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第二話
第二話 4 食事とつまみ食い
  4

「あっ、あっ――」

 煌々と照明の焚かれた駅舎内の女子トイレ、三つある個室のうちふたつは扉が開いていて、いちばん奥の扉だけがぴたりと閉まっている。
 個室中央にどんと置かれた便器を除けば、ほかはようやく人間ひとりが立てる程度の広さ、着替えなどをするにもむずかしい個室の一室に、いまはふたりの女の姿。
 ひとりはどうやらOLという風体、黒いパンツスーツで、どこへいっても異性の目を惹くであろうすらりと長い足を、蓋の閉じた便器の上に乗せている。
 もうひとりはセーラー服姿の女学生で。

「んっ、あっ――」

 切なげな声が個室から洩れ聞こえるのも無理はない、女学生――矢筈美晴はOLらしい女のシャツを脱がせ、肌着をめくり上げて、薄い緑のブラジャーに包まれた豊満な乳房に半ば顔を埋めている。
 すこし汗ばんだ乳房に舌を這わせ、片手はウエスト部分からパンツのなかへぐいと差し込まれ、細身のパンツの股間がぐにぐにと蠢いていた。

「んっ、んぅ――」

 女は美晴にされるがまま、ブラジャーをぐいとずらされ、茶色く色づいた大きめの乳首を吸い立てられても、歓喜と快楽の声こそ漏らしても抵抗は見せない。
 美晴は唇をすぼめ、乳首を強く吸って、その音が個室に反響するのを、女は恥ずかしそうに聞いている。

「あっ、あんっ、そこ、気持ちいいっ――」

 舌先で乳首を弾きながら、美晴の片手は女のパンツのなか、下着の内側に入り込んで、ざらざらとした恥毛をかき分け、すでにびっしょりと濡れたヴァギナをぐにぐにと弄んでいた。
 ウエストから無理やりに突っ込まれた白い手首、穿いたままのパンツのなかで美晴の手が蠢いて、割れ目を這い、その奥の膣にずぶと入り込む。
 女はかっと目を見開き、快感に打ち震えた。

「んんっ――そ、そんなに激しくしちゃ、すぐに――あっ、あっ――」

 上擦った声に、美晴は容赦せず、濡れた膣のなかをぐちゅぐちゅとかき回した。
 指を折り曲げ、肉の壁をこすり、手のひら全体でヴァギナをこする。
 女は便器に片足を上げたまま、ブラジャーから乳首が露出した状態で背筋を震わせ、乳房がたぷんと波打った。
 美晴には、この甘い快楽の時間を楽しむという発想はない。
 そのまま激しく指を出入りさせ、女の乳首を甘噛みし、むにと引っ張った。
 女はぐっと声を殺して俯き、その背中がびくんと跳ねた瞬間、意識が空白になって、隙だらけの「やつら」が顔を出す。
 美晴はすかさず宇宙刑事全員に配備されている思念銃でもって「やつら」を撃ち抜いた。
 銃声もなく、硝煙もない、ただ絶頂に達した女はがっくりと脱力し、美晴はそれを抱きかかえ、便座に座らせる。
 女の股間から手を引き抜けば、愛液でべっとりと濡れた指先、トイレットペーパーで拭き取って、淫らな姿の女を冷たく見下ろした。

