普段から身の回りに存在しているからあまり違和感をおぼえることはないけど、よくよく考えたら楽器ってどれも不思議な形をしているよね。
そんな楽器のなかでもとりわけ奇妙な形をした、世界各国の楽器をご紹介。
見た目の印象とは全く違った音色を持つ楽器もあったりで驚かされるよね。
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こんな機械で演奏してた、サイレント映画上映中。自動演奏楽器 フォトプレーヤー
回転する棒に挿したガラスの器で演奏する楽器 アルモニカ
指ではじくアフリカの民族楽器、カリンバ
楽器との位置関係によって演奏する電子楽器 beacon
1. アメリカン フォトプレイヤー
ピアノ型の鍵盤にドラムやベル、そして様々な効果音を出すペダルや押しボタンなどが組み込まれており、鳥のさえずりや嵐の音、ピストルの発砲音などを出すことができる演奏楽器。
主に音声が入っていないサイレント映画で活躍し、20世紀初期に約1万台が製造されたけれど、現存しているのは50台ほど。その中でも実際に演奏できるものは、わずかに12台のみ。
New Joe Plays
2. ボードウォーク・ホール・オーディトリアム・オルガン
アメリカニュージャージー州のボードウォーク・ホールにある世界最大のパイプオルガン。1929年に建造が始まり、1932年に完成。その見るものを圧倒する大きさで、ギネス世界記録に掲載されている。
Midmer-Losh Organ, Boardwalk Hall, Atlantic City
3. スタイロフォン
1967年に誕生した小型の電子楽器。スタイラスなどの棒で金属製のキーボードに触れると、内部のスピーカーから音が出る。
子ども向けに作られたため、誰でも簡単に演奏できる。独特な音色が人気を博して大ヒット商品となり、誕生してからたった8年間で300万台も売り上げた。
Stylophone
4. ピカソ・ギター
4本のネックを持ち、弦の数が42本もあるギター。とても精密にできていて、この1台を作るために2年間もかかったというから驚きだ。
Metheny Pikasso Solo - Vitoria-Gasteiz 2009
5. テルミン
1928年にロシアで誕生した世界最古の電子楽器。この楽器の特徴は本体に手を触れずに演奏するということ。本体から伸びた2本のアンテナに手を近づけ、片方の手で音程、もう片方で音量を調節して演奏する。
THEREMIN - Over The Rainbow
6. ツィンバロム
主にハンガリーを中心とした中央・東欧地域で見られる大きな打弦楽器。ヨーロッパなどで移動型の生活を送っていたロマ民族の間で用いられていた。
Cimbalom Duo Balogh Kálmán & Lukács Miklós
7. アルモニカ

ベンジャミン・フランクリンが1761年に発明。鉄製の回転棒に突き刺したお椀上のガラスを、水で濡らした指先でこすることによって演奏する。その音色はとても美しく「天使の声」と言われている。
"Dance of the Sugar Plum Fairy" on the Glass Armonica
8. クルース
11世紀ごろからイギリスのウェールズ地方で演奏されていたと言われる中世の弦楽器。今ではたった4台しか現存していないが、いくつかのレプリカが製作されている。
Benjamin plays the Crwth ! Enjoy this lovely ancient instrument!
9. アメリカ バージニア州のルーレイ洞窟にあるパイプオルガン
アメリカ最大の鍾乳洞として知られるこの場所で、もっとも人気があるのがこのオルガンの部屋。鍾乳石にオルガンが仕込まれており、演奏すると鍾乳石がパイプの役割を果たし、洞窟内の音響効果も加わって幻想的な音色を聴くことができる。
The Great Stalacpipe Organ
10. オンド・マルトノ
1928年に誕生した電子楽器の一種。最も古い電子楽器のうちの一つで、誕生当時はフランスを中心とした多くの作曲家の間でこの楽器が採用された。
Jean Laurendeau and the Ondes Martenot
11. ジューズハープ
アジアで誕生した、世界で最も古い楽器のうちの一つ。演奏者はこれを歯と唇で固定し、端を指ではじくことによって音を出す。唇の形や口の中の形を変えることによって音色や響きを変化させることができる。
JAW HARP JOHN
12. 寝たきりの生活を余儀なくされた人へ向けてデザインされたピアノ
1935年、イギリスで誕生。
13. バラライカ
三角形が特徴的なロシアの弦楽器。17世紀ごろからロシアの人々の間で流行した。アルト、ベース、コントラバスなど様々な種類があり、レザーピックや指を使って演奏する。
Somewhere My Love Lara's theme Dr. Zhivago
source:io9
この記事へのコメント
1. 名無しさん
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2. 名無しさん
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5かっこええな流行る
7が1番好き
11は子供の頃になんでもかんでも楽器にする精神みたいな感じだな
3. 名無しさん
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チェンバロなら知ってるけど関係あるのかな?
