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大学では教えられない歴史講義

2011年8月31日(水曜日)

書評しました―『ゲーテの警告』

カテゴリー: - kurayama @ 22時20分50秒

 明日発売の『正論』で、生まれて初めて書評と言う仕事をしました。

 適菜収『ゲーテの警告―日本を滅ぼす「B層」の正体』(講談社)

です。

 知らなかったのですが、「B層」って有名な言葉らしいですね。著者は『キリスト教は邪教です』が話題になった方です。と言えば、思い出しますかね。

 読みやすい社会批評ですので、どうぞ。

 この本を読むのが難しい、とか言い出したら「B層」ですね。笑


過小評価されているコウセキトウ

カテゴリー: - kurayama @ 00時39分31秒

 昨日、コトダマ的なことを書いてしもうた。。。
 コウセキトウ、じゃなかった、輿石東幹事長が出現。
 鬱、鬱、鬱。

 さて、輿石に関して、あまりにも報道がひどいので、解説。

その一 その権限。
 まず、肩書は民主党参議院会長。
 民主党参議院議員を束ねる存在です。
 しかも、この職は選挙で選ばれるので、代表(つまり総理)にも人事権がありません。
 ということは、総理のやることに拒否権があります。
 小泉内閣における青木幹雄の地位ですね。

その二 その地位。
 去年の参議院選挙で国会に戻ってきました。(千載一遇の機会だったのに。。。)
 民主党大敗で世間がはしゃぐ頃、自治労の代表である高嶋良充と組んで、あっさりと参議院会長に再選。ものの数日で70人くらい、最終的には参院民主党の満場一致で再選。
 15人くらいいた反輿石派は候補も立てられなかった。
 ということは、70人くらいは子分がいるということ。しかも横路派30人とあわせれば100人の鉄の規律の軍団を擁していることになります。
 その人たち、今回はどういう投票をしたのでしょうかねえ。

その三 票を散らす。
 五人の候補の推薦人を確認しましょう。
 旧社会党やら、北京の回し者やら、外国人参政権推進派やら、筋金入りのサヨクが必ず名を連ねています。普段民主党を攻撃する人は、なぜ気付かない?
 誰が勝っても良いようにしていた訳です。

 ついでに、横路&輿石派は、組織を持っているので、これができるのです。国会議員は、支持母体である日教組や自治労の意思に逆らえません。自由投票?何それ?

その四 小沢の子分?
 どこが?
 終了。
 わからない人は、去年の6月2日の記事を復習しましょう。逆でしょ?
「小沢の側近中の側近」という表現を使ったジャーナリスト、即バカ認定。

その五 今回、海江田に投票。
 だから?
 敵視した方が、野田が擦り寄ってくるからです。ちゃっかり票はまわしているし。
 一度、幹事長の椅子をもらえば、海江田に何の義理が?

その六 一度断る。
 野田総理の要請を、一度は断るも受諾。
 勿体つけましたね。

その七 小沢処分。
 幹事長になった瞬間、「民主的に決めましょう」と。
 いきなり含みをもたせはじめた。これのどこが側近だ?

その八 実は単純な就任理由。
 代表選挙は、
「菅・野田・前原三派連合」+鹿野
「小鳩連合・含樽床」+馬淵
「輿石&横路=旧社会党極左派」
の三大勢力で戦いました。
 輿石がマトモに小沢についたら、野田総理は無かった訳です。
 つまり論功行賞です。

 なんか、「輿石は野田と小沢の両方の顔色を窺う」とか訳のわからない観測を流す解説がありましたけど、野田が輿石の顔色を窺い、小沢が生殺与奪の権を握られる、の間違いでは?

 さあて、今後の見所。

財務省の輿石対策

 お手並み拝見。

 まさか、日教組のドンに擦り寄って、増税を通してもらうとかやらんでしょうなあ?


2011年8月30日(火曜日)

ある種の才能

カテゴリー: - kurayama @ 02時38分21秒

 一泊二日で実家に帰っていました。
 ディナーショーと名づけたホームパーティーという仕事です。
「だれころ」をお買い上げのみなさん、ありがとうございます。

 さて、民主党代表選挙と言う、どうやら日本の総理大臣を決める選挙があったらしい。
 では一言。

丙丁つけがたい戦い!

 もちろん、甲乙ではないですよ。
 え?まだ他に何か?
 草野球でたとえるとこんな感じ?
 投げ損ないを打ち損なって、トンネルして暴走して、ランナーをはさんだと思ったら暴投して、サードゴロで一点!
みたいな、くだらない選挙でしたね。

 野田さんはもっと楽に勝てたし、前原さんは流れが決まっていたし、海江田さんに至ってはたった一日でここまで人生最大のチャンスをフイにした人はみたことがない。あ、加藤紘一がいた!

 せめて鹿野さんだったらなあ。。。
 みんな「誰がなっても同じ」と言うのに慣れていないか?
 そういう人に聞きたい。
 馬淵さんのどこがダメなの?
 経験?当選回数?閣僚歴?
 ふーん。そんなに民主党を自民党流の悪しき当選回数至上主義に染めたいんだ。
 そういうのを「大衆の反逆」という。

 しかし、小沢さんはわざと負けようとしたの?
 海江田、まったく支持が広がらず。当たり前だ。

 その一方で、輿石&横路の票の散らし方上手かったですね。
 どう転んでも影響力を確保できるようにしてある。
 どこを見ればわかるかって?
 各候補の推薦人名簿を大事にしましょう。
 党役員・閣僚だけでなく、政務官人事に至るまで、推薦人名簿とつき合わせて参照しましょう。
 日本の政治の流れが見えます。

 最後に。人事は口に出したものは流れるのおまじないに従い、最悪の人事を文字にしてみる。

  幹事長=輿石 東
 財務大臣=岡田克也
 官房長官=仙谷由人

 これより、ひどい人事を思いつく人は、どうぞレスをつけてください。


2011年8月27日(土曜日)

辞表の叩き付け方

カテゴリー: - kurayama @ 13時35分09秒

 年中行事ですが、日本の総理大臣が決まる選挙があるらしいですね。
 普通にやれば、野田さんも前原さんも圧勝の形勢だったのに。なぜ、しくじる?

 今日の時点で、なぜか本命と対抗がチャイニーズとコリアン。
 という言い方が悪ければ、万里の長城が名前の語源の筋金入りの親中派の方と、
 母親代わりの方が北の国籍を持っていたという理由で大臣を辞めた方。

 マスコミは、「菅内閣の閣僚ばかりで、云々かんぬん」と言うけど、馬淵さんがいるじゃない?
 しかし、小沢さんには腰が砕けた。。。
 海部さんは出馬の時点でゼロだったけど、海江田さんはマイナスだからなあ。

 ということで、過去記事の再構成も含めて、昭和四十九年の話。

 時の首相・田中角栄は血迷った。
 七月の参議院選挙に向けて、自分を総理にするのを支援してくれた三木武夫副総理の地盤の徳島選挙区に、殴り込みをかけた。定数一で三木派の現職・久次米健太郎がいるのに公認せず、自派の後藤田正晴を擁立。
 三木派は「目んたまに指を突っ込んでかき混ぜてきた!」と怒り狂い、派をあげて支援。
 党規違反?何のこと?「喧嘩を売ってきたのはそっちだろうが!!」と、何だかヤクザ小説のようなセリフのオンパレード。
 親分の三木も「久次米を勝たせる!その事実でもって田中に抗議する!」と宣言。
 実際に勝利した。

 で、開票翌日早朝、目白御殿こと田中首相私邸に乗り込み、辞表を叩きつける。こういう時の三木の動きは常に電光石火。
「党改革に専念したい。それには今の副総理の地位では限界がある」

 もちろん田中は慰留。
「別に副総理のままでもできるのでは」

 おだやかだけど、ここで引いては戦いにならない。
「いや、辞表は出させていただく」

 てな静かなやり取りがあって、辞表は受領。
 田中は「森山君は?」と、三木派から入閣している森山欽司科学技術庁長官の処遇について水を向けられる。
 これに対しては
「派閥次元でとらえられても困る。自分は党改革をしたいんだ」と。
 さらに田中、
「後任の人選で希望は?」
 三木
「それを僕が言っちゃあ、また派閥の話になる」
 で、押し問答はここで終了。
 帰り際に三木。
 「徳島みたいな無茶は困るよ」
 角さん
「面目ない」
と、腹に一物どころか三十五物くらい抱えつつ、和やかに終了。

