公開日:2012年12月30日
Googleアカウントの乗っ取りが相次いでおり、Googleアカウントのセキュリティ強化が必要となってきました。
Googleでは以前から「2段階認証」の設定を推奨しており、下記の方法で簡単に設定することができるので、不正アクセスを防止するためにもこれを機会に2段階認証の設定をしてみましょう。
2段階認証は、通常のログイン(IDとパスワード)のほかに、携帯電話を利用したログイン方法です。これにより、IDとパスワードだけではログインできず、携帯電話がなければログインできなくなるため、不正アクセスの防止が格段に高くになります。
Googleにログインして、右上のアカウント名をクリックしたところからアカウント設定画面に移動します。
次に左側の「セキュリティ」をクリックして、右側の「2段階認証プロセス」の「編集」を開きます。
認証を行うための携帯電話のメールアドレスを入力します。
携帯電話に届いたメールに、6桁の番号が届きます。
パソコンで、携帯に届いた6桁の番号を入力します。
「信頼できるパソコンとして登録」すると、次回以降携帯電話での認証が不要になります。個人のパソコンなど、不正アクセスが心配されないパソコンを利用している際は、チェックを入れて次に進みます。なおこの情報は、Cookie(クッキー)で管理されているので、同じパソコンでも違うブラウザを使用すると認証が必要になりますし、Cookieを削除したら、再認証が必要になります。
最後の確認画面で、2段階認証を有効にします。
これで2段階認証を有効にできました。
2段階認証を有効にすると、認証作業をおこなっていないパソコンやAndroid携帯、Googleアカウントを利用するアプリなどで認証作業が必要になります。認証には「アプリケーション固有のパスワード」を作成し、認証を行います。
アプリケーション固有のパスワードは、確認コードを入力する機能のないアプリなどでログインする際に使用するパスワードで、1回だけ使用できるパスワードです。
2段階認証の画面の右側の「アプリケーション固有のパスワードの管理」を開きます。
アプリケーション固有のパスワードのボックス内に任意の名前をつけて「パスワードを作成」をクリックします。わかりやすい名前をつけます。
下の図のような16桁のパスワードが作成されるので、Android携帯に入力をします。このパスワードは1回しか使わないパスワードなので、覚える必要はありません。
私の場合、1つのアカウントで2台のスマートフォンでログインしているので、スマートフォンの端末の名前で2つ作りました。
インターネットが利用できない状況でも、アプリなどで認証番号が必要になった場合、例えば海外に行っていてSMSでメールを受信できない場合などは、Googleの認証コード作成アプリを利用すれば、オフラインでも認証番号を受け取る事ができるようになります。
まず、Google Playストアから、「Google認証システム」アプリをダウンロードします。
起動するとまずGoogleアカウントと認証アプリを関連付ける設定を行います。アプリを起動したら「設定を開始」をタップします。
アカウントの認証は、スマートフォンのカメラでバーコードを読み取るだけで設定ができます。パソコンの2段階認証の画面から「モバイルアプリケーション」の横の「Android」をクリックします。
下のようにバーコードが表示されます。
スマートフォンのほうで、「バーコードでスキャン」をタップします。するとカメラが起動しますので、バーコードを読み取ります。。
読み取りが成功すると、端末で6桁の認証番号が作成できるようになります。この認証番号は30秒しか有効ではない認証番号で、30秒ごとに更新されていきます。
また下の図のように、スマートフォンで2つ以上のアカウントの認証番号を作成させることもできます。
2段階認証コードを受信するための携帯電話を、紛失したり、使用できない状況になってしまうことも考えられます。その場合に備えて、バックアップ用のコードを取得しておくことができます。バックアップ用のコードは10個作成されるので、印刷して財布などに入れておくか、画像やテキストとしてDropboxなどにアップしておくといいでしょう。
バックアップ用のコードは2段階認証の画面から、「バックアップコードの表示」をクリックすると表示されます。