「これで五人目――地球人が変な体質で助かるわ。『やつら』に憑かれたら、性的興奮を催すなんてね。おかげで処理もやりやすい」

 美晴は、女の乱れた服を直してやろうともせずに個室を出た。
 大きな鏡に向かい、手を洗いながら、美晴は、その身体を乗っ取っている宇宙刑事は、矢筈美晴という地球人を見ている。
 白々とした照明のせいか、頬は妙に青白く、不健康で不健全な印象さえ与えている。
 長いまつげはくるんと上を向き、薄い唇は瑞々しく、大きな襟のセーラー服、白い胸元を押し上げる大きな膨らみ。
 前屈みになれば、すこし緩い襟元から、透き通るような乳房の谷間が覗いていた。
 美晴は自分の姿を無感動に見つめ、ハンカチで手を拭いてトイレを出る。
 帰宅途中、「やつら」の反応を感知して駅へ入ったのだが、もう用事は済んでいるから、そのまま改札を出て、自宅の方向へ歩いていく。
 宇宙刑事は美晴の身体を乗っ取るだけではなく、その意識を完全に支配下へ置いている。
 というのも、辺境の宇宙刑事には不可能な芸当だが、本部所属の宇宙刑事には、必要とあらば思念体への直接アクセス、ならびにその改変が制度として許されているのだ。
 たとえば、学校で見つけた「やつら」に憑かれていた女子生徒は、美しい少女に施された性的な奉仕などまったく覚えていないのだ。
 ただあの美術室で居眠りをしていた、という誤った記憶を、思念体に植えつけてある。
 それは先ほどのOLふうの女にしても同じこと、記憶の操作など本部所属の宇宙刑事にとってはどうということもない。
 矢筈家は、とある高級住宅街の一角にあった。
 三階建て、車庫つきの立派な邸宅である。
 ちょうど美晴が帰宅するのと、父親が出かけるのが同時になって、どこぞで貿易会社をやっている父親はジャガーの運転席から手を振り振り、けたたましいエキゾストノートを閑静な町並みに響かせて出かけていった。
 美晴は広々とした玄関を通り、まっすぐ階段を上って二階にある自室へ入ったところ、鞄をぽんとベッドに放り出して、ようやく意識を「矢筈美晴」に返した。
 立ったまま、はっとわれに返った美晴、表情は先ほどよりもぐんと和らいで、それこそが本来の矢筈美晴の顔である。

「あれ、わたし――」

 意識の不連続を感じて首をかしげるが、その瞬間に宇宙刑事による記憶操作が入って、美晴はいつもどおりに学校へ通い、授業を受け、帰宅したばかりという偽りの記憶を思い出す。
 無論、そこからは「やつら」を排除するための、いくつかの淫らな出来事は排除されている。

「なんか今日も疲れたなあ」

 と美晴、そのままベッドに倒れ込むかと思いきや、スカートに癖ができるのを気にして、ちゃんと制服を脱ぎ、清廉な身体に白い下着をつけたままで部屋着を漁って、ちゃんとそれなりの格好に着替えてからベッドに乗った。
 そのあいだ、宇宙刑事は美晴の意識の深部に潜み、しばらくの休養をとっている――そしてまた時期がくれば美晴の身体を乗っ取り、その手足でもって「やつら」を排除するという役割を果たすのである。


 学校での多少の残業を終え、八時すぎに帰宅した創は、やはりいろいろあった一日に心身ともに重たい疲労を感じていた。
 本来なら、夕食を食べ、風呂に入り、明日に備えて早々に眠るところ、なのだが。

「お母さんとお父さん、いっしょに外で食べてくるってさ。いいよねえ、夫婦揃って同じ職場って。疲れきった子どもたちは作り置きのカレーだっていうのに」

 創よりすこし早く帰ってきたらしい姉の麻衣は、すでに風呂と食事を終えたらしく、黙々とカレーを食する創の前、冷蔵庫に半身を突っ込む形で缶ビールを漁っている。
 それがなかなか見つからないらしく、もぞもぞとやるのはよいのだが、問題はその格好である。
 風呂上がりのせいか、まだ肌寒い時期だというのに、麻衣は太もものほとんどすべてが露出したピンクのショートパンツに、身体の線がぴったりと浮き出したTシャツという格好なのだ。
 裾の緩いショートパンツから伸びる足は眩しく、また、食卓の創に向かって尻を突き出すような格好、ビールを探して腰を左右に振り振りと動かす。
 形のいい引き締まった尻の形が丸見えになっていて、おまけに緩い裾から、その下に穿いている桃色の下着と、そこからわずかにはみ出した白い尻肉が見えている有り様である。

