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新型ロケット 国道で立ち往生

 ロケットが国道で立ち往生してしまった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が8月に打ち上げる新型ロケット「イプシロンロケット」1段目を積んだ日本通運の大型トレーラーが2日午前2時ごろ、打ち上げ場所の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)まで約300メートルの山道で故障し、動けなくなった。JAXAによると、「ロケットは無事」という。

 鹿児島県警肝付署とJAXAによると、現場は片側1車線の国道448号。ロケットを載せたトレーラーが上り坂の1車線をふさいでおり、片側交互通行が続いている。

 このロケットは、8月22日打ち上げ予定の試験機「ε(イプシロン)-1」(全長24・4メートル、91トン)のうち、最初に点火される最下部の1段目(全長11・7メートル、重さ75トン)。トレーラーに固定する台座も含めた重さは約100トンある。故障した日通のトレーラーは、排気量1万9000cc、最大出力500馬力の「多軸式自走トレーラー」(全長21メートル、約60トン)。2日午前0時に観測所から約5キロ離れた内之浦港を出発し、観測所に向かっていた。

 エンジンの力を96個あるタイヤなどに伝える油圧系統が故障し、エンジンの力がまったく伝わらないという。ロケットとトレーラーの合計重量は約160トン。別の車両で観測所までの坂道を引っ張り上げるのは「リスク評価上、難しい」(JAXA)といい、現場でトレーラーを修理する方針だ。

 トレーラーは、イタリアのコメット社製の特注車だが、日通が国内に同型車を保有しており、故障部品を同型車のものと交換する。修理には最短で4日程度かかる見通しだが、5日以上かかれば、打ち上げ日程に影響する可能性があるという。

 ◆イプシロンロケット JAXAが開発した3段式固体ロケット。今回のロケットは試験機「ε-1」で、3段目が分離する高度約860キロから、さらに小型液体推進系を燃焼させ、高度約1100キロまで上昇する。全長24・4メートル、重さ91トン(燃料含む)。今回打ち上げる積み荷は、惑星分光観測衛星「SPRINT-A」。地球の外を周回する人工衛星軌道から金星、火星、木星や木星の衛星イオなどを観測する予定。

 ◆内之浦宇宙空間観測所 1962年(昭37)に設置。70年2月、L-4S5号機で日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げて以来、多数の衛星を宇宙に送ってきた。03年5月には、地球から小惑星イトカワまで往復60億キロを旅し、7年後の10年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」を積んだM-V5号機が打ち上げられた。同観測所でのロケット打ち上げは、06年9月のM-V7号機以来、約7年ぶり。大隅半島東岸の山腹にあり、打ち上げ台の標高は210~276メートル。鹿児島県肝付町南方1791の13。

 [2013年6月3日8時29分 紙面から]

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