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風発施設の騒音防止/13年度末にアセス評価ガイド/環境省

 環境省は、風力発電施設から発生する低周波音などの騒音による生活環境への影響を未然に防止するため、2013年度末までに、「風発施設から発生する騒音などの環境影響評価(アセスメント)の調査・予測・評価手法のガイドライン(仮称)」を策定することを決めた。現時点では、騒音の影響評価の「目標値」を決める際のたたき台として、「住宅など静穏を必要とする施設の屋外での騒音レベル(A特性音圧レベル)が35dB」を示している。
 現在、風発施設の騒音についてのアセス調査・予測・評価では、騒音がある場所で騒音を下げるための「環境基準」を評価の参考値として使うことが多い。一部では基準値を上回ると罰則がある「規制基準」を使うケースもある。
 環境省によると、風発はもともと騒音がある場所に建設することがほとんどなく、静穏な地域に建設されることから、環境基準などは、本来アセスの評価で使う基準値ではないという。また、騒音への評価手法は確立しているとはいえず、諸外国の風車騒音基準やガイドラインも国ごとに異なっている。
 こうした状況を踏まえ環境省は、風発の騒音による環境影響を未然に防ぐため、音源特性や計画地周辺の状況を十分に調べて、影響を事前に予測し、できる限り影響を回避・低減するよう、適切な騒音調査・予測・評価手法とその実施方法を検討していく。
 環境省は検討の場となる有識者会議を設置。27日に初会合を開いた。
 検討成果を今秋にもまとめ、それを基にガイドラインを作成する。ガイドラインは、アセス業務を担う環境コンサルタントや建設コンサルタント、建設会社の実務者にとって参考になる。
[ 2013-05-29  2面]

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