「あれー、ビールもうなかったかなあ」

 とさらに尻を振る麻衣、これではもうカレーどころではない。
 創はぽそりと、

「あのさ、体力回復頼める?」
「む、構わぬが」

 脳内で宇宙刑事、すぐに疲れていた意識と身体がぱっと入れ替わったように軽やかで、創はスプーンを置いてこっそりと席を立った。
 フローリングを軋ませないよう、尻を振る麻衣の後ろから近づいて、

「もう一個残ってたと思うんだけど――ひゃんっ」

 その創を誘ってやまぬ尻を、両手でぐにと鷲掴みにした。
 麻衣は背中をぴくんと跳ねさせ、冷蔵庫に手をついて振り返れば、

「もう、こら! だめでしょ、そんなこと――あっ、んっ」
「だって、姉ちゃんがそんな格好してるから――」
「興奮しちゃったの? あんっ――」

 触れてみれば、そのショートパンツが本当に薄い生地なのだとわかる。
 手のひらで尻肉を包み込み、ぐにぐにと揉みしだけば、そのやわらかい肌の感触がそのまま手のひらに伝わってきて、目の前で尻の谷間が閉じたり開いたり。
 麻衣は冷蔵庫の扉を閉め、しかし体勢はそのまま、扉にすがるような格好で。
 創はショートパンツの裾から強引に手を入れ、やわらかな下着の感触を指先に感じながら、姉の尻を撫でまわす。

「あっ、んぅ――」

 麻衣はぽっと身体を熱くして、さっそくぎこちなく息をつく。

「姉ちゃんのお尻、ほんといい形してるなあ……」
「そう? じゃあ、直接見てみる?」

 と麻衣、誘うようにショートパンツのウエストに手をかければ、創は辛抱ならんというように麻衣の身体に覆い被さり、強引にショートパンツを脱がせた。

「あん、もう、乱暴なんだから――」

 言い条、嫌がっていないふうの麻衣である。
 創は尻肉で張り詰めたパンツに腰をこすりつけながら、麻衣の身体に手を這わせ、ちいさめのTシャツ越しに乳房を揉んだ。
 触れれば、指先に乳房のやわらかい感触、ブラジャーはなく、乳首のこりこりとした感触も探し当てる。

「んっ、あっ――」

 Tシャツの上から乳首をつまみ上げ、両手で乳房を揉みしだき、Tシャツのなかでたぷたぷと波打たせた。
 セミロングの髪を退け、首筋に口づけをすれば、ふわりと石鹸とシャンプーの香り。

「んっ、なんか、こんな格好、動物みたいだね――あっ――」

 愛撫というには自己中心的な創の手つき、ペニスが乳房のやわらかさと尻肉の感触にむくむくと巨大化し、麻衣もそれを感じ取って、自ら左右に尻を振って創の腰に擦りつけている。
 創はTシャツをめくり、そこから乳房だけがぽろんとこぼれ落ちるくらいで止めて、姉のほどよい大きさの乳房を直接手で包み込んだ。
 ふわりとやわらかで熱く、身体が揺れるたびにゆさゆさと動く乳房、手のなかでこねるように揉んで、親指と人差し指で乳首をつまみ、指のあいだですりつぶす。

「ああん――それ、気持ちいい――んんっ――」

 麻衣は振り返り、創に口づけを求めて、創はそれに応えながら慌ただしくズボンを脱いだ。
 すでに固く勃起したペニスを直接麻衣の尻にこすりつけ、桃色のパンツの上から尻の谷間に沿って腰を前後させる。

「あっ、んっ、んぅ――」

 ふたりの舌がねっとりと空中で絡まったかと思えば唇同士が重なって、何度も細かくちゅっと唇を吸い合う音が響いた。
 毎日使っている台所での出来事である。
 創は手で乳房を味わい、唇と舌で麻衣の口を味わって、腰では尻の感触を楽しんでいる。
 それもやがてがまんできなくなったよう、創はパンツのウエストに手をかけ、するりと太ももまでずり降ろしてしまった。

