2001/12/06ON AIR
EM菌で環境と健康にイイ暮らし 〜伴女性会リサイクル村の試み〜
環境によい働きをするというEM菌、 まだあまり聞きなれない名前ですが、 私たちの暮らしにどのように活用できるのでしょう? 今日はEM菌と、伴女性会リサイクル村の活動についてご紹介します。 伴女性会の皆さんが作っていらしたのがEM菌を使ったこの「EMボカシ」なんです。 「ボカシ」って何?と思われる方も多いと思いますが、 「ボカシ」というのは「ボカシ肥料」のことです。 「ボカシ肥料」とは、米ぬかや油カスなどの有機質肥料に、 他のものを混ぜて発酵させた肥料のことなんです。 伴女性会のみなさんは、この「EMボカシ」を使って家庭でできる 生ごみを堆肥に変えているんです。 ここではEM菌はどんなものか、またどんなパワーがあるのかを、 伴女性会の皆さんの活動ともに紹介していきます。 「EMボカシ」をインターネットで検索すると、 意外なことにたくさんの項目が出てきます。 琉球大学の教授が研究、開発したEM菌ですが、「Effective Microorganisms」のことで、 「有用微生物群」という意味です。 乳酸菌や酵母、光合成細菌などを集合させた液体状のものなんです。 その効果としては @ 農薬や化学肥料を使わなくても作物が豊に実る。 A 酸化を抑える力が強く、ものが腐るのを防ぐ。 B 環境を汚染する物質を分解する力がある。と言われています。 さて、EMボカシ作りをしている伴女性会の皆さんは、 さまざまな「環境にやさしい活動」をしているグループで、 フリーマーケットや植林など地球派宣言のイベントにもたくさん 参加してくださっています。 「EMボカシ」づくりのきっかけは、 5年前、市の広報誌で一日のゴミ処理費が3,200万円もかかると知ったことからでした。 それではその「EMボカシ」はどのように作るのでしょう? 必要なものはこのEM原液、糖蜜、米ぬか、そして井戸水。 井戸水がない場合、水道水を一昼夜置いたものを使います。 まず、この溶けにくい糖蜜をお湯で溶かします。 次にEM原液を糖蜜と同じ量入れます。 井戸水6リットルを加えて薄めます。 米ぬか15キロを大きなシートに広げます。 ここに先ほどの溶液を2〜3回に分けて流し入れていきます。 この後、容器に入れてしばらく発酵させます。 密封した後は、最低45日間置くそうです。 そうやってできたこの「EMボカシ」を使って、「生ゴミ堆肥」を作っていきます。 まずは生ゴミを密封できる容器を用意し、そこへ家庭ででた生ゴミを入れます。 ゴミがいっぱいになったら、直射日光のあたらないところに1〜2週間置きます。 さらにみなさんはこのEM生ゴミ堆肥を使って野菜を作っていらっしゃるんです。 白菜や大根、サニーレタスなども作っていらっしゃいます。 中身のずっしり詰まったみずみずしい立派なお野菜でしたよ。 野菜作りはもちろんガーデニングにも使えます。 地域のお祭りでEM生ゴミ堆肥を販売しているそうですが、 ガーデニングに使いたいという方に大変な人気だそうですよ。 さらに伴女性会では、堆肥のほかにも米のとぎ汁を使った発酵液も作っていて、 これは漂白剤や洗剤、入浴剤としても使えるんですよ。 ********************************************************************************** ディレクターより一言 EMについて興味をもたれた方は是非一緒にやりましょう!という事でしたので、 興味のある方は「地球派宣言室」までご連絡ください。 地球派宣言室 (082)221−9423
担当:松川ディレクター
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