帝國召喚 ジャンク編1「転移男」短編01
『導かれしモノたち』シナリオ1



――――選択『証拠もないことだし、シラを切る!』

「さ、さあ? 何のことやらあっしにゃあとんと」

「…………」

「じゃあボクお仕事があるんで、これで」

「……あくまで惚ける気ですね」

 大急ぎでこの場を立ち去ろうとする背に、シャオの冷たい声が響いた。

 ゾクッ!

 寒気がして振り返ると、そこには――
 鬼がいました。

「あんな子供達を盾にして、自分だけ逃げるなんて……」

「し、知らん!」

 あくまでシラを切りとおそうとする稲葉に、シャオが悲しそうな声で言った。

「……稲葉さん、何で私が何も言わない内に、『犯人が“少年”“達”』ってわかったんですか?」

「し、しまった!?」

「稲葉さん、見損ないました!」

「ま、待て! 話せばわかる!」

「問答無用です!」



 BAD END





1