Kyoko Shimbun 2013.05.17 News

人工知能、内定勝ち取る 就活業界に波紋これは嘘ニュースです

 入社面接でのあらゆる質問に対する最適な応答をプログラミングした人工知能を使って面接を受けた学生が、東証一部上場企業の内定を得ていたことを、千葉電波大学の研究グループが16日、明らかにした。入社面接の必要性に一石を投じる結果だけに、今後就活業界に影響を及ぼしそうだ。

 千葉電波大学工学部と同大就職課は、学生の就職実績向上のため、5年前から共同で入社面接で最適な応答が返せる人工知能の開発に取り組んできた。

 研究グループでは、東証一部上場企業や外資系企業など、就職先として人気が高い一流企業の内定を得た元学生3千人の協力のもと、「学生時代に打ち込んだこと」「当社で挑戦したいこと」など面接官に尋ねられた質問の内容とそれに対する回答約1万問をデータベース化。特に「日本には電柱が何本あるか」「東京都にはマンホールがいくつあるか」など、昨今流行のフェルミ推定を利用した質問については、確実な数値をはじき出せるよう各種資料のデータを入力した。

 実験ではこれらのデータを元にして、被験者の学生に実際の入社試験を受けさせた。面接の際、学生は超小型のマイクとイヤホンを身に付け、そこから聞こえる人工知能が導き出した回答通りに返答。その結果、面接に臨んだ大企業10社のうち、4社で最終面接まで進み、さらにその中の1社から内定通知を受け取った。内定を出した企業名については非公表としたが、大手商社系であるという。

 人工知能の示すとおりに話すだけで内定が取れるという今回の実験結果について、京都大学就職センター局局長の坂本義太夫教授は「お決まりの質問に対してお決まりの回答を出力するのはコンピュータの得意とするところ。かねてより指摘されてきた入社面接の形骸化・茶番化が明るみに出ただけ」とそっけない。

 研究グループでは、今後このデータベースを就職内定サービスとして商用化。早ければ来年度にも200万円程度で提供したいとしている。

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