 立花隆『田中角栄研究』によると、これは田中の勝利らしい。どういう理屈かは読んであげてください。

 三木、目白御殿を退去するや、田中に反感抱きまくりの福田赳夫蔵相に電話。
三木「たった今、辞表を届けてきた」
福田「わかった」

 ところが、福田派は辞表提出徹底抗戦派と閣内留任融和派に別れ五日も大論争。
 結局、「いつまでも田中の下にいるのは嫌だ!三木に合わせる顔がない!」という福田の意思で、辞表提出。
 直前まで「言いたいことを思い切り言ってやめてやる!」と吼えていたが、融和派長老の保利茂の涙の諫言で「お願いだから、何も言わずに黙ってやめてくれ。後生だ」に、一応従うが、福田が何を言っているかは既に全部田中に筒抜け。
 立花隆『田中角栄研究』によると、これは田中の勝利らしい。どういう理屈かは読んであげてください。

 三木の選定で、憲政記念館で福田と会見。尾崎行雄先生の精神に則るのだとか。
「二人で政治改革やります」宣言。

 福田は日本全国で「田中金権政治批判」を演説してまわる。
 三木は日本全国で「政治の浄化こそ保守政党の使命」を演説してまわる。

 そうした中で、『文藝春秋』誌が、田中角栄の政治資金調達と愛人の醜聞を報道。
 田中陣営は、黒幕は福田だと決め付ける。

 福田はさらに、「田中金権政治批判」を演説してまわる。
 三木はさらに、「政治の浄化こそ保守政党の使命」を演説してまわる。

 田中は内閣改造まで断行し、誰もが政権延命の工作だと思う中、三木はポツリ。
「角さんは辞めるよ」

 三木は、側近の「なぜですか」の問いにも、不得要領な答えばかり。
 実はこのころの角さん、顔面神経痛で、マスクなしでは人前に出られないほど。唇が目じりの位置までひん曲がるほど。よほど福田と三木の攻撃がこたえたらしい。
 そして、三木の予言どおり退陣表明。

 その時三木は、自ら「三木派親衛隊長」を名乗る産経新聞記者の久保鉱之さんに密命。
「岡沢に伝えとけ。僕は角さんの個人攻撃を一切してないからな」
(久保さんの『田中角栄とその弟子たち』をどうぞ)

 岡沢とは、産経新聞の政治部長で、田中番。

 そして後継総理をめぐる争いで、田中の盟友の大平正芳と福田が激突。
 で、あんな陰謀やこんな陰謀とか、ありとあらゆる書き出したらきりがないことがあって、
後継総裁は超大穴の三木に。

 一つだけ記しておくと、
「僕の派閥は三十人いる。僕が脱党したらその内十五人はついてくる。それで自民党は終わりだ!」と福田に恫喝。というか俺を総裁にしないと党をぶっ潰すぞと自民党全体を恫喝しているようなもの。

 ということで、晴れて田中後継は三木に。
 以上、辞表を叩きつける前から読んでの行動でしたとさ。

 三木武夫を褒める世の中、世も末だ。政治の劣化、はなはだしい。


2011年8月25日(木曜日)

斎藤代議士の演説

カテゴリー: - kurayama @ 23時40分15秒

 突然、斎藤代議士の演説を紹介したくなりました。
 斎藤隆夫ですよ。斉藤進ではないですよ。

 教科書に出てくる、
「昭和十五年二月二日 第七十五議会における斎藤隆夫演説 支那事変処理に関する質問演説」
 いわゆる「反軍演説」。
 その議事録削除された部分から抜粋。

 現実に即せざるところの国策は真の国策にあらずして、一種の空想であります。

 宗教家は申すに及ばず、各国の政治家らも口を開けば世界の平和を唱える。また平和論の前には何人といえども真正面からして反対は出来ないのであります。しかしながら世界の平和などが実際得られるものであるか、これはなかなか難しいことであります。

 世界の歴史は全く戦争の歴史である。
 現在世界の歴史から、戦争を取り除いたならば、残る何物があるか。
 そうしてーたび戦争が起こりましたならば、もはや問題は正邪曲直の争いではない。
 是非善悪の争いではない。徹頭徹尾力の争いであります。強弱の争いである。
 強者が弱者を征服する、これが戦争である。正義が不正義を贋懲する、これが戦争という意味でない。

 つまり力の伴わざるところの正義は弾丸なき大砲と同じことである。
 羊の正義論は狼の前には三文の値打もない。

 かくのごとき事態でありますから、国家競争は道理の競争ではない。
 正邪曲直の競争でもない。徹頭徹尾力の競争である。(拍手)
 世にそうでないと言う者があるならばそれは偽りであります、偽善であります。
 我々は偽善を排斥する。あくまで偽善を排斥してもって国家競争の真髄を掴まねばならぬ。
 国家競争の真髄は何であるか。
 曰く、生存競争である。優勝劣敗である。適者生存である。適者即ち強者の生存であります。
 強者が興って弱者が亡びる。過去数千年の歴史はそれである。
 未来永遠の歴史もまたそれでなくてはならないのであります。(拍手)

 この歴史上の事実を基礎として、我々が国家競争に向うに当りまして、徹頭徹尾自国本位であらねばならぬ。
 自国の力を養成し、自国の力を強化する、これより他に国家の向うべき途はないのであります。(拍手)

 かの欧米のキリスト教国、これをご覧なさい。
 彼らは内にあっては十字架の前に頭を下げておりますけれども、ひとたび国際問題に直面致しますと、キリストの信条も慈善博愛も一切蹴散らかしてしまって、弱肉強食の修羅道に向って猛進をする。
 これが即ち人類の歴史であり、奪うことの出来ない現実であるのであります。
 この現実を無視して、
 ただいたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し、
 曰く国際正義、曰く道義外交、曰く共存共栄、曰く世界の平和、
 かくのごとき雲を掴むような文字を列べ立てて、そうして千載一遇の機会を逸し、
 国家百年の大計を誤るようなことかありましたならば現在の政治家は死してもその罪を滅ぼすことは出来ない。

以上、一言でまとめれば

「まじめに戦争やれ!」

です。斎藤代議士、リアルピリティクスの信奉者でしたから、外交で利益を確保できないで、
お役所仕事の都合で国策をもてあそぶのが許せなかったらしい。
 聞いてた、畑陸相は「上手いこと言う」と関心。←そらそうだ。
 鈴木貞一と武藤章という日本陸軍の二大黒幕は、「斎藤代議士ならあれくらい言うだろう」と関心。

 ところが、議長の小山と言うバカ代議士が「聖戦を冒涜するな」などとどこかのブロガーのようなたわごとを言い出し、社会主義者の連中が「除名しろ」と騒ぎ出して、斎藤代議士は議員を強制的に辞めさせられて。愚かな歴史だ。
 で、何でこの演説を急に紹介したくなったかの白眉が以下。

国民に向って精神運動をやる。国民に向って緊張せよ、忍耐せよと迫る。
国民は緊張するに相違ない。忍耐するに相違ない。
しかしながら国民に向って犠牲を要求するばかりが政府の能事ではない。(拍手)
これと同時に政府自身においても真剣になり、真面目になって、
もって国事に当らねばならぬのではありませぬか。(「ヒヤヒヤ」拍手)
しかるに歴代の政府は何をなしたか。事変以来歴代の政府は何をなしたか。

 「事変」を現代に置き換えると何になるだろう。。。


2011年8月24日(水曜日)

財務省は増税反対の拠点だ!