「あんっ――」

 麻衣が恥ずかしそうに尻を振れば、創はそれを両手で押え、染みひとつない尻肉を直接観察し、その汗ばんだ谷間、菊門や薄く陰毛の生えたヴァギナまで一目瞭然で。

「やん、じっくり見ないで。恥ずかしいよ――」
「でもきれいだよ、姉ちゃんのここ」
「やだ――」

 麻衣は頬を赤くし、首を振る。
 創は指先をちらと舐め、だ液を潤滑油にヴァギナを撫でたが、すでにそこにはじわりと熱く、わざわざだ液で濡らす必要もないほどであった。

「んっ――」

 麻衣の白い腰がぴくんと跳ねて、創の指を受け入れる。
 やわらかなヴァギナの割れ目、ひだを撫でながら何度か創の指が前後し、膣が濡れていることを確認すると、創はそのままペニスを膣の入り口にあてがった。

「いい? 姉ちゃん」
「ん、いいよ――後ろから、いっぱい突いて」

 その言葉が終わらぬうちに、創はペニスをずぶと差し入れ、一気に深いところまで突っ込んだ。

「ああっ――」

 浅黒い陰茎が膣のなかに沈み、麻衣の身体がぶるぶると震え、創も温かく締めつけてくる膣にちいさく息をつく。
 創は背筋を伸ばし、麻衣の腰をぐっと掴んで、腰を振った。

「あっ、あっ――んんぅ、あんっ――」

 垂れ下がった玉袋が揺れ、台所にぱんぱんと肉のぶつかり合う音が響いた。
 創の腰がぶつかって、麻衣の尻肉がたぷんと波打つ。
 身体が前後すれば、うつむいて下方へ引っ張られた乳房が円を描くように揺れ、乳房同士がぶつかって表面に波紋を作る。
 麻衣は白い冷蔵庫にすがり、神経質そうな指をくいと立てて、眉をひそめた。
 創は姉の白い身体を見下ろしながら、腰を掴んで自分のほうへぐいと引き寄せ、最初から遠慮なく激しい腰使いで。

「あっ、んんっ――すごい、固いのっ――あんっ、んんっ――」
「姉ちゃんのおまんこ、すごく熱くて気持ちいいよ」
「ほんと? じゃあ、いっぱい味わってね――あっ、んっ――創のおちんちんも気持ちいいよっ――んっんっ――」

 創はばんばんと腰をぶつけ、張り出したカリ首で膣の内側を引っ掻きながら、麻衣の揺れる尻肉を見下ろす。

「弟にこうやって後ろから突かれて、気持ちいいんだ」
「あんっ、創だって、お姉ちゃんをこうやって後ろから突いて気持ちいいくせに」

 振り返った麻衣は快楽に目尻を下げ、なんとも言えぬ艶っぽい笑みで。
 創は力強く腰を突き出しながら、身体をぐっと倒し、麻衣に覆い被さって乳房を揉んだ。
 びんと立った桜色の乳首をつまみ上げ、指先で強く押し潰すと、麻衣の背筋がぞくぞくと震える。

「乳首つままれるの、気持ちいいんだ。姉ちゃんのおまんこ、ぎゅっと締まったよ」
「だって――んっ――」

 創は両手で乳房をたぷたぷと揺らし、ペニスで麻衣の膣を蹂躙し、後ろから耳のあたりを舐めた。
 麻衣はされるがまま、防戦一方で、身体をじんと熱く震わせ、声も甲高くなっていく。

「あっ、んんっ――創、あっ、あんっ――お、お姉ちゃん、もういっちゃいそうで――あんんっ――」
「ああ、ぼくも――ど、どこに出せばいい?」
「どこでも、創の好きなところに出して――お尻でも、背中でも、おっぱいでも、顔でもいいから――あっ、ああっ――」

