週刊大衆NEWS ~政治社会~

都内一等地200坪で勃発「東京ばな奈御殿」ドロ沼大騒動 vol.1

あの“名物みやげ”創業家がトラブルの渦中に…

「帰省するときは、いつも『東京ばな奈』を買います。他のものを買っていったときもあるけど、結局、みんなこれがいいみたいで」(岡山出身の会社員・Kさん)

都内を中心に有名百貨店や鉄道の主要駅、空港などで販売され、いまや東京みやげの定番となった『東京ばな奈「見ぃつけたっ」』。この人気菓子に加え、『銀のぶどう』『ねんりん家』などの菓子を製造・販売しているのが、グレープストーン(東京都杉並区)だ。

同社の売上高は約276億円(昨年7月期)と、ちょっとした上場企業に勝る業績を誇る。
同社は1975年創業で、現在も社長を務める荻野惇氏が一代で築き上げた。そんな注目の一族がいま、トラブルに巻き込まれているという。

昨年6月、荻野一族は東京都杉並区荻窪の閑静な住宅街に約200坪の土地を購入。今年2月から一族4世帯の自宅建設が始まり、年内に完成予定だった。
「荻野一族は、この約200坪の土地を、前所有者のA氏から約3億3000万円で取得した。ところが、河西宏和・啓次という双子の兄弟が、"自分たちが真の所有者である"と主張。昨年7月、荻野社長をはじめ、土地所有者になった一族3名を相手取り、所有権を河西兄弟に戻すことを求めて提訴し、現在、係争中です」(全国紙社会部記者)

今年5月には、荻野社長ら一族3名を脅迫の容疑で告訴している(5月24日時点で、告訴状は受理されていない)。

なにやら複雑怪奇な今回のトラブル。訴えた河西宏和氏に、"脅迫"でも告訴した理由を聞いてみた。
「土地の所有権で係争中でしたし、東京ばな奈側は会社経営者としての信用力の高さも主張されていた。まさか訴訟の結論が出る前に、工事に取りかかるとは思ってもいなかったんです」

河西氏は、所有権の提訴をした段階で、荻野氏側が工事開始をストップすると考えていたようだ。
「ところが、工事に取りかかることがわかったので、この工事の施行者に対し、係争中であること、またAらを建造物損壊などの容疑で刑事告訴していることなどを書面にてお伝えした。それだけのことなのに、東京ばな奈の代理人から"その行為が名誉棄損なのは明々白々であり、今後このような行為をすると名誉棄損容疑で告訴する"と書面で通達されて……。脅されたようなものですよ」

ここで河西氏について、少し説明しておこう。
祖父は貴族院、衆議院議員を務めたあと、実業界に転じ、東京電力副社長、東京ガス社長を歴任した名士で、父も山梨交通社長を務めた。河西氏自身も日本航空退職後、いずれも上場していた『イ・アイ・イ』、『トランスデジタル』の副社長、『ユニオンホールディングス』代表取締役会長などを務めている。
「ただ、河西氏が関わったイ・アイ・イやユニオンホールディングスなどは、いずれも後に上場廃止になったり、事件化したりとキナ臭い噂がありました」(企業信用調査会社社員)

河西氏によれば、荻野一族がこの土地を購入する直前の昨年5月まで、同地には河西氏の父が昭和20年代に建てた木造2階建ての家や蔵が建っていた。同氏自身も約30年住んでいたという。その家が突如、「名義上だけのAにより取り壊され、叩き売られた」というのだ。

6月6日公開のvol.2に続く・・・。

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夢のお仕事シリーズ第1弾

2013-06-05 [週刊大衆6月10日号 政治社会]

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