カテゴリー: - kurayama @ 19時25分08秒

 さて、民主党代表選挙、混沌としてきましたねえ。

 前原前外相出馬で、菅・野田・前原の三派連合が崩壊。
 とはいうものの、両方で一位・二位とかにならない限り、決選投票では組むのですが。

 小沢派に頼らず輿石派を頼みとする野田陣営。
 小沢派との連携を模索する前原陣営。
 反前原派と前原支持派で分裂含みの小沢陣営。

 馬淵さんに頑張ってほしいのですが、決選で二位以内に入らないとどうにもならない。
 というか、まず推薦人を確保できたのかしらん。

 それはそうと、表題に関して備忘録代わりに。
その一 天下のクオリティーペーパー、夕刊フジ(8月23日付)
須田慎一郎さんが「金融コンフィデンシャル」という連載をしてて、その2435回目。
 
「景気低迷が続く中での増税は、さらなる景気悪化を招くことになる。結果、税収増をはかることはできない。
そんなことは、財政を知る者にとってはイロハのイだ。」(財務省の有力OB)
 とはいえその野田財務相を全力で支えているのは、「財務省事務方(財務官僚)であることは間違いない」(前述の有力OB)
というのだ。

↑財務省有力OBって誰だ?実は、心当たりがありすぎてわからん。

その二 灯台下暗し。資料整理中に出てきた。
長谷川幸洋『官僚との死闘七〇〇日』77〜79頁
 今や財務省出入り禁止状態の長谷川さんが増税論者として取材していた頃のこと。
 主税局OBの幹部に増税の檄を飛ばしに言ったら説教された話。
「主計局があれだけ頑張っているんだから、あんたたちはもっと頑張りなさい」まで言ったとか。以下本文は長すぎるので要約。

「あなた、わかっていませんねえ。主計局は歳出削減より増税。主税局は増税の前に歳出削減」
「主計局は政治家に威張りたいから財布をいっぱいにしたいけど、頭を下げるのは主税局だ」

 まあ、消費税導入で汗をかいた人は、竹下さんに次官にしてもらってるというのは知っておかないと、一方的な主計局批判になるけど。

 ということで、今日の一言。

財務省は反増税の拠点だ!


2011年8月21日(日曜日)

いやしげなるもの

カテゴリー: - kurayama @ 19時43分08秒

いやしげなるものその一

<民主代表選>小沢元代表「2、3位連合」画策

 何かと思えば、小沢一郎氏が藤井裕久氏に出馬要請???
 本当?本気?

いやしげなるものその二
 増税か反増税かしか言わない報道。
 これでは唯一の手段である増税をやるかやらないかの争いに思える。

増税か?増刷か?

と言うべきでしょう。というか、普通の日本人は、「増刷」が何のことか、そもそもそんな言葉を聴いたことが無いのでは?
 小沢氏、反増税派は無責任に反対だと思わせるために動いている?

 さすがにそれはないと信じたいが。。。

 ちなみに、「いやしげなるもの」とはどういう意味かと言うと、、、清少納言さんに聞いてください。


斉藤代議士のご活躍

カテゴリー: - kurayama @ 00時23分15秒

 昨日は外交官の先輩と永田町でしゃぶしゃぶ。
 珍しく同じ大学のOB&OGのみで、政治家が一人もいなかった。
 しかし終電近くになり、先輩命令で(←ここ重要)、代議士に電話。
 その内容、ここ最近のニュース裏話なので砦に書きたいけど、いくら良い話でも現在進行形のことは書けないので、ボツ。
 ということで、代わりに別の話をご紹介。

 夜中23時45分に電話をかけて、嫌な声一つせず応対してくれたのが、静岡八区選出の
斉藤進先輩
 私が大学一年生で中央大学の弁論部・辞達学会に入ったときの三年生で幹事長(要するにリーダー)。
 ちなみに、弁論部というのは、体育会系イベントサークルです。
 みんなで一升瓶をラッパ飲みしたり、池に突き落とされたり、竹刀でド突かれたり、スーツのまま海に入ったり、、、
(何をしている人たちだ?当時、真剣に疑問も、「ま、いいか」で終了)
 で、中央大学の弁論部に限っては、創始者の花井卓蔵という戦前の有名人で偉い人が論語にちなんだ名前をつけたので、私は自己紹介で大学名を名乗ることが無かった。
(学歴社会?何それ?)
 で、会長は教授なので、学生のリーダーは幹事長を名乗る。
 私にとって斉藤先輩は永遠に幹事長なのです。
 え?小沢?枝野?岡田?誰それ?
 今から、「将来、総理になっても幹事長と呼びますよ」と宣言してます。
(大迷惑?)

 さて、本題。斉藤先輩のブログが以下。
http://saito-susumu.jp/

 その中でも注目が、4月23日のエントリー。
 ズバリ、

被災地入り 福島県南相馬市 原発警戒区域(立入禁止区域)内へ

 何となく流し読みしてしまいそうですけど、南相馬市長との会話、つなげるとすごいですよ。

「よく今日来てくれた!瓦礫の撤去とか遺留品のボランティアではなく国会議員にしか出来ない本当のボランティアをやってほしい」とのこと。

 お話をお伺いすると、「昨日から、福島第一原発の20km圏の警戒区域(立入禁止区域)に南相馬の半分が入ってしまったが、酪農家や畜産業者から餌を牛や豚や馬にあげるために立ち入りをさせて欲しいという話があるが、現状がどうなっているのかわからない。国会議員の調査であれば立ち入ることが出来るのではないか。これまで1ヶ月間、避難指示が出て、業者の方々が家畜をそのままに別の地域に避難したという話もあり、牛舎や厩舎、豚舎を確認してきて欲しい」とのことでした。
そういえば、先ほどから畜産業者らしき方が市長に対し、激しい口調で詰め寄る場面がみられ、気になっていたところでした。
 私の「1ヶ月間、市の職員の方は現地を確認していないのですか」との問いに、部長からは「避難指示の出ている放射能の危険があるところに部下を行かせるわけにはいかない」との返事でした。とにかく事は急ぐので、国会議員として調査をすることを決め、その上で業者の方には現地に来て頂くことにし、防護服もないまま、同僚の高邑勉議員と市の2人の職員の方と原発から15kmの現地に車で向かいました。

 要するに、地元の人が家畜のことが心配だけど放射能が危険で帰れないので、代わりに飛び込んだ訳です。

 で、その後に家畜の死骸や野生化した動物の生々しい写真。
 農家の人のために一軒一軒確認していったら、そこには阿鼻叫喚の地獄絵図。。。
 生き残った牛にエサが届くように、必死に飼料をかき集めたそうです。

 豚の共食いと、生き残った豚の凶暴さ、、、
 目を背けちゃいかんけど最初読んだときは、、、

いずれ出荷される運命だったとはいえ、このような命の終わり方はあまりにもひどすぎます。ここで合流した畜産業者の方はこの現状を前に茫然自失とし、ブランド豚として育て上げたその誇りさえも崩れそうに見え、この度の事故が放射線の影響だけでなく、人々の心や人生、動物たちの運命をも翻弄していることに胸が痛む思いです。

 本当、そうだよー。(もはや表現力放棄)

 で、2時間制限のところを、3時間もいることに。
 ガイガーカウンターが鳴りっぱなしだったとか。
 結論的には無事で何よりですが。

 こうした現地での活動報告を基に、警戒区域内の家畜に関する方針が決定。

 今回に限り批評はせず、読者の皆様のご感想にお任せします。

 というか、行動の記録を読むだけで十分でしょう。。。

 それはそうと、深夜にご迷惑をおかけしました。(ペコリ)


2011年8月19日(金曜日)

代表選挙、混沌?

カテゴリー: - kurayama @ 09時25分14秒

 前原氏出馬の可能性で民主代表選混沌。

  表の理由=増税路線に前原派のかなりが反発。派を固められず。

  裏の理由=歴史認識に、輿石らが反発。やはり奴隷化できないと判断。

 コウモリ政策が、ここにきてイソップ童話のコウモリのようになってきた。まあ一寸先は闇ですけど。

 今上がっている候補の中で誰を推すか?

 私は馬淵さん。ただし、誰の支持で選挙に出るか、勝った後の政策は留保。12日の記事の通り、小沢&輿石の両方を無視しては絶対に当選できないので。

 小泉さんのように、総裁選挙のときだけ政策が真逆の亀井さんを利用して、勝った瞬間に裏切る、とかそういう芸当ができるなら話は別だけど。

 ちなみに小泉さんの約束違反を亀井さんが江藤隆美さんといっしょになじりに行った時の一言。

 だからどうした?

 国民は斬り死に覚悟の政治家を求めているでしょう。


2011年8月17日(水曜日)

長州人の歴史認識

カテゴリー: - kurayama @ 23時32分06秒

 ふと思う。
 自民党と公明党が一致して増税に賛成したら日本は滅ぶ。
 民主党内良識派にこれ以上を求めてはダメでしょう。
 それは奉天会戦に勝利した満洲軍に「サンクトペテルブルクまで攻め込め!」と同じ議論になるので。
 正確には、レイテで米軍をナントカ押し返せた小沢(一郎じゃないよ治三郎だよ)艦隊のようなもので。

 野田首班で、センゴク・輿石・菅・前原が増税大連立を目論んでいる。
 小沢(一郎だよ)や鳩山(由紀夫だよ)が反対なら出て行け!と言わんばかりの態度。
 14日に自民党良識派にこそ期待すると書いたけど、永田町でいろんな人が動き回っている。
もちろんその人たちが全員一致して自民党良識派として思い浮かべているのは

安倍晋三元首相

 私も意見を聞かれるけど、答えは常に同じ。
 今ここで戦わなければ、いつ戦うんですか?もう一日二日を争いますよ。

 だって、センゴクの得意技は「先行逃げ切り」でしょう?
 それで小沢一郎さん、失脚。(まだ去年の話ですよ。もう忘れました?)
「まずはお手並み拝見」「相手の動きをみて臨機応変に対応」では、
主導権をまったく握れないまま勝負は終わってしまいます。

 こういう時、自民党の反主流派から総理の椅子を掴み取った人たちの共通の行動。

街頭に出て辻説法!

