富士通
2013年6月4日(火) 東奥日報 ニュース



■ 縄文18遺跡の世界遺産登録目指す

写真
縄文遺跡群の世界遺産登録について文化庁から指摘された課題への対応を協議した推進会議=3日午後、秋田市
−PR−


 北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群の世界遺産登録を目指す本県など4道県は3日、秋田市で本年度2回目の登録推進会議を開き、文化庁に4月に指摘された課題について対応を協議した。「(遺跡群の)構成資産選択のさらなる検討」については、これまで通り4道県の18遺跡で構成し、より分かりやすく理論を構築することを申し合わせた。

三内丸山遺跡の関連記事を見る  

 縄文遺跡群について文化庁は4月、関係自治体の準備状況などから「(世界遺産への)2013年度推薦はかなり困難」と評価。国内に広がる縄文遺跡群の範囲を道・北東北に限る説明の精緻化、構成資産選択のさらなる検討−などを課題に挙げた。

 同会議事務局は5月、指摘された課題を具体的に把握するため文化庁と協議。その結果、道・北東北に限る説明の精緻化については「論理を詰めて簡潔で分かりやすくする」ことなどと確認。構成資産のさらなる再検討については「18遺跡とする論拠を積み上げ整理する」「(遺跡の)価値、保全状況から絞り込み作業を再度行うべき」と認識したという。

 3日の会議資料では構成資産への対応について「資産選択する作業を行う」と表記していたが、座長を務める岡田康博県教委文化財保護課長は取材に「資産を減らしたり増やしたりすることではない」とし、18遺跡を堅持することを強調。「これまで積み上げてきた作業をもう一度なぞるような形で整理し、それぞれの遺跡の関係性の説明を充実させる」とした。

 一方、文化庁の担当者は3日、構成資産について「なぜ18遺跡が選ばれるのか、なぜ18遺跡が必要なのか再検証が必要。多いので減らせ、というのではない」と取材に対し答えた。

 同会議事務局によると、文化庁からは遺跡内や付近を道路が走るなど保全への影響が懸念される資産があることなども課題として指摘されたが、岡田座長は「致命的弱点とは理解していない。関係自治体との協議や理論武装などで対応可能」との認識を示した。

 縄文遺跡群は本県9カ所、北海道6カ所、秋田県2カ所、岩手1カ所の遺跡からなり、4道県は世界遺産への本年度推薦、15年度登録を目指している。14日に都内で登録推進専門家委員会を開いて課題への対応について意見交換し、今月下旬、文化庁へ推薦書協議案の修正案を提出する予定。

県外限定!!「東奥日報電子版」
パソコンでその日の東奥日報がまるごと読めます
購読のご案内、申し込みはこちら >>クリック




PR ・第6回全農肉枝肉共励会「最優秀賞」の特上カルビ焼肉用700g
・あま〜い甘栗。特別販売は5月10日まで【47CLUB】
・珈琲好きな方に贈りたいギフト【47CLUB】
・東奥日報CD縮刷版 購入はこちら

HOME
住まいナビ
ビジネス支援チャンネル
47news
 東奥日報
ニュース速報
メール配信サービス
Web広告の申し込み