 創は再び上体を起こして、麻衣を後ろから突くことに専念する。
 冷蔵庫にすがった麻衣の身体が大きく前後し、冷蔵庫がみしみしと音を立てて揺れた。
 しかしそれをかき消す麻衣の嬌声、交わり合う肉の音。
 創は両手で麻衣の尻を掴み、ぐいと左右に押し開いて、ひくひくと動く菊門を見た。
 そのまま谷間を閉じたり開いたり、白い尻肉に赤く指の跡が残って、それが実の姉を性的に征服した証のようで。
 創は麻衣の手をぐいと引き、上体を起こさせ、さらに深くペニスの根元まで膣に突き入れた。

「ああんっ、んんっ、あっ、はあっ――い、いきそうっ――あっ、創っ、お姉ちゃん、いっちゃうっ――」
「んっ――ぼ、ぼくも――」

 小刻みに激しく腰を動かせば、がくがくとした振動に白い乳房が激しく揺れ動き、波紋を作って波打つのに休まる瞬間がない。

「あっ、あっ――」

 と麻衣の声がまた一段高く、大きくなって、それが台所どころかリビングや二階にも響き渡る声、ふたりきりでなければ到底秘密にはできない。

「いくっ、いくっ――」

 麻衣の尻がびくんと跳ね上がり、一瞬遅れて上半身も震えて、膣がぎゅうと強く締まった。
 創は愛液にまみれたペニスを引き抜き、粘つくのも厭わず握りしめ、麻衣の尻に亀頭をこすりつける。
 白い尻肉が自らの愛液で濡れ、熱いペニスが擦れて、創は麻衣の尻に向かって激しく射精した。
 白濁とした液体がどっと溢れ、一部は勢い余って麻衣の腰あたりまで飛んで、あとはどろりと丸い尻を伝う。
 麻衣は上体をぐったりと伏せ、腰だけを突き出すような姿勢、見事なほど丸い尻を伝った精液は太ももへ流れて、そのなかでヴァギナのほうへ流れてしまうものもあり、麻衣の薄く色づいたヴァギナは愛液と精液でべっとりと汚れ、恥毛にも精液が付着する。

「はあ、はあ――」

 ふたりは荒く息をつき、創もようやく射精を終えてペニスを離すと、その場にぺたりと座り込んだ。
 無言の、快楽の名残を噛みしめるような、息を整える時間がすこし。
 熱病的な興奮が去ってみると、いろいろなことが見えてきて、普段生活している空間で、実の姉となにをやっているのかと創は半ば愕然とするのだが、麻衣のほうはそうでもないらしい、むくりと上半身を起こし、自分の裸の下半身を背中越しに振り返って、尻に付着した精液を指で拭った。

「いっぱい出たね――でも、またお風呂入ってこなきゃ」
「ご、ごめん」
「いいよ、別に。はじめからそのつもりだったし」
「は、はじめから?」

 麻衣はふふんと笑って、とりあえずティッシュで尻を拭き拭き、それでまたつつと引っ張られた尻肉がぷるんと揺れ動くのに創は見入るが、ともかく立ち上がって、

「まだ寒い時期に、こんな格好でずっといるわけないでしょ? 罠っていうのは、はまったってことにも気づかせないところが重要なのよ」

 ぴんと指を立ててなにを講釈するのか、創はビールを探していた後ろ姿が文字どおり餌だったのだと知って、姉のしたたかさに言葉もない。

「創はご飯食べててよ。わたしはもう一回シャワー浴びてくるから」
「う、うん、わかったけど」
「あっ、覗いちゃだめよ? 脱いだ下着にいたずらするのも、だめだからね」
「し、しないったら!」

 麻衣はくすくす笑いながら風呂場へ、創はなんとも言えぬ疲労でがっくりとうなだれながら食卓に戻り、置いたスプーンを取り上げて、カレーの残りを食べはじめた。


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