沢村　ローテ残留ラストチャンス

　背水のマウンドだ。５日の日本ハム戦（東京ドーム）に先発する巨人の沢村拓一投手（２５）について、川口投手総合コーチは４日、「ダメだったらファームで１０日間休めばいい」と言及。５月未勝利と不振の右腕にとってはローテ生き残りへラストチャンスの登板となる。

　４月２５日のＤｅＮＡ戦（岐阜）で２勝目を挙げて以来５試合連続勝ち星なしの沢村。前回登板後は豪腕再生に向け、首脳陣のメスが入った。従来は登板間に一度しかブルペン入りしなかったが、今回はマウンドの傾斜を使ったキャッチボールも含めて都合３度ブルペン入り。積極的に取り入れていた遠投に代え、マウンドでの投球を重視した調整に取り組んだ。川口コーチも「今までやっていた遠投は効果が出ていなかったからね。傾斜のある所で投げ込んだことで、大分良くなった」と復活に期待をかける。

　来週は４試合しかなく、同じく連敗中で６日に先発するホールトンと沢村のどちらかが枠から漏れることになるだけに、５日の結果が運命の分かれ道。この日、ジャイアンツ球場で投手練習に参加した沢村は「ここ何試合か自分の仕事ができていない。一人一人集中して丁寧に投げたい」とサバイバルを誓った。　（臼杵秀之）