【社会】琵琶湖越え50キロの帯 滋賀県、SPEEDI予測図公表2013年6月5日 09時11分 滋賀県は4日、福井県の原発で事故が起きた場合について、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI=スピーディ)による放射性物質の拡散予測を発表した。滋賀県北部や岐阜県境の50キロ付近まで、甲状腺被ばく線量が国の旧防災指針で屋内退避が必要とされる100〜500ミリシーベルトに達する恐れがある。 滋賀県は2011年に独自予測をして地域防災計画を策定したが、今年4月にSPEEDIの結果を受信する端末が整備され、予測が可能になった。 敦賀、美浜、大飯、高浜の4原発で福島第1原発級の事故が起きた場合を予測。独自予測で滋賀への影響が大きかった10年3月6日の気象(北北西の風・風速3メートル)で、美浜原発で事故が起きると、滋賀県長浜市や岐阜県境でも24時間で放射性ヨウ素などが100〜500ミリシーベルト拡散する。国が緊急防護措置区域(UPZ)と定める原発から半径30キロを越える。 SPEEDIの図で示すことができる範囲が92キロ四方までのため、愛知県方面への拡散データはない。 嘉田由紀子知事は「高濃度の放射性物質が遠くに飛散することがある。防災計画を固定的に考えず、事故が起きたときはモニタリングを注視したい」と話す。データは県のホームページに掲載する。 (中日新聞) PR情報
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