恐喝:容疑でろうあ者の暴力団組員ら逮捕 手話で因縁
毎日新聞 2013年06月05日 12時39分(最終更新 06月05日 12時49分)
耳の不自由な男性に手話で因縁をつけ、現金150万円を脅し取ったとして、警視庁城東署は5日、指定暴力団住吉会系組員、阿部太(48)=仙台市宮城野区=と無職、豊福隆道(45)=東京都台東区=の両容疑者を恐喝容疑で逮捕したと発表した。両容疑者はろうあ者という。
逮捕容疑は昨年1月6日、都内の無職の70代男性に「東日本大震災で自宅や妻が経営する店が流された。金を出せ」などと手話で要求し、150万円を脅し取ったとしている。
同署によると、震災で阿部容疑者の自宅などが流された事実はなかった。2人は容疑を否認し、豊福容疑者は「(阿部容疑者の)妻と飲食店を始めるのでお金を貸してくれるようお願いしただけ」と供述している。被害男性と豊福容疑者は以前からの知り合いだという。