 何人ついてくるかどうかなんて関係ない。
 鳩山一郎も石橋湛山も三木武夫も小泉純一郎も麻生太郎も、みんなそうやって這い上がった。

 安部さんを温存すべきでは?ここで戦って勝てるのか?などという愚かな意見も聞く。はっきり繰り返す。愚か!
 温存なんかしたって無意味なのは、民主党主流派が代表選で動けない時にこそ準備をしなければならないから。
 戦って勝てるか???
 そういう時こそ、歴史認識が大事なのでは?

功山寺の高杉晋作と

 

今の安倍晋三、

 

どちらの立場が弱い?

 反主流派から権力を奪取する方法はただ一つ。
 勝ち負けを度外視してでも必死に戦うこと。
 どうせ負けても高杉と違って、命をとられるわけではないので。むしろ国民は見直すでしょう。保守系の人以外の安倍さんのイメージ、いまだ最悪ですから。

 この砦でしつこく繰り返しているけど、民主党の代表選挙より大事なのは、自民党の総裁選挙。民主党支持者が全員「谷垣総裁ある限り、民主党政権は安泰」と思っているという事実を受け止めるべし。

 こういう時に、自分の立場が無いのが悲しいですね。
 最近、やる気は異様に上がっているのに、反比例して体力がついてこない。。。愚痴


2011年8月16日(火曜日)

自虐的思考

カテゴリー: - kurayama @ 23時54分47秒

 去年の話。

 8月15日に靖国にさんぱいした帰り。どこかの団体が絶叫演説をしていた。

「台湾以外にどこの国と仲良くするんですか」

 おもわず振り向きざまにつぶやいてしまった。

「アゼルバイジャン!」

 他にも色々あるよ。

 マケドニア、シリア&イラン、グルジア、ケニア、マダガスカル、パナマ、、、などとあえて地政学上の要衝を挙げ続けていく。。。

 逆に仲良くしなくて良い国。。。

 中華・北・オソロシア・ギリシャ・アルバニア・ウクライナ・南アフリカ・スーダン・ジンバブエ。。。別に嫌われても何の問題もない。というか、こいつらと仲良くしてると敵が増える。

 昔「世界で唯一の親日国」を数えていったら、国連加盟国の8割を優に超えてしまった。


2011年8月15日(月曜日)

ミクロコスモス

カテゴリー: - kurayama @ 23時50分31秒

 野田中心大連立に、菅・野田・前原の三派連合が合意、輿石も同意。
 こりゃ、自民党内で増税反対の声を上げないと、大変なことになりますね。

 閑話休題。
 もう14年前になるか。
 ワールドビジネスサテライトにて田口惠美子キャスターが、
「明日8月15日はみなさんご存知の通り、ニクソンショックの日ですね」
とコメント。笑い転げた記憶がある。
 当時は、民政党の解党記念日では?と突っ込んでいたが、今は大村益次郎像の前で待ち合わせする日と化しています。

 さて、変な連想をしてしまって、この砦で意外と人気の将棋の話。
 みなさん、「詰め将棋」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
 王手の連続で相手の王様を討ち取る、要するにパズルです。
 江戸時代にできた611手詰め!とか、39枚の駒がどんどん煙のように消えていって最後は3枚になる「煙詰め」とか。プロ棋士の世界では、こういう難問ばかりを集めたのを200問解くのが標準、です。

 さて、現時点で最長の詰め将棋は1525手。
 名づけて「ミクロコスモス」。
 実物がこれ。↓
http://www.geocities.jp/k_7ro/o18.html

 なんかごちゃごちゃしてるのですけど、将棋のルールがわからない人も一度は動かしてみてほしいです。ちょっとやそっと将棋ができるくらいでは意味がわからないので気にしなくて良いです。
 実は、延々と上部3段でほとんど同じようなことばかりしています。駒の位置を絵として追うと、要するに上の方でちょこまかと王様を追い掛け回しているのです。
 ただ、その間、左隅下の(9九の地点)馬という強力な駒が徐々に上部に上がっていっているのですね。
 この、世に出られない馬という駒が天下を睨んでいて、それが徐々に真ん中の天王山に近づくことで形勢が微妙に、本当に気付かないくらい微妙に変化しているのです。
 で、一気に動くのが1501手め。
 それまでとぜんぜん違う動きで、王様が墜落するが如く、右隅下で仕留められます。
 ただし、その時に馬はいません。1517手目に自ら捨て駒になっています。

 なんだか世の中がごちゃごちゃしている。
 政治は、手の届かないところで延々とほとんど同じようなことをやっている。
 ただしその間、天下を睨んでいる人物の地位が向上していき、やがて天王山近くにたどりつく。
 そしてギリギリの瞬間に一気に動く。
 まるで戊辰戦争の一日で雪崩現象が起きたように。
 そしてそれまでの動きがウソのように一気に徳川家が消滅する。
 ただし、維新回天がなったとき、その人物は捨石の如くこの世を去っていた。

 まさにこの馬を見て、大村益次郎を思い出しました。


2011年8月14日(日曜日)

野田財務大臣「大連立」の真意

カテゴリー: - kurayama @ 10時44分12秒

 昨日のテレ東で、野田財務大臣が自公との大連立に言及。
(今朝のNHKでは「私はミスター増税ですから」などとヘラヘラと。)
 勘の鋭い人なら「増税大連立!」とすぐに連想するはず。
 でも真の意味は?

 仮に民主党代表選挙で増税反対派が敗れた場合、増税に反対する最後の手段はなんでしょう?
 脱党です。民主党から出て行くことです。

 6月に菅内閣不信任案を自民が出したとき、小沢さんたちが造反しようとしたので、可決されそうになりました。
 日本の内閣は裏切り者が出ない限り潰れないのですが、出たら潰れるようになっています。
(だからしょっちゅう潰れる)

 さて、自公合わせて衆議院で139人、参議院で101人います。
 反野田派が増税阻止のために反対するには、この数を上回らねばなりません。
 しかし不可能です。民主党内でそれだけ集められたら、代表選で勝てますから(過半数を40くらい上回る)。

 さあ、民主党内良識派には打つ手が一気に狭められました。
 この野田発言を受けて最も戦わねばならないのは誰でしょう?

自民党内良識派!

 民主党というだけで味噌もクソも、金子洋一も千葉景子もいっしょにして批判していた諸君!
 民主に代わるのは自民党だ!谷垣マンセーとのたまわっていた諸君!
 お手並み拝見。
 って、お前はどうするのだ?と言われそうだけど。。。


2011年8月13日(土曜日)

人事の話・任命責任

カテゴリー: - kurayama @ 23時56分29秒

 6月末は日本一迫力のあるツイッターと化していた宮崎岳志代議士のツイッター。
http://twitter.com/#!/MIYAZAKI_Takesh

 讀賣テレビアナウンサーの野村明大さんと喧嘩になっている。
http://twitter.com/#!/nomurameidai

 あえて論争とは言わない。喧嘩。
 って言うと、上から目線で批評しようと思われても困りますが、私の立場は中立ではありませんので。宮崎先輩の味方という立場から逃れられるとは思っていませんので、そういう視線で以下の話を聞いてください。

 まず、宮崎さんのことはよーーく知っているけど、この野村さんのことまったく知らないです。なんか喧嘩になったのでツイートを一読したのですけど、全否定するべき悪い人とは思えないし、時々おもしろいことを書いているのだけど、今回の喧嘩は不毛な因縁をつけて話をあっちにやったりこっちにやったりしているだけ、という気がしてならない。

 話を整理すると

宮崎:マスコミは政局ばかり報じて政策を報じてくれない。
野村:だったら政局の話を一切するな!

