交流戦勝ち越しだけじゃない。リーグ戦再開へ勢いをつける8番勝負とすべく、和田監督が岡山へ移動した(撮影・白鳥恵)【拡大】
交流戦成績がペナントレースへ直結することは過去の数字が顕著に示している。阪神はここ4年連続で負け越し。うち3シーズンでBクラスに沈む(勝ち越した年は05年優勝、06、08年2位)。昨年は貯金2で交流戦突入も、いきなり5連敗(9勝12敗3分け)。5位に終わった暗黒シーズンの分岐点となった。
今年は昨年とは違う。パ・リーグと互角の攻防を演じ、セで巨人と首位を争う。だが大事なのは残り4カード。西武(パ3位)ロッテ(同1位)日本ハム(同6位)楽天(同2位)と上位勢との戦いが待つ。この8番勝負を乗り切ってこそ「今年は違う」と言える。本物の強者となり、ペナントレースへ勢いがつく。
「いつもとは違う戦いの中で 少しでもうまくチームの状態を上げていきたい」
前日3日に首位の座を1日で明け渡したが、巨人とは0・5ゲーム差。5日に再奪首の可能性もある。21日のリーグ再開までも見すえた、和田監督の進軍ラッパ。8年ぶりの優勝へ、再加速する。 (栃山 直樹)
(紙面から)