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【プロ野球】

西岡怒りのサヨナラ剛打 虎離れん0.5差

2013年6月6日 紙面から

◇阪神3−2西武

9回サヨナラ打を放った阪神・西岡剛をヘルメット投げ歓喜の表情を見せる=倉敷(撮影・飯室逸平)

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 阪神が今季4度目のサヨナラ勝ち。1−2の6回にマートンの適時二塁打で同点。9回1死一、三塁、西岡の適時打で勝負を決めた。救援陣が奮闘し、2イニング無失点の安藤は2勝目。西武は野上がリードを守れず、最後は大石が力尽きた。

 意地が詰まった鋭いライナーがライト方向に抜けた。2−2の同点で迎えた9回1死一、三塁。ネクストサークルで前の打者を敬遠された西岡が、大石の直球を狙い澄ましたように振り抜いた。今季2度目のサヨナラ打。この日から金髪にイメチェンしたヒーローが接戦にケリをつけた。

 「あそこで燃えないで、どこで燃えるんですか!」。代打の神様・桧山が1死三塁から歩かされた。西岡はここ数試合不調でこの日も前の4打席はすべて凡退し、打率はついに3割を切った。「僕も歩かされるかなと思っていた。でも、僕のバッティングの状態を見たら、僕と勝負するのは当たり前」とふり返ったが、内心はメラメラと燃えてきた。

 何かを変えたい−。この日の2打席目からノンステップ打法に変えてみた。「打っていないので何かを変えていかないといけない。シーズンずっとこういう打ち方をするわけではないですが」。髪形も変えた。博多から岡山に移動した前日は黒髪だったが、サッカー日本代表の本田圭佑を思わせる金髪のショートヘアにイメチェン。そのことは「関係ない」と言い切ったが、現状を打破したいという思いが西岡を動かしたのかもしれない。交流戦5割復帰の和田監督も「ツヨシの前で敬遠されることは今までなかったんじゃないか。余計に気合が入っていた」とニンマリ。熱い男・西岡の復活打で首位巨人をガッチリ追走マークする。 (中谷秀樹)

 

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