から始まってます。

で、野村アナ、
「政局を報じてほしくなければ、昼も夜も政策の話だけしていればよい」
とか無茶を言っている。
 それを実現するには、全国会議員が政局の話を一切しなくなる、という状態になるのですが。
 まあメディアの責任にも一応触れているようなので、実は振り上げた拳をどうしたらよいかに悩んでいるようにも見えるのですが。

 いつのまにか
野村:今の状況で菅おろしをやるのは無責任。一年前に選んだのは誰か。
宮崎:やっていない私に言われても。
野村:国会議員なら責任を痛感すべき。

 とりようがない責任も、痛感しなきゃいかんと言われても困るでしょ。
 というか、話がずれていないか?

 あとは皆さんが読んで判断してください、としか言いようがないのだけど、一つだけ疑問。
 野村アナ、どういうつもりで突っかかっていったんだろう。。。

 さて、野村アナの発言中の「選んだ人には責任がある」が気になったので別の話を。
 選んだ人にはそれなりの責任があるを否定するつもりはないのですが、これを過剰に言い過ぎるとこれまた問題です。最大の例は戦前の大臣任命ですね。

 なぜ戦前の総理大臣には造反した閣僚への罷免権が無かったかというと、
 実は法制官僚は「こいつ首にしたいです」という権限が首相にはあると考えていました。
 でも「そんな奴を大臣として天皇陛下に推薦した責任はどうなる?」という理屈がまさって、
内閣は必ず総辞職していました。

 二回だけ、一部の(造反)閣僚の辞表だけ受け取って、総理や他の大臣の辞表は却下して内閣を存続させた例があります。
 第一次加藤高明内閣→第二次加藤高明内閣
 第二次近衛文麿内閣→第三次近衛文麿内閣

 その他、「大臣の任命責任」を問われて総辞職、が戦前の内閣が潰れる最大の原因でした。

 ちなみに今の規定は?
「こいつ嫌い!」
でクビにして良いです。

 それもまた問題なのですが。。。

 人事では説明責任を問われないのが普通です。

 ちなみに、総理大臣をクビにするなら衆議院を解散せよ(衆議院議員全員をクビにせよ)というのが、憲政の常道ですね。ただし今の政界で常道が通じるかどうか知りませんが。


2011年8月12日(金曜日)

民主党派閥の読み方

カテゴリー: - kurayama @ 16時26分00秒

 とうとう菅さんが本気で退陣か。
 輿石参院会長が「8月31日」という数字を出したのが大きいですね。
 菅さん、ここで野垂れ死にするよりは、次の政権で主流派になった方が利巧ではあるので。

 普通に考えれば、野田財務大臣が大本命ですけどね。
 もっと普通に考えれば、とっくに野田政権ができていますけどね。
 どうにか尋常ならざる政権ができてほしいものです。

 さて、総理大臣は与党民主党の代表がなります。
 民主党の代表は、基本的に国会議員一人一票の選挙で決まります。
 だから民主党の派閥(グループと言うらしい)の数の組み合わせで、当選者が決まります。
 民主党のグループ、自民党の派閥と違って、建前と実態が違いすぎるのでわかりにくいのですが、まあ大雑把に、表情報だけで拾えるけど、ウィキなんかには書く訳にはいかないレベルの話を。

 数字はいい加減ですけど、表情報どおりのグループ構成員の人数を合計すると民主党議員が800人くらいになってしまい日本の国会議員より多くなってしまいますので、まあ大根切りの見立てで。

横路グループor旧社会党グループ(輿石・横路派)=約70+30人
 その名の通り、旧社会党出身者中心。
 横路グループは30人くらいいるらしい。
 で、参議院のドンこと輿石東さんの参院会長選挙の時は、一日にして70人くらいが支持表明。ざっと100人くらいの勢力と考えて良いでしょう。70と30を別々に分けたりすることもできます。

小沢グループ(小沢派)=約90人
 100人を超えるとか、150人いるとか、幻想だけは広がるけど、その全員が一同に会したのを見たことがある人が一人もいないから。
 何よりいざという時の裏切り者率が異様に高い。
 まあ「代表選で親分にいれます」と、「代表選で親分の言う人に入れます」と、「脱党覚悟で不信任案に賛成します」は全部違う次元なので90人も集まれば大したものですけどね。
 問題は、本当に小沢派が100人を超えているなら、菅政権じゃなくて樽床政権だったでしょう。ということで、樽床派15人はここに含む。

鳩山グループ(鳩山派)=約60人
 本当に鳩山さんについていくのは3人との説も。笑
 最近は同一歩調なので、「小鳩で150人」という数え方が正確かも。

菅グループ(菅派)=約50人
 最近、菅総理が自派の仲間とよく飲み会を開くのは、400人中50人というのは結束すれば、決して小さい勢力ではないから。小鳩を一つの派閥とみなせば、第三勢力です。

前原グループ(前原派)=約30人
 番頭のセンゴクさんが切り盛りしている。
 野田さんの最大の対抗馬が前原さんという理由も、数の順番からすれば当然。

野田グループ(野田派)=約20人
 菅・前原・野田の三派は「三派連合」と考えても良いかも。計100人
 前原・野田のグループ会合は、それぞれ中核の30人・20人以外はかなり重なる、というか、民主党の派閥は、派閥の幹部が他派閥の会合に平気で出ていたりするので、自民党政治に慣れているとわかりにくい。
 社会党や平成以後の派閥政治がわかるとわかりやすいけど。

川端グループor旧民社系(××派)=約15人
 旧社会党系とともに、派閥に組織の支援がついている。
 なにせ、元々が政党なので。個人後援会の支持で当選した議員の集まりとは意味が違う。
 ××は別に隠すほどのことは無いけど、表情報でぱっと拾えないので、伏字。

羽田グループ(長老派)=約15人
 渡部恒三・石井一ほか、やたらと戦闘力の高い長老が揃う。
 ただし戦闘力が高い人に限って一匹狼。
 だいたい鹿野農相、ここの派閥なの?
 というくらい、一匹狼集団。

 輿石参院会長が代表選でもキャスティングボートを握っているのがおわかりでしょうか。
 野田・菅・輿石が結束したら、超優位なのはおわかりでしょうか。
 野田さんに激しく対抗している馬淵さんが、小沢さんと輿石さんの両方に挨拶に行った理由がおわかりでしょうか。
 小沢・輿石の双方をはずす政権というのは考えられないのはおわかりでしょうか。

ついでに、参考まで。

鳩山内閣
 主流派:鳩山派・小沢派・輿石派
    
民社系・長老派
    
菅派・前原派
非主流派:野田派

菅内閣
 主流派:菅派・野田派・前原派・輿石派
     民社系・長老派
非主流派:鳩山派小沢派

 主流と非主流が入れ替わりつつ、キャスティングボートを握る派と大勢に乗る派に気づきました?


2011年8月11日(木曜日)

せいよくの男、笹川良一

カテゴリー: - kurayama @ 21時45分18秒

 戸締り用心♪火の用心♪

 私が子供の頃は毎日、高見山と笹川良一をブラウン管で見たものだ。
 この笹川良一という人、色々なレッテル張りをされていた人である。

 西部邁『学者この喜劇的なるもの』(草思社、一九八九年)という、後の『文学部唯野教授』を地で行くような、東大をおちょくり倒したノンフィクションがあるのだが、そこに某長尾龍一教授が

「このままでは、駒場に笹川良一の銅像が建ってしまう!」

と絶叫する迷シーンがある。
 何が悪いのだろう。。。

 笹川さん、しばしば「右翼」のレッテル貼りをされた。
 そのたびに言い返した。

「そうだ。私はRight Wingだ。ただし、これは右翼ではない、正翼だ!」と。

せいよくの男

 何か響きが嫌だが、笹川先生の場合はあながち間違いではないからコワイ。
 詳しくお知りになりたい方は以下をどうぞ。

 佐藤誠三郎『正翼の男』(中央公論新社、一九九九年)


2011年8月10日(水曜日)

白川総裁の正体

カテゴリー: - kurayama @ 16時43分11秒

 過去、私が作ったキャッチコピーの自信作。

 その一 拉致は人権問題だ。

 その二 日本の自殺者三万人 日銀総裁・白川さん

 13年ぶりの傑作を思いついた!(自画自賛)

 過去ログを読むのがめんどくさい人へ。笑

 平成日本は独裁者が支配する国です。
 その独裁者は、総理大臣が「会いたい」と言っても、
「忙しいからヤダ」と15分の電話で済ますとんでもない人です。
(しかもその一部始終をテレビで中継。)

 かつて中川昭一財務大臣を政治的に葬った人です。
「酩酊会見事件」で、既に睡眠薬を飲んでいた意識朦朧な中川さんを止めなかった人です。
 よく「財務省の陰謀だ」という人がいるのですが、失脚した後の中川さんご本人が死ぬまで財務官僚をかばい続けました。

 平成日本を人知れず、しかし堂々と支配している独裁者の名は?

