中国初の空母「遼寧」、改修工事中に15人が犠牲になっていた―中国
Record China 6月3日(月)18時41分配信
2013年6月2日、台湾紙・旺報によると、中国初となる空母「遼寧」の改修工事に携わっていた工員などが15人も亡くなっていたと中国青年網が伝えた。「遼寧」のシステム主任設計師で中国船舶重工集団公司第701研究所高級工程師でもある王治国(ワン・ジーグオ)氏は、改修工事の作業量はあまりに多く、時間も切迫していたことが原因だったと話している。
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王氏によると、工期は当初から30カ月しかなかったが、北国での改修作業ということに加えて、「50年に一度というほどの厳しい寒さとなったことが影響して作業は難航した」という。結局作業に使えたのは工期の半分で、わずか15カ月で30カ月分の作業量をこなすこととなった。王氏は「亡くなった同僚たちのことを思うと慚愧(ざんき)に堪えない」と話すが、「彼らの犠牲は決して無駄ではない」としている。
しかし、15人もの命が失われたことについて、ネット上では政府関係部門の責任を追及する声は少なくない。あるネットユーザーは「この犠牲は業績ばかりを重視して無理をさせた結果だ」と指摘し、別のネットユーザーは「工事が間に合わなければ、人員を増やすべきなのに、命を粗末にしている」と厳しい見方をしている。
また、「遼寧」の改修工事はかなり大規模なものだったとも伝えられている。カナダの軍事誌・漢和ディフェンスレビュー(漢和防務評論)のアンドレイ・ピンコフ編集長によると、同艦は改修工事によって元の「ヴァリャーグ」とはまったく違ったものになっており、各国の軍関係者や専門家からも「中国による改修工事は尋常ではない」との証言を得ているという。(翻訳・編集/岡田)
最終更新:6月3日(月)18時41分
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