ツィンバロムの日本語的発音?
それとも全くの別物?
4. 名無しさん
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※3
簡単に検索したら
ツィンバロム(cimbalom)は打弦(弦を叩く)楽器で
チェンバロ(cembalo)は撥弦(弦を弾く)楽器で別物らしい
名前が似てるのは語源が同じとかなのかねえ?
5. 名無しさん
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それとこの曲はよく聞いたことあったけど、こんな楽器なのか~
アルモニカね。
小太郎乙!
6. 名無しさん
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確かかどうかわからないけど、
ダルシマーという楽器があってピアノの原型ではないかと言われているよ?
ダルシマー→ツィンバロム→チェンバロ→ピアノ
という進化論をどこかで見ました。
7. 名無しさん
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アルモニカ
動画で演奏してる「金平糖の踊り」はもともとこの楽器のために作られた曲だったんだよ
だけどいつのまにか運搬とかメンテとか調律のしやすいチェレスタに置き換えられてしまった
個人的にはやっぱりアルモニカ版のほうが美しいと思う
8. 名無しさん
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9. 名無しさん
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テルミンなら何年も前に
テルミンminiが作れる「大人の科学」って雑誌が売られてて
その時にプチブームになってるし
まだ買えるからぐぐってみるといい
10. 名無しさん
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のノコがないなんて・・・
11. 名無しさん
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わかりやすい説明感謝します。
12. 名無しさん
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中国では楊琴(ヤンチン)
イランのサンツール
サラマンダールなんて楽器も見たことがあります。
構造はいずれも非常によく似ています。
そもそも弦楽器と言えば、
弦を張った構造のものですが、発音の仕方によって、
指、または手に持ったピック類ではじくように弾けばギターやハープのような撥弦(はつげん)楽器、
弓などで擦るバイオリン属や胡弓のような楽器は擦弦(さつげん)楽器、
小さいハンマーによって叩けば打弦(だげん)楽器と分類されるわけです。
これらのさまざまな楽器がどんな経緯で現在の形に至ったのか、
と言明することは難しいでしょう。
例えば日本の胡弓などは大陸から来た胡弓ではなく、
大阪に輸入されたバイオリンと三味線を掛けあわせて作ったため大陸のものと違って小型なのである、なんて説もあります。
さて、それはさておき、チェンバロ・ハープシコードなどと呼ばれる楽器は、
発音構造上はたしかに撥弦楽器に分類されます。
しかし鍵盤楽器として、ピアノ(打弦楽器)への進化の過程にあることは疑いありません。
13. 名無しさん
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このピアノ、正式名称はクラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテと言います。
それまでのチェンバロが撥弦機構のために強弱がつけられなかった楽器なのに対し、
打弦構造のために用意に小さい音と大きい音を弾き分けられたため、
そのように名付けられたのです。
同じようなことがチェンバロでも起きています。
チェンバロは正式には、上にも出てきたクラヴィチェンバロ(鍵盤構造のチェンバロ)と呼ばれ、
それがいつしか省略されてチェンバロと呼ばれるようになったのです。
発音機構について論じても、必ずしも楽器分類の決め手にはなりません。
ジャズのベースは、楽器はコントラバスと同じでも指で弾く奏法(ピチカート)が主であり、
指で弾けば撥弦楽器、弓で弾けば擦弦楽器、マレットで叩いてみれば打弦楽器と呼べるのです。
それよりも案外「f字孔」などの構造や、装飾的な部分が楽器分類の手助けになるかも知れません。
14. 名無しさん
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オタってなんでこう空気読めないんだろう?
15. 名無しさん
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※3・4・6・11辺りの流れについて考察してみました。
ヲタかな?
楽器愛しすぎなんで、楽器に関してはそうかも知れませんね。
6のツィンバロンの演奏は素晴らしいですね。
16. 名無しさん
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あと当然かもしれんがやってる人がみんな上手い
音が生きて動き出すって感じ