 その名を白川方明。日本銀行総裁です。
 別名、「白川法王」。周りは日銀貴族に取り囲まれています。
 だから法王一人を倒しても、「後白川法王」が登場する仕組みになっています。

 ちなみに、財務省の大エースこと武藤敏郎副総裁の昇格人事に拒否権を発動し、麻生総理を屈服させて、この法王を誕生させた人は、センゴクさんと言います。

 法王の圧制については、
 上念司『日銀貴族が国を滅ぼす』(光文社新書)
をどうぞ。

 さて、本日も月に二度は講話をしている倫理法人会。
 20年間も多摩センターに通いつめていて初上陸の京王プラザホテル。
 お題はいつものように「今すぐ坂本竜馬になる方法!」です。中身は、
「シュークリームで語る、日本の財政と経済」
みたいになりました。

 それはそうと講話中に気づいたのですが、どこぞの日銀総裁のことを「白川法王」と呼んでいましたが、もっとふさわしい肩書を発見しました。

白川総督!

 軍事面以外のすべてで日本を植民地にしている国の手先となっている、日本人が働いた富をことごとく巻き上げているから、総督です。

 さて、日本が中国の植民地ではないと思う人手を上げて?

 米軍がいなくなれば即刻、チベット化します。


2011年8月9日(火曜日)

『歴史通』に本間富士子

カテゴリー: - kurayama @ 22時48分07秒

「尻軽女と腰抜け男と大和撫子」というタイトルにはなりませんでした。笑

 本日発売の『歴史通』9月号に寄稿しました。
 特集が「英雄・豪傑でなくても尊敬される日本人」で、錚々たる執筆人の中に私。

 お題が
「夫・雅晴中将の名誉を守りぬいた賢夫人」

「バターン死の行進」の冤罪で処刑された、本間雅晴中将の富士子夫人のお話です。
 7月19日ごろ、七転八倒してたのがこれです。
 とはいうものの本間中将、仕事は完璧なのですけど、夫としては・・・な人でして。
 よく軍人になったなあという人です。
 で、前妻の智子(としこ)さんというのが、救いようの無い・・・で。
 キャラの強烈な毒気に当てられてたです。
再掲すると、
 熱烈な求愛の末、結婚。散々尽くした挙句にウザがられる。(どこの三流メロドラマだ?)
 嫁姑問題で大モメ、お決まりの夫婦仲最悪のパターン。(どこの三流メロドラマだ?)
 海外出張中に奥さんが浮気の数々。(どこの三流メロドラマだ?)
 間男同士の喧嘩が近所迷惑になっている、と苦情がダンナのところへ。(・・・)
 奥さんが離婚を待たずに家出。(やはり、どこの三流メロドラマだ?)
 自殺未遂騒動を起こす。(もう、平日1時半に8ちゃんねるでドラマ化してください)
 なぜか多額の慰謝料をとられる。(再び・・・)
 息子まで前妻の元に走る。(カワイソすぎる)

 まあ、詳しくは角田房子さんの『いっさい夢にござ候―本間雅晴中将伝』をどうぞ。
 ちなみに智子の浮気相手の一人が永井荷風。ばっちり日記に証拠を残しています。(アホくさ)

 なぜか多額の慰謝料・・・のところですが、お姑さん(本間の母)が雅晴出張中にしょっちゅう東京の本間邸を訪ねるという無神経の標本のような人で。。。
 まあお母さんとしては「孫の顔がみたい」なのだろうけど、お嫁さんとしては地獄だろうなあ。で、夫兼息子としては・・・。いかん、胃が痛くなってきた。

 先月の胃痛の原因は、キャラに感情移入しすぎたことですな。。。

 書き手としては、クライマックスは水戸黄門並に決まっているので、決まった素材をどう料理するか、しかも料理の仕方のほとんどに決まった型がある、という難物でした。

などという不幸を乗り超えた夫婦愛の物語です。


2011年8月8日(月曜日)

レッテル貼り対策

カテゴリー: - kurayama @ 23時23分16秒

 最近、砦で知った話をするとレッテル貼りをされるという声をよく聞くので、簡易マニュアルを。

その一 あなた右翼ですか?

 あなたこそ、たった今、自分がサヨクだと認めましたね。
 それではあなたのことをアカと呼ばせてもらいましょう。
 え?アカの意味がわからない?じゃあただの馬鹿だ。

その二 何か危ない話だよね。

 日本そのものが滅びかけているのだから、危ないに決まっている。
 あなたみたいな無関心な態度が日本を危なくしているのです。
 何か危ない、のその「何か」の正体をわかっていないのが、一番危ないので社?

その三 変な宗教に入ったの?

 宗教を定義してください。
 無宗教とは、価値観が無いということです。
 あなたは自分が人間ではなく動物だとお認めになりましたね。

 ってなことを、関心が無い人に言うと人間関係が崩れるのでやめましょう。笑
 宗教団体はやるけど。

 「草食系→草」に次ぐ存在を発見しました。

岩!

 もはや生物ですらない。
 次は石ころですね。www
 聞く耳を持たない、日本があと少しで滅びるかもしれない、という現実を直視したくない人は彫っておいても良いという今日この頃。
 そんな暇があるなら、たった一人でいいから、自分の話をわかってくれる、いつも一緒に行動してくれる仲間を探す方が有益です。


2011年8月7日(日曜日)

仙台で梅原前市長のお茶会

カテゴリー: - kurayama @ 06時59分06秒

 本日、仙台でmy日本のお茶会です。

 梅原先生の講演です。お題は、

「私たち日本人は「第五の国難」

を必ず乗り切れる」

― 若い世代に託す日本の将来 ―

です。

 第二部はディスカッションで、私もパネラーとして参加します。

 

 日本最も必要なのは、"熱”ですね。


2011年8月6日(土曜日)

史上最大のムチャブリ

カテゴリー: - kurayama @ 13時18分10秒

 メリケンどもを最低百年間は呪い続ける日がきました。あと三十年か。
 普段どんなに同盟国として仲良くしていても、
 今日と9日だけは、心の中で呪いを忘れないようにしましょう。

 犠牲者への哀悼はその次です。
 原爆が日本人を殺したのではなく、原爆を使ったアメリカ人が日本人を殺したのです。(ここ重要)

 しかし、昭和20年並にクソ暑い時に辛気臭いドラマばかりやってますね。つまらん。
 テレビでも映画でも良いから、この話やってくれないかな。

日本人でよかった!

と心の底から思えた話です。

プロローグ(参考:7月7日記事「不敗の魔術師・ミラクル根本、張家口の奇跡!」)
 昭和二十年八月、ソ連軍は中立条約を破って、満蒙に猛攻。
 しかし、当時世界最強の将軍・岡村寧次支那派遣軍総司令官がいる万里の長城の中には攻めてこれなかった。
 岡村大将は長城内の居留民の引き上げを舎弟と化した蒋介石にやらせながら切歯扼腕。

「満洲に突っ込みたい!!!」

注 8月15日のポツダム宣言受諾後の日記に本当にそう書いてます。
  軍隊の無条件降伏?やれるものならやってみろ。
  俺ならロスケを皆殺しにしてやる!!!の意味です。
  ちなみに日本は敗戦国なのに、岡村さんは戦勝国の蒋介石をパシリにしていました。

 そんな岡村さんの腹心の部下が、根本博中将。
 ヘタレで役立たず(岡村基準)の関東軍は仕方が無いが、モンゴルには根本がいる!
 そこで史上最大のムチャブリその一

「根本君!モンゴルでスターリンをやっつけて♪」

 根本さん、ソ連軍を叩きのめし、無事に居留民を帰国させたとさ。

本編
 時は流れて1949年。
 アメリカ合衆国の無能極まりない外交政策により、虫の息だった毛沢東率いる中国共産党は息を吹き返し、蒋介石率いる中国国民党政府は台湾に叩き出されてしまった。
 ついでにアメリカ軍の軍事顧問は、無能で弱いので蒋介石は不信感丸出しになった。
「なんだ、こいつら物資があるから勝てるだけで、実は超〜弱いじゃん」
とは言っても勢いに乗る中国共産党人民解放軍は、もう台湾まで迫って来ていた。

