハリン―大陸鉄道橋 16年着工に極東省意欲 北海道延伸案も

(06/05 11:15)

  

  

 【ユジノサハリンスク相内亮】ロシアのサハリンと大陸を結ぶ鉄道橋の構想について、極東の開発を統括するハバロフスクの極東発展省は3日、「橋の建設は2016年に始める必要がある」との見解を示した。将来的には北海道に延伸させる案も出ているが、日本側は今のところ静観している。

 同省によると、橋はサハリン北部のタタール海峡(間宮海峡、幅7・3キロ)に架け、サハリン州ヌイシュからハバロフスク地方セリヒノまでの580キロに鉄道を新設する。

 実現すれば、北海道のすぐ北のサハリン・コルサコフから、バイカル・アムール鉄道(バム鉄道)を経由して欧州に至る壮大な物流ルートができる。イシャエフ極東発展相は「大陸からサハリンの不凍港にアクセスでき、アジア太平洋諸国との経済協力に貢献するだろう」と強調する。

 これに関連し、サハリン州のホロシャビン知事は4月の経済フォーラム(東京)で、「(橋に加え)宗谷海峡にも輸送路を建設すれば日ロにとって互恵的だ。アジア―欧州間の物流コストが削減できる」と述べている。<北海道新聞6月5日朝刊掲載>

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