旧枢密院:改修終える 今後は皇宮警察本部庁舎に
毎日新聞 2013年06月05日 19時46分(最終更新 06月05日 23時26分)
皇宮警察本部庁舎として利用するため改修された皇居内の旧枢密院(すうみついん)が5日、報道陣に公開された。正面玄関には、ギリシャ神殿を思わせる高さ約10メートルのドリス式の4本の柱が立ち、内部は建築当時さながらに赤じゅうたんが敷かれた。
枢密院は旧憲法下で存在した天皇の最高諮問機関。現国会議事堂の敷地内にあったが、1921年に皇居内に新築された。戦後は最高裁、法務省が仮庁舎とし、皇宮警察が引き継いだが、老朽化し84年からは空き家となっていた。
鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積計1220平方メートル。ホール天井にはステンドグラスが組み込まれ、照明器具は替えていないが、ライトはLEDにした。今月末にも本部長室や警務課が隣接する現本部庁舎から移る。【真鍋光之】