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【グラニュース】ピクシー体制6年目の曲がり角<8> 本多センターとサイドで守備極める2013年6月6日 紙面から
緊急連載「ピクシー体制6年目の曲がり角」。第8回からは後半戦で台頭が期待される若手の“現在地”を4回にわたって紹介する。1人目はルーキーDF本多勇喜(22)。デビュー戦で決勝ゴールの離れ業を演じた一方で、控え降格の悔しさも味わった。山あり谷ありの経験を糧に、センターバックとサイドバックの両方をこなす真のマルチDFへの進化を目指す。 10日間のオフをはさみ5日から始まった若手組の練習で、本多がにこやかに汗を流していた。「足の方はもう大丈夫。キャンプではバリバリやりたいと思います」。4月末に捻挫した右足首は回復した様子。11日からの飛騨キャンプで猛アピールすると誓った。 デビューは衝撃的だった。3月16日の甲府戦。センターバックでプロ初先発すると、後半ロスタイムに決勝ゴールを奪取。その後は左サイドバックで先発出場を続けた。 順風満帆の歩みが暗転したのは4月20日のFC東京戦。本多は前半、ペナルティーエリア内でFWルーカスを倒してPKを献上。ハーフタイムで交代を命じられた。 「駆け引きで向こう(ルーカス)が数段上でした。経験の差を感じた。完璧に崩されたシーンもあった」。ドリブル突破を許し、スルーパスで何度か裏を取られた。 「1対1なら負けない」という絶対の自信をルーカスに打ち砕かれた。以降は故障もあって出場機会ゼロ。本多は今、プロの壁に直面している。 試合に出られなかった最近1カ月、本多はスタンドからDFの動きに目を凝らした。先輩の増川には積極的にアドバイスを仰いだ。「ポイントはポジショニングや体の使い方です」と言う。身体能力に頼りがちだった本多が、スキのないDFへ脱皮しようと懸命だ。 「大学時代はサイドバックの経験がほとんどなかった。改善の余地はまだまだある。センターバックでもサイドバックでも勝負したい」 スピードに難があるセンターバック陣にとっても、空中戦に弱いサイドバック陣にとっても、本多の存在は異色。本多が両方をカバーできるDFへと進化すれば、グランパスの守備力は格段に上がる。 (木村尚公) PR情報
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