 ちなみにこの人民解放軍。翌年からの朝鮮戦争でアメリカは国連軍を組織し(=地球の半分を味方につけて)、やっとこさ引き分けに持ち込んだという相手。

 もう殺されるしかない?というか、頼むから楽に殺してくれというような拷問を受けるしかない?そう覚悟した蒋介石は、メリケンごときヘタレとは比較にならんような、史上最強の軍隊が存在したことを思い出した。

帝国陸海軍である。

 そして自分を負かし続けた最強の将軍を思い出した。
 岡村寧次将軍である。
 そこで密使を送り、「どうか毛沢東から私を守ってください」と懇願。
 ちなみに、いろんな人がいろんな旧帝国陸軍の軍人に「台湾に来ればおいしいバナナをたらふく食べられますから」と勧誘。
 当時のバナナは高級品だったので、大学弁論部員が泊り込みで選挙バイトに行く感覚で、軍事顧問団として参加したのが「白団」。

(ここ異説あり)
蒋介石の使者に病床の岡村さん、「じゃあ代わりに根本君に行ってもらおう」と返事。

とういうことで史上最大のムチャブリその二

「根本君!台湾で毛沢東をやっつけて♪」

 もちろん当時の日本は占領下。旧軍人が外国に密出国して、あまつさえ内戦に参加するなんてあらゆる法令違反。

 で、根本さんは、「今から釣りに行く!」などと家を出て、そのまま帰宅せず。
 噂を聞きつけた新聞記者に、奥さんは「さあ、釣りに行ったまま帰らないんですよね」などとトボけた返事。国会でも問題になったりするが、社会党議員すら「どんどんヤレ!」というのが本音。首相に「吉田てめえ、本当は戦況を実況中継で聞いてんだろう?」などと質問趣意書を出したりもしている。

 その頃の根本さんはというと、沖縄あたりで漂流して米軍に捕まった時には「お前らが弱いから代わりに俺が行くんだろ。道案内しないなら邪魔するな」などと問答無用で押し通る。

 てなやりとりをしつつ台湾に到着。
 そこで作戦を聞かれた根本閣下。

金門島で迎え撃つ!!!!!

 地図で確認してください。台湾よりも大陸に近いどころか、福建省の間の前です(思わず敬語)。
 根本将軍、続けて「厳島の戦いというのをご存知か?」・・・。

 さて本番。
 大陸を制覇し、勢いに乗る人民解放軍、大挙して金門島に押し寄せる。
 なぜかすんなり上陸。
「へ、国民党の連中、恐れをなして逃げ出したか」
と油断した瞬間、船が全部焼かれる。逃げ場がなくなった。。。
 で、八方から砲弾の雨あられ。
 日本の戦国大名の毛利元就が厳島の戦いでわざと敵を上陸させて油断したところを退路を断ち、少数の兵で大軍殲滅した戦訓の通りに撃滅。

 何だこの冗談みたいな戦いは、と思いたくなるがここは100%史実。

 恐れをなした毛沢東は二度と台湾に手を出さなかったとさ。
 つまり今の中華民国が独立国として存在するのは根本さんのおかげなのです(またもや、思わず敬語)。

 ただ根本さんは占領されている日本の立場と、「日本人に手を借りた」となると大変なことになる中華民国の立場を考え、表には出ないで戦闘指導をしたので、いつの間にか戦後秘話に。
 当時は日本の新聞記事になっていたのに。
記者会見まで開いてなかったっけ?

 何を聞かれても、根本さんは「釣りに行ってきただけだ」の一点張り。
 空気の読めない記者が「獲物は人民解放軍ですか」と聞いたとか。
 そんなの聞かれても困るじゃない。
 その割に
「蒋介石には恩義があるからのう」
などと答えていたような。。。

 今もし根本さんが顕在なら「史上最大のムチャブリその三」が行われたに違いない。

根本君!北朝鮮で、金正日をやっつけて♪

 帝国陸海軍さえあれば拉致問題など一瞬で解決なのに。。。

エピローグ:読み人知らずの歌(曲は桃太郎で)

 岡村さん 岡村さん バナナをたらふくあげるから ちょっぴり台湾 行かんかね

 行きましょう 行きましょう だけど僕は病気だし 代わりに根本を 行かせましょう

 いざ進め いざ進め 攻めて攻めて攻めまくり 潰してしまえ 人民軍♪


2011年8月5日(金曜日)

果たされなかった約束

カテゴリー: - kurayama @ 12時10分43秒

 最近、菅伸子夫人が話題になることが多い。
 実は前回代表選で、菅さんが獲得した206票中199票が
「旦那は嫌いだけど、小沢よりはマシ。何よりあの奥さんには世話になったしな」
という説がまことしやかに流れている。
 (誰がどうやって数えたのだろう。もしかして菅選対の票読み?)

 菅おろしの猛攻に耐え抜く姿、
 三木おろしに一年も耐えて粘るだけ粘って、結局総選挙で負けるまでやめなかった三木武夫を思い出すという人もいる。
 誰か「あの時の三木さんは党内は敵だらけでも、世論の支持はあったよ」と教えてあげないのかな。

 本日は、「三木元首相夫人」という肩書で今も極左活動を続けている睦子未亡人の有名な逸話。
 出典をあげろと言われると、有名すぎる話はかえって困るけど、とりあえず18歳のときに150回くらい読み直した『信無くば立たず』を。(我ながらいやな18歳だ)

 三木が現職首相の時、佐藤栄作国民葬というのをやった。
 テレビで全国生中継している時に、「三木首相殴打事件」というのが発生。
 三木の政治姿勢やら、ナメクジみたいなしゃべり方やら、ねちっこい顔やら、
「なんで国葬じゃなくて国民葬なんだよ」など、
何から何まで気に入らない右翼団体の構成員の仕業。
 ちなみにこの右翼団体、半端な団体ではなくて、社会党委員長の浅沼稲次郎を暗殺したこともある武闘派団体。

 事件を知った睦子夫人、その右翼団体の総帥である赤尾敏さんに抗議の電話。

睦「ちょっとアンタ!ウチの旦那になんてことしてくれたの?」

赤「・・・」
 さすがに直接言われると、気まずかったらしい。

睦「一国の首相がヒキガエルみたいに尻モチついてみっともない!
  全国放送で大恥かいたじゃない!!!どうしてくれんの???」

 とりえず
赤「は、はあ・・・」
としか言いようが無いが、何か話の方向性が微妙にずれているような気がする。

 で睦子夫人の罵声。

やるんだったら、ちゃんと殺しな

さい!みっともない!!!

 赤尾さん、先生に怒られた子供みたいに力なく

「わかりました。次はちゃんと殺します・・・」

 この約束、果たされなかった。

 

 こういうセリフ伸子さん、言いそう。。。

 

 〆は吉野作造の常套句で。

 だから日本女性の覚醒が必要である!


2011年8月4日(木曜日)

ペルソナノングラータを知っていますか?

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分26秒

 韓国が火事場泥棒的に、竹島でやりたい放題やっている。
 それに対抗しようとして(そんなんで対抗になる時点でおかしいが)、桜田・稲田・佐藤の三人の国会議員諸氏がウルルン島を視察しようとした。
 そしたら、ほとんどテロリストの如き危険人物扱いされて入国拒否された。
 どうでも良いけど、韓国では三人の顔写真が焼かれたらしい。
 これに日本政府は抗議しているし、一部の保守派は怒っている。

 実に不満である。日本人の対応に。
 こういう時に一番しなければならない対応を忘れていないか?

 ちなみに論外なのが、
「ウィーン条約ではペルソナノングラータが認められている。
 韓国政府が日本人議員の入国を拒否する権利は合法ではないか」
と、わざわざ金子洋一先生のツイッターに絡んでいた御用一般人がいた。
 どこの国の”御用”一般人だ?
 金子先生が
「あちらにも権利があるかもしれないが、こちらにも抗議する権利がある」
とご丁寧にご尤もな対応をされると件の、“誤”用一般人はノーリアクション。
 最近は、言いたいことだけ言って都合が悪くなるとダンマリもしくはスルーが流行?
 日本人には「負けました」「恐れ入りました」の美学があると思うのだが。
 そうでなければ会話が成立しない。会話は独り言を並べるだけでは成立しないはず。

 さて、そもそもペルソナノングラータ(好ましからざる人物)とは何でしょうか。
 主権国家は、外国人を入国させるかさせないかの義務があります。
 特に、外交官に入国や滞在を認めないというのは受入国の権利です。
 そもそも外交官は相互承認のスパイでしかも特権を与える存在ですから、「全員を受け容れなければならない」などというのは不合理なのです。

 普通は一般人ではなく、外交官特権が適用される相手に使います。
 ペルソナノングラータとは、ウェストファリア条約以来確立されてきた慣習です。
 今は外交関係に関するウィーン条約で成文化されていますが、別にこの条約があるから認められるとか合法違法とかそういう問題ではなく、確立された慣習国際法である点が重要です。
 国際法は、慣習としての確立が重要で、条文化は二の次です。(超基本!!!)

 今回の日韓関係は、
 韓国が「お前をウチの国に入れたくねえんだよ」と下品に拒否するのも権利なら、
 日本が「どうしてダメなのですか。教えられない理由でもあるのですか。納得できるまで聞きますよ」 というのも同様に権利です。
 当たり前ですが、日韓両国ともに主権国家なのですから、どちらも対等に権利があります。
 ウィーン条約を一知半解に持ち出して、どちらかに是非を下そうというのが国際法をわかっていない証拠。

 だから、日本国としてはひたすら「ねえねえ、納得できるまで教えて」と権利を行使し続ければよいだけです。友好的に♪
 そうすれば自然と向こうの非が明らかになるので。(どうせ大した理由はあるまいて)

 で、さらに外交の常識。これを知らないのが、今回の事件への日本人の対応への不満なのですがね。
 外交官・外交史家でこれを知らなければ即廃業!級の初歩知識。

ペルソナノングラータにされるのは名誉です!

 まあ、例外は多々ありますが、基本的には名誉です。
 つまり、今回の三議員は、相手国が嫌がることをしようとした訳です。
 しかも相手国の方が火事場泥棒的なことをしたのに対して、合法的な手段で対抗しただけです。
 それに対して、向こうも合法かもしれんが、非礼な対応をしてきた訳です。
 ちなみに国際法では、合法だろうが、非礼とみなされれば、軍事制裁の理由にされかねません。そこまでのことをさせた、三人の議員は国の誉れです。
 だから、韓国に怒る前に、国を挙げて三人を褒めちぎればよいのです。怒るフリをするのは大事ですが、本気で怒ったらアホです。外交は、たとえ同盟国との外交でも勝負事であって、勝負事は怒った方が不利ですから。
 国民は本気で怒って良いですが、政府は粛々と抗議だけしていれば良いのです。韓国は困りますから。

 何が腹が立つって、こういう初歩知識なしに外交の専門家をきどるアホが多いことなのですが。

ちなみにこの
「政府がネチネチと抗議、相手国に嫌われた人間を国を挙げて歓迎」
の効果、つい最近の歴史を思い出せばお分かりのはずです。

 中華人民共和国の尖閣諸島上陸船長への対応!

 外交でも定跡は覚えておきたいものです。

 ちなみにわが国の外務省?
 戦後どころか昭和初期にはメタメタでしたよ。
 詳しくは、今本屋に並んでいる『歴史読本』の拙稿、「杉原千畝ノンキャリ悲哀物語」をどうぞ。


2011年8月3日(水曜日)

スパイの話

カテゴリー: - kurayama @ 22時15分14秒

 スパイの話をすると、インテリに限ってしかめつらをする。
 似非インテリだけではなく、その道の権威のような人でも「ちょっと常識で話しましょうよ」という顔をする。
 敗戦後日本人だけの特有の現象?
「そういうものは知っていて言わないのがインテリですよ」ならまだ良いのだが、本気で敗戦後の日本にはスパイがいないと思っているからコワイ

 どうやって証明したのだろうか。
 逆に「ウヨウヨいる」という証明はいくらでもできますが。
 例えば、蓮池薫さんをさらっていったのは北朝鮮のどんな人たちですか?とか。
 例えば、最近も外交官が中国のハニートラップに引っかかって自殺しましたが、とか。
 民主国でも、CIAやMI6やモサドは何をするところですか、とか。

 つまり、日本人には教養が足りない?

 基本的な話は↓をどうぞ。特に「マタ・ハリ」のところ。
総図解 よくわかる第二次世界大戦
http://www.amazon.co.jp/productreviews/4404039778/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

 ところで、↑にいつのまにかレビューがついていたけど、「陰謀論」って何?
 こいつ、じゃなかった、このレビュー氏の曰く「遠略」なるものを国家指導者が抱いていたら、世界中の国が陰謀を働いていたことになりますが。
 となると、まともな国家戦略を持つ国は、みんな陰謀を働いていることになる。
 という意味で使っているんのだろうか。
 今ひとつ、何が言いたいレビューかわからないけど。
 褒めてるつもりなら、★五つにしといてよ!とイラッ。(大人気ない)

 閑話休題。
 スパイの定義は、「情報を取ってくる人」のことですね。
 特に「非合法行為と工作活動を厭わない」というのが特徴です。
 昔の日本で言えば忍者です。

 下忍=下働き。情報をとってくる人。
 中忍=下忍を指揮する人。
 上忍=その国の上層階級に入り込む人。

「現代にスパイなんて、そんな子供が喜ぶような存在なんているはずがない」
とおっしゃるしたり顔でおっしゃる御方へ。
 1945年まで、世界中でウヨウヨしていたスパイは、消えてしまったのでしょうか。

 どうも、「今の日本にスパイなんかいない。誰それが外国の手先だ、なんて話をするのは不真面目だ」「日本人が外国の手先になってなんの徳があるの」とおっしゃる御方。
 そんなに安心したいのかなと思う。

 特定の人物をスパイだと証明するのが困難だという話と、この世にスパイがいないという話は
まったく別の次元です。

 以上、某二大政党幹部や、中央銀行を筆頭とする官僚機構の話はしてませんのであしからず。


9月6日が『正論』プレゼンツに!

カテゴリー: - kurayama @ 01時53分32秒

 『第二次世界大戦』の共著者の鍛冶先生に急遽呼び出されて昨日のうちに更新ができませんでした。

「酔わずに仕事ができるか!」と言いつつ、いざ酔うと・・・。仕方が無いので、マネージャーの武山さん(そんな人いたっけ?)とお話。「勝手に復興会議」の趣旨に賛同してくれました。

「倉山さんの思想を広めるべく、敬老の日をめどに100人くらいの講演会をやりましょうよ」とのお言葉。ありがたいですね。マネージャーのほうがよほどしっかりしている。笑

 9月6日の「勝手に復興会議」が「正論プレゼンツ」になりました。上念司先生、前仙台市長の梅原克彦先生と私、いっしょに『正論』に載った関係ですし。

 今回も当日の内容を『正論』誌に掲載してくれるそうです。

 ということで、この砦の声を伝えます。ここで発言しなくて、皆さんどこで発言しますか?

 まあ、実は話は簡単で、

「お札を刷って被災地に届けよう」・・・本来はこれで終了。

「日銀に言うことを聞かせられない」

「じゃあどうするか?!」

「国民が声を上げよう!!」

というだけの話です。

 一人でも多くの人が声を上げてください!!!!!!!

 

 


2011年8月1日(月曜日)

アメリカでデフォルト危機だと?

カテゴリー: - kurayama @ 22時41分26秒

 今回の報道、特にテレビがひどい。

 米国は法律の上限以上の赤字国債を発行できない。
 まあ大変だ!
 法律を変えればよいのでは?

 米国の議会は共和党が多数。オバマ大統領の民主党のやることに反対だ.
 まあ大変だ!
 90年間に70回くらいこんなことやっているのですけど。

 今回は本当にねじれ状態だ。通らなかったらどうする。
 まあ大変だ!
 共和党、自分の責任になるので、最後は認めます。

 とにかくドルの信認が失われて円高になった。
 まあ大変だ!
 それって、円高対策をしなければならないことでは。

「ドルの信認=通貨の信認」という表現、どこぞの法王が最近多用しているので気になる。
 別にメリケンさんが財政破綻するとか、ましてやデフォルト(借金が払えない)いなることは当面ないわけで、だったら目の前の円高を何とかしないと、日本企業がひどいめにあうのでは?
なんだか「今こそ海外旅行のチャンス!」みたいな「どうでも良いよ」的な報道ばかりで。

 そんな時のわが国総理大臣閣下の発言。
首相、円高対策は「財務相が考えている」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110727-00000598-san-pol

 それでわが財務大臣閣下の発言。
野田財務相:市場注視しながら必要な時には断固たる措置−円高
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aQWbX_fbH8jI

 以上、二つだけ、見出し以外読む価値のない記事でした。
 みなさん、好きなようにツッコミをいれてください。


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